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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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証 最終話

退院した俺を出迎えたのは、この邸に勤める使用人全員。

コックや庭師までも。

なぜだと不思議に思えば、俺の出迎えよりも牧野と蓮がいるから。

昼間は荷物の整理で、すぐに部屋へと行った為にあまり使用人と顔を合わせていないとか。

俺の退院より、牧野たちがここに住む事の方が喜ばれてる。

気にくわねぇ。

でもこいつはそういう奴だった。

昔メイドとして働いたこともあるからか、使用人は牧野を慕っている。

俺よりも好かれている。

使用人たちに牧野と蓮を紹介した。

ビックリした顔で俺を見る牧野。

お前らの為だ。

「やっぱりこの邸にはつくしが必要だねぇ。」

俺にだけ聞こえるようにタマが呟いた。

あぁ。本当だ。

使用人たちも、みんな俺が見た事もないようないい顔してやがる。

今までは帰ってくるのがイヤで仕方なかった邸が、俺の癒しの場所になりそうだ。


リビングの内装が一新されていた。

家具も絨毯もすべて新品になっている。

当たり前か。

あんな事があった場所だ。

牧野だって、思い出したくもないだろう。

『ここはさ、あたしたちの思い出の場所だね。』

最悪な思い出か?

『突然の再会と、蓮とあんたの初対面と、あたしにはあんたが必要だって確認させられた場所。嫌な思いなんて、あんたがいれば吹き飛んじゃうよ。』

珍しく素直になった牧野が饒舌に話している。

『あんな思い2度としたくないって思ったのに、2度目があったね。信じられない。不謹慎かもしれないけど、あんな事がなかったらあんたと共に生きていこうとは思わなかった。蓮がいればそれで良かった。これも、あたしたちの運命なんだね。』

そっと抱き寄せると、珍しく素直に頭を預けてきた。

3人で過ごす、何気ない時間。

オフも今日まで。

のんびりと、蓮の相手をしていた。

夕食も済み、再びリビングでくつろいでいると来客の知らせ。

入ってきたのは類だった。

泊まりに来ただと?

せっかくの家族の時間を奪うなって怒りたいところだったけど、話を聞けば蓮と寝るから牧野と二人きりにしてくれるという。

持つべきものは友人か。

風呂も類の方が入れ慣れてるんだろう。

俺は牧野との時間を大切にしよう。

これからはずっと一緒だと、もう離さないと心に誓った。



総「蓮に会う為にはここに通うのか」

司「なんか不満か?」

類「つくしと蓮だけで良かった。」

あ「類、随分はっきり言うな?」

類「俺からつくしと蓮を司が取ったんだもん。」

司「元々は俺のもんだ!」

『あたしは誰のものでもない!』

リビングに蓮を連れた牧野がやってきた。

蓮「あ、パパたちだ!」

俺を素通りして、類たちの元へと行ってしまった蓮。

ムカつく。

蓮「あのね、昨日幼稚園でね、」

楽しそうに話す蓮。

蚊帳の外の俺は、少し寂しくなった。

『なんていう顔してんのよ』

「・・・どんな顔だよ」

『蓮にかまってほしいって顔。当たり?』

得意そうな顔をして俺を覗き込む牧野。

誰がいようと関係ねぇ。

熱いキスをかましてやった。

『みんなの前でなんてやめてよ!』

「いいじゃねぇか。減るもんでもねぇし。」

『恥ずかしいっつうの』

「・・・俺さ、わかった。」

『何を?』

牧野が騒いでるのなんかどうでもいい。

「子供はいつか、親元を旅立っていく。まぁ、うちは仕事が一緒だから微妙だけど。だけど、お前はずっと一緒だもんな。死ぬまで。いや、死んでも墓の中は一緒か。」

『何が言いたいの?』

「俺はお前がいればそれでいいや。もちろん蓮も大事だぞ?だけど、それってお前がいて成立するもんだからよ。牧野がいれば、蓮が少しくらいあいつらに懐いてるのも我慢してやろうかって事だ。」

『あんたが我慢ねぇ。いつまで持つのかしら。』

「てめ、バカにしやがって!」

あ「まーたやってる。」

総「ほんとに飽きないよな、お前ら」

類「蓮はあんな大人になるなよ?ちゃんとカルシウムたくさん摂って、立派な大人になるんだ。いくら司の跡を継ぐからって、あの性格までは継がなくていいからね」

蓮「・・・?」

司「蓮に余計なこと吹き込むな!」

類「はいはい」

邸の中が明るくなった。

温かくなった。

それも全部、牧野と蓮のおかげだな。

牧野が妊娠を知った時、蓮を諦めないでくれて良かった。

俺との未来がなくても、産もうと思ってくれた事に感謝する。

蓮を産んでくれてありがとう。

これからは、俺がお前らを守るから。



幼稚園の卒園式。

普通親だけで十分だと思うけど・・・

桜舞い散る青山学院幼稚舎。

なぜかF4が揃っていた。

周りからは黄色い声がいたるところからキャーキャー聞こえてくる。

『みんな忙しいんじゃないの?』

類「蓮の卒園式に来ないなんて、父親として失格でしょ?」

司「蓮の父親は俺だ。」

類「俺らも父親でしょ?ね、総二郎、あきら」

総「当たりめぇだ」

あ「パパだからな。」

『目立つからやめてって言ったのに・・・』

父兄席に4人が並んで座っている。

後ろの人見えてるのかなぁ。

ったく、迷惑ってものを考えなさいよね。

式の間は大人しく、類はあくびをしながら見ていた。

「道明寺 蓮」

卒園証書を受け取る姿を見ていると、自然と涙がこぼれてくる。

この6年、いろんな事があって。

ホントに立派に成長してくれたなって思う。

あたしの涙に気付いた司が、そっと手を握ってくれた。

この温かい手を取って良かった。

後悔なんてしない。

あの時、手を離してしまった時の方が、とても辛かったから。

どんなに類が近くにいても、あたしには司しか見えていなかったんだ。

司があたしにくれた宝物。

今度は一緒に育てていこう。

もう逃げたりしないよ。

もう1つの愛されてる証が、今あたしの中で育ってるから…



という事で、終わりました。
最後はつくしの妊娠を匂わせて。
これからは短編として、3人のパパとの絡みも書いていこうと思います。
今までお付き合いありがとうございました。

明日からはThe person~の短編を連載いたします。
類と楓が…
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Re: タイトルなし

ゆ…様

コメントありがとうございます!
終わっちゃいました。
続き、どんな風にしようか構想中です。

明日からの短編、類がメインなんですよ。
楽しんでいただけたら嬉しいです。

Re: タイトルなし

ジ…様

コメントありがとうございます!
もうこのお話に類は欠かせませんから!
これから書いていく短編でも、司が怒り狂うほど類に活躍していただかなくては。
蓮の兄弟ももちろん登場します。
どっちがいいかなぁ。

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