FC2ブログ

It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

10<< 123456789101112131415161718192021222324252627282930 >>12

真夏の通り雨 49

続きをどうぞ↓


「子離れしろよ。竜はもう17だぞ?」
『わかってるよ。でも、寂しいものは寂しいの!』
司から話を聞いた時、納得したつもりだった。
司も歩んできた道で、竜が後継者になるなら同じ道を歩むのは当然の事。
「・・・だったら、寂しくないようにたくさんガキ産んだらどうだ?」
耳元で何を言うかと思えば。
ドスッ
司のわき腹に一発入れて、あたしは立ち上がった。
「いってぇ、何すんだよ!」
『リオとお風呂入ってくる』
「あ、待て!俺も一緒に」
『マリも、お風呂入ってゆっくりしなさい。今日いっぱい歩いたでしょ?マッサージでもしてもらったら?』
「・・・うん、そうしようかな」
竜はさやちゃんと何を話すのだろうか。
待つ事を望むのか、解放するのか。
どんな結果であっても、あたしたちが口を出す事ではない。
一応お泊りの準備しておこうかな。
メイドさんに一部屋準備をお願いして、リオを連れてダイニングを出た。


「本当に行っちゃうの?」
「親父が決めた事だから、行くよ」
「そうなんだ・・・」
俯くさやを抱きしめた。
「俺の正直な気持ちを話していい?」
好きな人がいた事。
その人とは結ばれない事。
はじめはその人を忘れる為に、さやと会っていた事。
気持ちの整理がついて、今はさやを好きになり始めている事。
言葉が足りないかもしれない。
子供の頃から口数は多くない方だし。
それでもさやは真剣に聞いてくれた。
時々キュッと口を結ぶのも見えた。
傷つけてるのもわかってる。
だけど、わかっていてほしかった。
「自分勝手でごめん。俺、こんな奴なんだ」
「・・・知ってるよ。竜は、優しいけど、その優しさは自分の本心を見せない為の優しさだもん。冷たい部分はちょっと怖い時もあるけど、それも竜だから。私は、どんな竜でも好きだよ」
「さや・・・」
いつからこんなに器の大きい女になったんだ。
俺の事、こんなにわかってくれる人これから出会えるんだろうか。
小さい頃から一緒にいる安心感。
手放すには、辛すぎる。
でも、待たせるわけにはいかない。
いつ、と言えない約束をするなんて。
「さや、俺・・・」
「私、竜の事待つつもりなんてないよ」
「・・・は?」
「いつ迎えに来てくれるのかもわからない人をずっと待つの?無理だよ。寂しいよ。私は、現実的に生きる。行きたい大学もあるし、入りたい会社もあるもん」
え、いや、待てよ。
さっき俺の事好きって言ったじゃん。
待ちたいさやに、待たせたくない俺と泣く泣く話し合ってお別れじゃねぇの?
俺自惚れてる?
考えすぎ?
「どこの大学?」
「竜には教えない。言ったところで同じ大学入れるわけじゃないし」
さやは強くなってる。
俺の知らない所で、自分が歩く人生をちゃんと選んで進んでるんだ。

何だか悔しかった。
ずっと、俺が守って行くんだって、勝手に思い込んでいた部分もあったし。
だけどカッコ悪い事はしたくない。
嫌われるような事はしない。
男としてのプライドは守る。
「出発まで約1ヶ月しかないけど、もう会うのやめる?」
「え?なんで?」
「いや、寂しいかなって。さやが知らないうちに行った方がいいのかと・・・」
なんか急に会話の主導権まで握られてる気がする。
というか、全てを話して、俺たちの関係性が少し変わったのか。
私は本気だったのに、俺は本気じゃなかったのかと責められてる気がする。
気のせいなんだけど、自分から話した事なんだけど。
「会いに来る。時間が許す限り会う。見送りもさせて」
「わかった。さや、なんかごめん」
「なんで謝るの?竜、なんか悪い事したの?」
「いや、してないけど」
「留学は仕方ない事でしょ?覚悟はしてたよ。高校卒業してからかなって思ってたから、ちょっと早かったけどね」
いつものさやだ。
俺の好きな、明るくて優しくて、ちょっとドジな。
空気を読むのが上手くて、でも流されてるわけじゃない。
みんなに優しいから勘違いされる事もあるけど、それはさやの良いところ。
これで自分に自信を持って、強さを持ってしまったら。
最強の女になっちゃうよ。
あー、ヤバいな。
1時間にも満たないこの2人きりの時間で、すげぇさやを好きになってる。
離れたくないのは俺の方かも。
「ねぇ、さや」
「何?」
「今日、うちに泊まって」
俺は今夜、勝負に出る。



ポチっとお願いします。

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



COMMENT▼

どんなハッピーエンドを迎えるのか楽しみです
(#^.^#)

しぶと~く待ってます(〃∇〃)

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://stormstory849.blog.fc2.com/tb.php/426-e3587367

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

プロフィール

MAMI

Author:MAMI
原作、ドラマどっちもファンです!
設定が混ざってしまうかもしれません。
お許しください…

不定期にて週2回の更新が今の精一杯です…

たくさんのアクセス、拍手、コメントにいつも感謝してます!

バナーを作ってみました。
さらに、素敵なバナーも頂きましたので好きなのをお持ち帰りください。
当サイトはリンクフリーです。←今さら
好き勝手にペタペタしてくださいませ。


ログイン数

参加中

リンク

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR