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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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コントロール 5

パーティも終わり、滞在先のメープルへ向かう。

あたしだけにキープされてるスイート。

SPが開けたドアの先、ソファーにドカッと座る司がいた。

『な・・・んでいるの?』

「いちゃあ悪いか」

『ここフランスだよ?仕事は?』

「今日の分は即行片付けてきた。それよりお前どこ行ってたんだよ!その格好・・・」

『あぁ、社交界のパーティだったの。類も一緒だったよ。』

「類?」

『本当はお父様とお母様だけで良かったんだけど、あなたも参加しなさいって言われて、類のパートナーとして参加したの。』

「類が、お前に触れたのか?」

『そりゃあ触れないとエスコートもできないでしょ。触れるったって腕組んでるだけだし。』

隣に座ったけど、あたしに向ける視線はキツイ。

嫉妬が怒りに変わる、そんな瞳。

『どこに行っても司の話出てきてさ、参っちゃうよねぇ。会いたいの我慢してるのに。』

まだ怒ってる。

『パーティの最中も司の事考えちゃってボーっとしてたみたい。類に、もうすぐ会えるんだからって言われて恥ずかしかったよ。』

少し、よくなったかな。

『声聞きたくて、部屋戻ったら電話しようと思ってたんだ。だけど本人がいてびっくり。会いたいって思ってたから、あたしの妄想かと思ったよ。』

「俺に会いてぇって思ってたのか?」

『もちろん。早く帰国したかったし、司に会いたかった。お腹、撫ででほしかった。』

すると、大きな手があたしのお腹に触れる。

「知らねぇうちに大きくなったな。」

『これからは、大きくなるとこ毎日見れるね。』

「おぉ。楽しみだな。」

怒りが治まった司は、あたしの肩に腕を回し自分の方に寄せた。

扱いに慣れてきた。

嫉妬を100%表に出す司をなだめるのにも、テクニックが必要らしい。

昔は口を開けば意地っ張りな事しか言えなくて、怒らせてケンカばかりしていた。

そんなんじゃダメだって気付いた啓太と過ごした日々。

そのお陰であたしは、素直に言えるようになった。

あたしたちは今を生きている。

後悔ばかりしていた高校時代とは違う。

あたしは今、隣にいる司を世界で一番愛しているんだ。

「つくし、少しだけいいだろ?」

『へ?』

「無理させねぇから、抱かせろ」

有無を言わさずベッドルームに運ばれ、司に溺れた。



翌日、道明寺のジェットはお父様たちが使うからと、類の家のジェットを借りる事に。

見送りに来てくれた類。

「またね、牧野。約束、忘れないでよ」

『うん』

隣にいる司の額に青筋が浮かぶのがわかる。

「日本帰ったら連絡するね。」

あたしにしか話さない類を、司は睨んでいる。

「しばらく司はいいや。」

「あぁ?」

「週3は多いだろ。彼女じゃあるまいし。しばらく会ってなかった牧野と会えればそれでいいや。家にも遊びに行くね。司がいない時に」

『うん。司、行こう?あたし立ってるのも疲れるの。』

「・・・おぉ、気付かなくて悪いな。」

あたしを急に抱きあげた司。

『ちょ、歩けるって!』

「ここは大人しくしとけば?」

「行くぞ。類、借りるな」

「はーい。またね」

手を振る類に小さく手を振り、ジェットに乗り込んだ。



先に日本に帰国していた美香ちゃん。

あたしが司と共に東京本社に出社すると、エントランスで待っていてくれた。

出張も多く、時々しか見れない司の姿に見とれる女子社員。

けれど美香ちゃんだけは、そんな事は絶対なかった。

『美香ちゃんは司の事どう思ってるの?』

「専務ですか?取締役の旦那様ってだけです。始めはカッコいいし、何もかもを備えた素敵な方だと思っていましたが、取締役のお話を聞いていると印象が変わってしまって・・・」

『あたしのせい?』

「いえ、それだけではありません。私元々クールな方って苦手なんです。」

『じゃあ、類とかはタイプ?』

途端に赤くなる顔。

ふーん。そうなんだ。

ま、無理強いはしないけど、美香ちゃんなら類の相手にピッタリのような気がする。

「先日の花沢専務との件ですが・・・」

聞けば、全てお母様が仕組んだ事。

この間の司の事を根に持っていたらしい。

それの逆襲。

類がいい所にあたしを訪ねて来たってわけだ。

「宣伝効果もありますので、お互いに損はないと思われます。・・・専務以外は」

『司が知ったらどうなることやら。』

「少しは懲りたらいいんです。あ、すいません!取締役の前で!」

『ううん、そこまで言ってくれてありがとう。そうよね、これでチャラでしょ』

クスクス笑いあったあたしたち。

「クソババァ!」

司の部屋から聞こえてくる怒鳴り声。

向こうも西田さんから種明かしがされてるってとこかな。

防音のはずのフロアに響いてるって事は、廊下か。

「・・・本日の分です。」

苦笑いをしながらあたしのデスクに書類を置いた。

『逃げた方がいいよ。』

「失礼します」

美香ちゃんを逃がし、いつあたしの部屋のドアが開くのかと溜め息をつきながら見つめた。




バァン!!

カツカツカツカツ

ドスッ

司があたしの部屋に入ってきた音を表すとこんな感じかな。

怒り全開の司を前にこんな事を考える。

「取締役、10分しかお時間はございません。」

後から入ってきた西田さんがあたしにそう告げる。

『・・・はい。』

西田さんが出て行ったのを確認すると、あたしは司の隣に座った。

『あたしもさっき聞いたのよ。』

腕も脚も組んで、どこか一点を見つめている。

心の中で溜め息をついて、司のご機嫌取りが始まった。


つくしが司を操っている、というお話でした。
このお話には類があまり出てこないので、やっぱり司にやきもち焼かせてやろうと書きました。
素直なつくしに翻弄される司。
本当に操りやすい方です。
あ、・・・言い過ぎ?
少しお休みをいただき、新連載を始めます。
下書きが完結していないお話なので、どこで着地させるか迷っていますが。
お休みの間に執筆をすすめられたらいいなとは思っています。
証の番外編も書いてますので、それもいつかは掲載したいですね。
では、ここまでお付き合いありがとうございました。
次の更新はいつ・・・だろう?
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Re: タイトルなし

ゆ…様

コメントありがとうございます。

類と美香ちゃん、私の中でも番外編の構想が出来てます。
文章になるまでしばしお待ちを!

ストックを早く読んでいただきたい気持ちと、あまり出しちゃうと自分の首を絞める事になりかねないので、
苦渋の決断でお休みしようと思いました。
連載終了ってイイ区切りなんですよね。
番外編を数本と、新連載。
ただいま必死に書いてますので、再開の際は、また楽しんでいただけたら嬉しいです。

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Re: 楽しい♪

ゆ…様

コメントありがとうございます。

私も原作もドラマも類推しだったのですが、
なぜか花男ファイナルで司にキュンキュンしてしまい、嵐のファンになる始末。
前はなぜ類とくっつかないの!ってヤキモキしてました。
今ではつかつく以外は考えられません。

しばしのお休み、ストックをたくさん作って更新できるように頑張ります。
これからも当サイトをよろしくどうぞ。

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