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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 43

この間のカナダへの出張から2週間後。

司はNYへ来ていた。

会社でも司がどこの部屋にいるかさえ耳に入る。

27で未だ独身のイケメン御曹司を狙う女子社員も少なくない。

自分の部屋にこもって仕事をしている司を置いて、先に邸へと帰ってきたあたし。

今晩決行しようと思っているあたしは、ずっとソワソワしている。

司が帰ってくるとメイドさんに連絡を受けて、あたしも玄関に向かう。

あたしが玄関に着いたくらいに扉が開いて、帰ってきた。

『おかえり』

「ただいま」

使用人たちの前であたしにキスをして、着替える為に部屋へと向かう。

あたしは腰に手を回され、強制的に司の部屋へ向かう事になる。

『ねぇ、話があるんだけど』

着替え終わった司があたしの座るソファーに座るなり、切りだした。

会長に言われてからずっと考え続けて、やっとまとまった気持ち。

えらく単純だけど、これしか思い浮かばなかった言葉。

司の方を向いて正座した。

「なんだ?かしこまって」

『あたしと、結婚してください。』

その瞬間、司の目は見開き、驚きを隠せないでいた。

「お前…はぁ」

『え、あたしと結婚するのイヤ?やっぱりバツイチはダメ?』

「そんなわけねぇよ。俺が言いたかったセリフ言いやがって。今日言おうと思って、準備までしたんだぞ。」

『準備?』

「お前の両親に会ってきた。前の結婚で傷ついた娘を思うと、俺とは結婚させられないって言われてよ。すげぇ時間かけて説得した。昨日やっと許してもらえたんだよ。」

『何回も行ったの?あんなとこに?』

「お前の両親にも祝ってほしいだろ。俺たちだけの問題じゃねぇことくらいわかってる。」

『司…』

おもむろに司は立ち上がり、ベッドサイドの引き出しを開けた。

手に持っているのは、グレーの真四角のフロッキー素材のケース。

あたしの隣に座り、手を取った。

「俺と結婚してほしい。お前を幸せに出来るのは俺しかいないし、俺を幸せに出来るのは牧野だけだ。」

『はい。お願いします。』

すると、箱を開けあたしの左手薬指に指輪を嵌めた。

『ちょ、これダイヤ大きすぎだって。』

「いいんだよ。これでも小さくしたんだ。お前が仕事にもしていけるように。」

『仕事にはしていかないよ』

「あぁ?普通するだろうが」

『こんな高いのつけてたら、いつ盗まれるかって気が気じゃない。ここに置いておけば、安全でしょ?帰ってきたらつける。』

「・・・ったくお前ってやつは。結婚指輪はちゃんとつけろよ?」

『それはね、デザインにもよるけどちゃんとつけるよ。』

「それにしても、牧野からプロポーズとはな。」

『すごく緊張した。あたしから言っていいのかも悩んだ。』

「俺も迷ってた。あんな形で離婚したお前が、次なんて考えられるのかって。だけどよ、俺の人生お前なしでは考えられねぇんだわ。遠回りしちまったけど、こうして牧野がいるだけで幸せだな。」

『会長・・・お母様が、婚約も結婚もいつしてもいいって、言ってくれてね。縁談断るの面倒だから、早くしなさいって。』

「そうと決まれば、婚約披露パーティでもするか」

『え?そんな急にしなくていいよ。仕事できなくなるじゃん。』

「いや、する。ババァの気が変わらないうちにな。」

『変わらないよ。あたしにメープル継がせるって言ってくれたんだから。』

「は?お前に・・・メープルを?」

『うん。その為の勉強だって言われた。あんたが思ってるより、あたしたちの事認めてくれてる。将来の事も含めて、考えてくれてるよ。』

「俺よりババァと仲良いな。」

『お姑さんだよ?それに司を産んでくれたお母さんじゃない。あたしにとっても大切な人だもん。仲良くしないとね。』

「牧野らしいな。」

『まぁ、婚約発表はするよ。会長に怒られるし。』

「俺よりババァか」

『仕方ないでしょ。一緒に暮らして3年だよ。信頼関係もできるの。
お母さん取られて寂しい?』

「バ、バカか!そんなんじゃねぇ。でも・・・牧野とババァが仲良いのは悪くないな。」

怒ったかと思えば、目を細めて遠くを見ている。

「俺たちの一番の障害はババァだっただろ?俺はガキの頃からあんなんだから慣れてるけどよ、お前にとっちゃ姑になるんだし、きっと仲良くなりてぇとか思うんだろうなって。
俺よりも先に牧野と暮らしてるのは許せねぇけど、この3年は無駄じゃなかったって思う。
ババァが牧野の頑張りを認めて、牧野がババァの大変さを知って。
認められてるって、いいよな。」

『そうだね。お互い頑張ってよかったね。』

肩を寄せ合い、手を繋いで。

「さ、飯食おうぜ。」

『うん』

指輪を嵌めたまま、ダイニングに行った。

そこには会長もお父さんもいて、4人で食べることに。

楓「やっと、プロポーズしたみたいね。」

『あ・・・はい。』

真っ赤になったあたしの顔を見て、会長は笑っていた。

今までにないくらい、穏やかに。

楓「これからは道明寺の嫁として恥ずかしくないように、お願いしますよ。」

『はい。お母様』

楓「・・・!」

会長を初めて、お母様と呼んだ。

崇「食事が終わったら乾杯しよう。とびきりのワイン開けるぞ、司」

司「つくしにはあまり飲ませないでください。弱いんですから。」

崇「知ってるよ、よく付き合ってもらってるからね。」

司「あぁ?そんな話聞いてないぞ?」

『別にお父様とお酒飲むくらいいいでしょ?何でいちいち言わなきゃいけないのよ。』

司「親父だって男だろ。」

『司のお父様だよ?何考えてんの?』

司「親父だろうが何だろうが男と飲むのはダメだ。」

『そんな事勝手に決めないでよ。誰と飲もうと自由でしょ。』

司「婚約者がいながらお前は他の男と飲みに行こうとしてるのか。」

『誰もそんな事言ってない。』

楓「2人とも!いい加減にしたらどうです。」

『・・・すいません。』

司はそっぽ向いてしまった。

崇「司は本当につくしちゃんの事が好きなんだね。心配でたまらないんだろう?」

司は返事をしようとしない。

崇「司、だからといって自分の籠の中に閉じ込めておこうと思うな。
つくしちゃんは楓と似ているようだ。自分の力で羽ばたいて、共に飛ぶ方が好きらしい。
彼女らしさを最大限に引き出してやるのも、夫の役目だ。わかるね?」

司「はい。」

崇「じゃあいい。さ、ワインを持ってくるとしよう。
つくしちゃん、この間作ってくれたの・・・なんだっけ?じゃが肉?」

『肉じゃがです。』

崇「そうそう、それ。また作ってね。」

『はい、喜んで』

司のこめかみに青筋が浮かんだ。

親子揃って同じ間違いをして。

優しいお父様だけど、言葉の一つ一つに説得力があるんだ。

政略結婚だけど、素敵な夫婦だと思う。

あたしたちも、こんな夫婦になれるといいな。





次回最終話です。
最後はあの人の登場で終わります。
お楽しみに

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Re: タイトルなし

さ…様

コメントありがとうございます。
番外編、アフターストーリーも書けたら書いていきたいです!
このお話は啓太というオリキャラが頑張ってくれたので、
次は類かなぁ。
楓さんとの絡みも気になりますよね。

日々の空き時間を妄想に費やして頑張ります!

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