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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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それぞれの想い 1

まずはあきらのお話しから。
時間設定は蓮が小学生になって数か月後です。

あきパパからは想像もつかないような家。

全体的に白くて、庭にはたくさんのお花が咲いていて。

まるで女の子が見るアニメの中に出てきそうな、お母さんじゃ選びそうにない家具ばかり。

「蓮、待たせて悪かったな。」

スーツを着たあきパパが、僕が待っていたリビングに入ってきた。

今日は、初めてあきパパのおうちに泊まる日。

お父さんができてから、僕はいろんなところに行けるようになったんだ。



「母さんは元気か?」

「うん、すごくお腹大きいんだ。あとね、一か月で産まれるってお父さんが言ってたよ。」

「そうか。司も楽しみだろうな、産まれんの。」

「僕の時は会えなかったって言って、いつもお母さんとケンカしてる」

「蓮の時は類しかいなかったからな、今度は俺らも楽しみにしてるよ」

「僕も楽しみ!弟ってどんな顔なんだろう…」

考え始めた僕を、あきパパは笑いながら見ていた。

「蓮は司そっくりだから、今度はつくしそっくりになるんじゃないか?」

優しく話してくれる、あきパパが大好きなんだ。

「あきらくん?帰ってるの?」

さっき会ったあきパパのお母さん。

さすがの僕でもビックリするような、フリフリの洋服着てるんだ。

「あぁ、母さんただいま。」

「おかえりなさい。蓮くん、ケーキ作ったのよ?食べて」

目の前に並べられたたくさんのケーキ。

「じゃあこれにする!」

「はい、どうぞ。フフッ、本当に司くんそっくりね」

「だろ?性格は全然違うけどな。」

「つくしちゃんも早く言ってくれれば、私だって協力は出来たのに。あきらくん達が早く気付いてくれてよかった。」

「今回ばかりは、歳の離れた妹に感謝だな」

「今日はゆっくりして行ってね。夕食は蓮くんの好きなものにしましょう!」

あきパパのお母さんは、どこかに行ってしまった。




小学生になった蓮が、初めてうちに泊まると言いだした。

俺、実家出てマンション暮らしなんだけどなぁ。

仕方なしに、実家に帰る事にした。

早めに仕事を終わらせ、というか切り上げ実家に向かう。

蓮は先に来てるって連絡があった。

こういう事考えると、いつも母さんがいる実家で良かったって思う。

玄関を入って真っ直ぐリビングに行けば、ソファーでジュース飲んでる蓮。

ボーっと外を見ながら、俺を待っていた。

そういう姿はやっぱり類に似てるって思う。

一緒に暮らして雰囲気が似たんだろうな。

見た目は司のままだけど、中身は類とつくしを足したような、可愛いやつ。

母さんが久しぶりの子供に騒いじゃって大変だったけど、こんなに喜んでくれるなら俺もそろそろ結婚する事考えなきゃいけないんだなって実感した。

俺も、司みたいに何があっても愛せるような人に出会いたい。

そして、妊娠や出産を共に喜べるような、家族を作りたい。

蓮を見ているとなおさらそう思った。

「うちの中案内してやるよ」

「うん!」

立ちあがった俺に蓮がついてきた。

ちょっと前までは手を繋いで歩いていた。

今はそんなことしなくなった蓮に、成長したんだなとどこか寂しい気持ちにもなる。

出逢った頃はあんなに小さくて、覚えたばかりのハイハイで家の中を動き回ってた。

いくら司にそっくりでも、子供特有のあの笑顔に癒されていた日々。

今でも蓮に会うと、仕事で嫌な事があってもどうでもいいと思える。

蓮に顔向けができるように、悪事に手を染めないようにしてきたつもり。

汚い手で子供に触れるのは何となく嫌だった。

「あきパパ、ここ何?」

「ここはな、司とつくしの思い出の場所だよ」

東屋の前で、蓮は俺に訪ねた。

いつまであきパパって言ってくれんのかな。

突然“あきらさん”なんて呼び方変えられたら、俺ショックで立ち直れないかも。

「あきパパ?さっきからボーっとしてない?」

「蓮大きくなったなって思ってたんだよ」

「そうでしょ?クラスで一番大きいんだよ?」

140センチ近くある身長は、1年生にしてみればかなりデカイらしい。

俺も司も総二郎も類も、このくらいあったような気がする。

つくしの言う背の順?で並んだ事ないからわかんねぇんだよな。

確かに見下ろす事は多かったけれども。

「広い庭だね、歩くの疲れるよ。」

「司んちの方がうちよりデカイだろ?」

「ここまで花が咲いたりしてるわけじゃないから。お父さんが作ってくれた公園で遊ぶくらいだよ」

そういえば、司が庭に公園作ったってつくしが騒いでたな。

ブランコや滑り台やジャングルジム、砂場に鉄棒に、自転車の練習コースまで作ったって言っていた。

「子供がでかくなれば孫が遊ぶだろ、無駄じゃねぇ。」

溜め息をついて、呆れていたのを覚えている。

「そろそろダイニングに行くか。夕食の時間だ」

大学から帰ってきた妹たちも交え、蓮も楽しそうに夕食を終えた。



「あきパパ、一緒に寝てもいい?」

風呂にも入り、パジャマ姿の蓮が遠慮がちにそう言った。

「いいぞ。まだまだ甘えん坊だな。」

ベッドの上で蓮の話を聞く。

意味がわかっていない蓮が、司とつくしの話をする。

いくら新婚だからって、子供の前でやめろよな。

蓮はそんなに小さくない。

見聞きした事は覚えてるんだぞ。

今度会ったら注意しなければ。

司に話してもきっと鼻で笑われて終わるから、ここはつくしだな。

顔を真っ赤にさせて司を怒るんだ。

それを想像しただけで、俺の頬が緩む。

心の底に押し込んだ淡い恋心。

司と結婚した今でも時々思い出してしまうのは、諦めきれていないからだろうか。

「寝よう、蓮」

普段からは考えられない時間に、蓮と共に眠りに就いた。



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