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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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証 21

道明寺の犬並みの回復力は健在だった。 3週間も眠り続けてた人間が、わずか3日で普通に歩いて食事までしている。

先生もビックリしていた。

「牧野、返事は決まったか?」

毎日のように聞く道明寺。

『まだ。』

「早く決めろよな。ったく、蓮がいるなら俺結婚なんてしなかったのによぉ。」

『うるさい!あの時はそれが一番いいと思ったの。パパが3人もいるんだから、蓮は幸せよ。』

「俺は?親父は俺だろ?俺がいなくて、本当に蓮は幸せだって言えるのか?」

『・・・最近、違うって気付いた。あんたに会ってからの蓮、本当に嬉しそうなんだもん。道明寺が目覚めるまで、毎日毎日話しかけてるの見てたらさ、あたし今まで何してたんだろうって。親子って事実は変わらないのに、隠す必要なんてなかった。子供は本能で、あんたが親だって気付いたのにね。』

「お前はどうなんだ?」

『あたし?』

「確かに蓮の気持ちが最優先だ。だが、お前は?牧野が何とも思ってなかったら、一緒になんか住めねぇだろ。」

『あたし・・・今回道明寺が刺されてさ、あんたを失うのかと思ったら怖くなった。今までは側にいられなくても、蓮がいるし、遠くであんたが頑張ってるのはテレビで見れたからそれでいいって。でもさ、こうやって、一緒にいる時間が長くなるとね、欲が出てくるんだよ。
牧野って呼んでほしいし、抱きしめてほしいし、キスしてほしい。
あたしがそう思えるのは、道明寺だけなんだなって。』

あー言ってしまった。

どうしよう。

怪我人相手に何言ってるんだあたし。

ベッドに座っていた道明寺が、椅子に座っていたあたしを抱きあげてベッドに座らせる。

『ちょっと、無理しちゃダメだよ』

「お前くらい余裕だ」

胡坐をかき、あたしは正座して向かい合う。

「牧野」

『うん・・・』

「ババァに牧野が蓮を産んで育てているって聞いた時、正直動揺した。類と一緒に住んでるってのも納得いかなかった。でも、あの時の俺にはどうする事も出来なかった。今はこれで良かったのかもしれねぇって思ってる。
牧野と蓮の生活は、あいつらがしっかりと守ってくれた。あんなちいせぇのに、俺よりしっかりしてんじゃねぇのか?どこに出しても恥ずかしくない、俺の、俺たちの子供だ。よく頑張ってくれたな、牧野。」

頭をワシャワシャ撫でてくれる。

「俺はこれからの未来を3人で過ごしたい。蓮に今までできなかった事、たくさんしてやりてぇ。俺の気持ちは、5年前と何ら変わってねぇよ。ずっと、牧野だけを愛してた。お前だけは、誰にも譲れねぇんだ。
愛してるよ、牧野。蓮と3人で生きていこう。」

ポロポロと涙がこぼれるのを、道明寺が指で拭ってくれる。

返事の代わりに、道明寺の首に腕を巻きつけた。

『あたしたち、家族になろう。』

一からやり直そう。

本当の家族になる為に。

降ってくるキスの嵐に息が上がる。

この酔いしれそうなキスも5年ぶりだ。

すると、部屋のドアが勢いよく開いた。

幼稚園から帰ってきた蓮が、青木さんとともにやってきたのだ。

勢いよく離れたあたしを不思議そうに見ている蓮。

蓮「おとうさんただいま」

司「おかえり、蓮」

ベッドの側まで来て、司に抱えられ膝の上に座った。

蓮「おかあさんただいま。なんでベッドのうえにいるの?」

『お、おかえり。それは・・・』

司「お父さんとお母さんは仲良しだからだ。蓮もお話しする時は近くに行くだろ?」

蓮「うん。」

司「それと同じだ。」

蓮「そっか。」

司「なぁ、蓮。お父さんとお母さんと一緒に住まないか?」

蓮「るいパパもいっしょ?」

司「類は、もう一緒に暮らせないんだ。でもな、蓮が来てほしい時にはいつでも遊びに来てくれるぞ。総二郎もあきらも。」

蓮「おとうさんはいっしょにねてくれる?るいパパはいつもいっしょにねてたんだ。」

青筋ができるのがわかった。

蓮、その話はしないで~

蓮「ときどきおふとんいっぱいしいて、そうパパもあきぱぱもいっしょにねるんだよ?それがぼくだーいすきなんだ。」

司「ほーぅ。お母さんは誰とでも寝るのかぁ。」

『意味が違う!総二郎とあきらは蓮が寝た後ゲストルームで寝てた。類は…ほぼ毎日大きいベッドで一緒だけど・・・蓮をはさんでるから、あたしには一切触れてないよ!』

蓮「おかあさん?」

司「仕事で遅くなる日もあるけどな、一緒に寝よう。でもな、大きくなったら1人で寝るんだぞ?」

蓮「うん!」

司「良い子だな、蓮“は”。」

あたしは悪くない!

そう思いつつも、いたたまれない気持ちになる。

『蓮、お父さんね、けがが治るまでは1人で寝ないといけないんだ。それだけはわかってね。』

蓮「けががなおったらいいの?」

『いいよ。その前にお引越しでしょ?』

蓮「おひっこし?」

『蓮とお母さんの服とかをお父さんのおうちに運ぶのよ。』

蓮「たのしみだね、おひっこし!」

司「蓮、少し遊んで来い」

待機していた青木さんに連れられ、部屋を出て行った。

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