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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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証 19

あまり眠れずに朝を迎えた。

それは類も同じだったみたい。

事件は表沙汰にはならないが、道明寺が長期休養をせざるを得ない状況。

入院している事もあり、過労による肺炎で長期入院と公表された。

あたしが朝蓮を連れて病室に行くと、部屋の前にはSPの人が立っている。

昨日はいなかったような…

誰かがいると思い、ノックをして扉を開ける。

そこには・・・

道明寺のお母さんがいた。

『あ・・・お久しぶりです。』

思わず蓮を後ろに隠してしまった。

「お久しぶりね、牧野さん。司に子供の話をしたのは私です。全部知っているわ。」

『え?全部・・・?』

「蓮くんね、初めまして。道明寺楓と言います。」

「はじめまして。まきのれんです。」

あたしに並び、頭を下げ挨拶する蓮。

「おかあさん、おとうさんといっしょだね。」

『なにが?』

「どーみょうじって」

『そうだね。お父さんのお母さんなの。蓮のおばあ様になるんだ・・・よ』

道明寺会長におばあ様なんて言ってもいいのだろうかと、最後の方になって不安になった。

「おばあさま?ぼくのおばあさま?」

『そうだよ。』

「蓮くん、お母さんとお話があるの。少し待っててもらえるかしら?」

「うん。」

『青木さん、ロビーで待っててもらえますか?』

「はい。行きましょう、蓮くん。」

青木さんに連れられて蓮は病室を出て行った。

ソファーに座ったあたしたち。

『すいませんでした。こんな勝手な事を。』

あたしは深く頭を下げた。

「頭を上げなさい。」

威厳のある言葉に、すぐ反応してしまう体。

「私はそんな事で怒ってはいません。むしろ、早く言ってくれたのならそれなりの対応はできました。司の結婚を含めて。司から財閥の為に結婚してもいいと話が出た時に、反対すべきでしたね。子供の成長は早く、親なら側で見ていたいものです。司も無念でならないでしょう。」

会長もそう思っていたの?

「事の詳細は伺いました。今回は道明寺の人間が粗相をしたようで、本当に申し訳ありません。」

頭を下げる会長。

『いや、ちょっとやめてください。あたしに頭下げるなんて…』

頭を上げた会長の目には、うっすら涙が浮かんでいる。

「蓮くんが無事で本当によかったわ。司の離婚も早急に決着させます。うちと切れる手筈も踏んであるの。あなたが心配するような事は起こらないわ。」

今までの会長からは想像もできない言葉。

「司が目覚めるまで、ついていただけるかしら。私は司の分も仕事があるの。」

『それはいいですけど、あたしがいても大丈夫なんでしょうか?』

「情報が漏れる事は一切ありません。警察の方にも、ここに来るように言ってあります。蓮くんにも少し可哀想な想いをさせるかもしれません。無理をさせないように、黙秘権を使っても構わないわ。」

『はい。ありがとうございます。』

「何かあったら西田に連絡して。連絡先はご存じ?」

『はい。番号知ってます。』

「そう。では失礼するわ。」

立ち上がり、出て行こうとする足を止めた。

「あなた看護師をやっているんですってね。」

『はい。』

「あなたの応急処置がなかったら、司は命を落としていたかもしれません。本当に、ありがとう。」

微かに口角を上げて、会長は部屋を出て行った。

今日の会長は変だ。

いつも見せない表情をあたしに見せてくれる。

ほとんどが、母親の顔。

道明寺を本気で心配してるんだ。

『愛されてんじゃん、あんた。』

目が覚めないあいつに向かって、呟いた。

ここ数日、面会時間ぎりぎりまでいるけど一向に目が覚めない。

このまま目が覚めないのではと、不安に駆られる。

道明寺の離婚はすぐに成立し、あたしと蓮の事情聴取も終わった。

『あとはあんたが目覚めるだけだよ』

あたしは毎日取りとめのない事を話しかけ、蓮はたくさんの絵を描いて、部屋に貼って行った。

再び蓮は幼稚園に通い始め、道明寺の病室に帰ってくる生活を送っている。

未だ起きない道明寺の体を拭いて、筋肉が衰えないように体を動かす。

『あたし、この為に看護師になったのかな?あんたの世話するなんて思ってもいなかったよ。』

病室では気丈に話せるけど、家に帰れば涙が溢れてくる。

もしこのまま・・・って、最悪な状況しか頭には浮かんでこなくて。

それは時間が出来ると病室に顔を出してくれる類たちも、同じ気持ちなのかもしれない。


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