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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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証 7

職場に復帰したあたしは、忙しい日々を過ごしていた。

でも類が蓮のお風呂もおむつもミルクもやってくれるから。

すごく助けられている。

日中は類が手配したシッターさんが来て、蓮の面倒を見てくれる。

保育園は危ないって。

蓮が司に似すぎて怖いって言われたから、納得するしかなかった。

類からやっぱり2人に会わせてあげようって言われて。

「大丈夫。あの2人は信用できるよ。」

類の言葉を信じようと思った。

今日は2人が遊びに来る日。

「蓮、いい子にしてるんだぞ」

日に日に道明寺に似ていく蓮は、類の膝の上でキャッキャと喜んでいた。

インターホンが鳴り、あたしが玄関を開けに行くと2人はとてもビックリした顔をしている。

『いらっしゃい、入って』

総「お、お邪魔します」

あ「お邪魔します」

2人に続いてリビングに入る。

類「蓮、初めましてだな。」

総「類・・・?お前の子なんだよな?」

類「見てわかんない?誰の遺伝子を持ってるのか。」

総「司…か?」

類「そ。司と牧野の子供だよ。」

美作さんが振り返る。

『ごめんね、黙ってて。』

あ「じゃあ類が一緒に住んでるのは、牧野と牧野の子供?」

『うん。類が帰国してから一緒に住んでる。ずっと、支えになってくれてるよ。』

総「司は知ってるのか?」

『知らないよ。これからも言うつもりはないし。』

総「いつかはばれるんじゃないのか?」

類「その時は海外にでも逃げるよ。俺と一緒にね。」

『プッ・・・ごめん、耐えらんない!』

あ「牧野?」

『F4揃ったみたい』

類「俺が笑った時は怒ったくせに」

『あたしは母親だからいいの。蓮がどんどん似ていくんだもん。1人ちっちゃいけど、F4だよ。』

どんどん道明寺に似ていく姿は、嬉しくもあり悲しくもあった。

そばにいないあいつを想う日々は、風化しそうにもないから。

あ「蓮っていうのか?」

『うん。ハスの花の蓮だよ。』

総「牧野らしいよ。」

『あたしらしい?』

総「名づけにいろいろ調べたんだろ?漢字の意味も。
蓮は泥より出でて泥に染まらず。英徳のジャンヌダルクは、最後まで英徳に染まらなかったもんな。」

『花言葉もね、あたしにピッタリだよ。蓮には離れゆく愛って花言葉があるの。一気に咲いて一枚ずつ花弁が散って行くから、こういうんだって。まるであたしとあいつみたいだなって思ったの。蓮は、あたしがあいつに愛されてたって証だから。』

みんなが蓮を囲み、微笑んでいる。

蓮の誕生を、こんなにも喜んでくれる人がいたんだ。

あ「人を頼らない牧野が、類だけでも頼っててよかったよ。俺たちに隠してたのは腹立たしいけど、牧野の性格じゃ当たり前か。」

総「俺たちにも、こいつを守らせてくれないか?3人いれば、何とかなるだろ。」

西門さんは蓮の頭を撫でている。

類「俺1人で十分だけど。でも、蓮は大きくなって自分の顔を見た時に俺たちが父親じゃない事に気づくだろうし。俺も出張で家空けるから、総二郎とあきらが気にかけてくれるのは心強いよ。」

あ「牧野、みんなで蓮を育てていこう。お前1人で背負う事はない。」

総「蓮にはこんなカッコいいパパが3人もいるんだ。幸せなやつだな。」

『ありがとう、みんな』

涙が溢れた。

あたしはこの人たちを見くびっていた。

愛情にあふれた人たちだった事を忘れていたんだ。

総「類と牧野、付き合ってんのか?」

類「いや。牧野は俺と結婚したくないって言うし。」

『当たり前でしょ!あんたたちの世界に蓮をいれたくないの。静かに暮らせれば十分よ。それにあたし・・・』

類「牧野はまだ司を好きなんだもんね。」

『う・・・はっきり言われると困る…』

類「じゃなきゃ司に言わずに産もうと思わないでしょ?いいんじゃない、そのままで。」

『そのままって?』

類「司を好きなままでさ。その方が、蓮も喜ぶよ。母親は、父親が好きだから産む決心をしたんだ。例え父親がその事を知らなくても。それって、蓮にはとても大切なことだと思うよ。」

総「そうだな。愛されて生まれるって、当たり前のようで難しい事かもしれない。必ずしも、愛し合ってる夫婦ばかりじゃねぇって事だ。」

あ「俺たちの世界では普通の事だけど、そんな環境で生まれるやつらはどこか性格が歪んでるよ。司がいい例だな。蓮は俺たち4人の愛情だ。どんな奴にも負けねぇよ。」

初めて会った蓮に、慈愛の目を向けてくれる西門さんと美作さん。

みんなを巻き込んで申し訳ないと思う反面、蓮にたくさんの愛情を捧げてくれることに喜びを感じる。

その日は飲めないあたしを横目にワインの瓶がどんどん空いていく。

蓮に注がれるたくさんの愛情が嬉しかった。

あたしが本当に欲しい愛情は二度と、手に入れる事は出来ないから…


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