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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 45

続きをどうぞ↓


うちに遊びに来てからというもの、連絡をよく取り合っていた。
さやと会ってから中学時代の友達とも再び会うようになって、時間を見つけては遊ぶようになった。
さやとの時間を持つようにもなった。
2人で映画に行ったり、遊園地に行ったり。
こうして俺はマリから離れていくんだなって、どこか冷静に思っていた。
俺が出かける時に、マリが少し寂しそうな顔をしているのも知っている。
マリも一緒に行く?なんて言葉を、何度飲み込んだことか。
さやと2人で会うという事はいわゆるデートだ。
そんなところにマリを連れていけるわけがない。
乗り越えなくてはいけない時なんだと自分に言い聞かせ、休みの日は家族と過ごすより友達やさやを優先するようになった。

「竜、夏休みどうするの?」
ふらりと立ち寄ったカフェで、アイスティーを一口飲んださやが聞いてきた。
「親父の手伝い。だから会えそうにないな。NYにも行くし、母さんがマリとリオを連れて旅行行くって張り切ってて、親父はそれについていくって言ってたし」
「そっか、会えないんだ・・・」
「さやは?」
「アルバイトしようかな。竜にも会えないし、短期で出来そうなやつ」
「その話本気?」
「本気、だけど・・・」
さやがバイトとか、すげぇ心配なんだけど。
誰か、良いバイト先なかったかな。
類さん、総二郎さん、あきらさん、滋さん、桜子さん・・・
「さやのバイト先、俺が見つけるから」
「え?」
「知り合いに頼んでおくから。勝手に探すなよ」
「あ、うん・・・」
誰にしようかな。
今日の夜にでも連絡してみるか。
「竜?なんで私のバイト先?」
不思議そうな顔をして、俺を見るさや。
「俺の自己満足」
首を傾げるさやを気にせず、俺は次に行くスポットをスマホで探し始めた。
なんか、こういうとこ親父に似てきたな。
一緒にいると似てくるのかな。
「さや、次ここ行こう」
「うん」
伝票を持って立ち上がる。
「竜、私の分」
「いいって」
財布を出そうとするさやを制し、会計をしてカフェを出た。
「いつも思ってたけど、財布出さなくていいよ。さやは黙って奢られときなさい」
「でも自分の分くらいは」
「俺のこづかいは親からもらってるんじゃなくて、ちゃんと自分で稼いでるんだよ。それをさやに使ってるんだから、気にすんな」
「・・・うん、ありがと」
俺が左腕を差しだすとさやが右腕を添える。
手を繋ぐよりも俺はこっちの方が好きだ。
きっと、マナーレッスンのせいで身に就いたせいだろう。
初めて2人で遊びに行った日にさやに教えてから、ずっとこれだ。
迷子にならないようにっていうのもあるけれど。
「さや、今日のディナーは何食べる?」
この居心地のいい場所を、俺は手放せるんだろうか。



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