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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 44

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今日は朝から衛星会議で、その後は執務室で書類決裁。
ランチ会食、午後から会議、新規事業のプレゼン、夜も会食。
帰りの車で明日の会議に使う資料に目を通して、やっと帰宅だ。
親父は夜の会食にはほとんど手をつけない。
失礼のないように、少しつまむ程度だ。
それがなぜか、帰ってきたらわかる。
『おかえりなさい。ご飯はどうする?』
「食べる。腹減った。今日は何だ?」
・・・そう、母さんのご飯を食べる為。

夏休みに入り、俺が親父の手伝いをするようになってからは忙しさも相まって2人で食う事が多い。
母さんがいて、時々マリもいて、昼寝の時間がずれて起きてるリオもいたりして。
家族っていいな。
俺も早く結婚したいなって思うようになった。
誰にも話した事はないけれど、俺のタイプって明るくてよく笑う人らしい。
たぶんその根底にあるのは母さんだ。
怒られる事もあったけど、疲れた顔を見せず、いつもニコニコしている母さんが大好きだ。
・・・そして、その母さんの影響を大いに受けているマリは、いつもよく笑っている。
親父も「マリは日本に来てからよく笑うようになった」と言っていた。
母さんは太陽みたいな人なんだ。
母さんみたいに大きな口を開けて笑うマリを、俺はいつからか好きになっていた。
兄弟なんだからこんな感情だめだと何度思ったことか。
それでも、無邪気な笑顔を向けてくれるマリに惚れ直す日々。
スキンシップの多さにも慣れたけど、日本ではそれがダメだと気付いてからは特定の人にしかしない。
俺の知る限りでは俺と親父くらい?
ハグは当たり前、腕を組んで歩くとか、座る時も近いとか。
俺とマリの間にリオが入るようになって、マジで家族みたいだなとは思う。
俺の家族像にはマリがいる。
その考えこそ失くさなくては。
俺たちは結婚できない。
養子縁組もして、家族なんだから。
だから、この間たまたまさやを帰り道で見つけた時、家に連れていった。
母さんもよく知ってるし、リオを会わせてやりたかった。
そしてマリを試したかったんだ。
学校やパーティでは基本的に女の子を近づけない俺の側に、違う女の子がいたらどう思うのか。
俺自身の実験でもあった。
さやは昔好きだった女の子。
さやを前にして、俺の気持ちがどう動くのか。
マリは男と並んで歩くタイプ。
さやは少し後ろをちょこちょこついてくるタイプ。
転びそうになるのを手を差しだして守ってあげなきゃって思う。
そんなところが好きだった。



「ここが、竜の部屋・・・?」
戸惑いがちに俺の部屋に入るさや。
まぁ、気持ちわかるよ。
何十畳あるかわかんない部屋で、大きなベッドにデスク、トイレやお風呂、クローゼットに続くドアがあるんだ。
ソファに鞄を置き、部屋の中をキョロキョロ見渡す。
「1人でこの部屋?」
「そうだよ。最初はでか過ぎて余してた。今はもう慣れたけど」
「・・・竜、変わったね」
少し眉を下げていうさや。
「変わらなきゃ、暮らしていけないよ。メイドや執事、シェフに庭師、運転手、SP、今の俺には専属でレッスンしてくれる先生が何人もいる。俺の将来の為だから」
「お父さんの会社を継ぐの?」
「あぁ。それが俺に敷かれたレールなんだ。全然イヤじゃない。親父みたいにカッコいいビジネスマンになりたいって思ってる」
「そうなんだ。なんだか、違う世界の人みたいだね」
「何言ってんだよ。みんな就職するだろ?同じだよ。ただ少し大きい会社だったってだけだ」
ソファに座ったさやの隣に座る。
何だろうな、この安心感。
小さい頃からずっと一緒で、気心知れてて、隣にいる事が当たり前みたいな。
「さや、あいつ元気にしてる?」
少し元気を失くしたさやに、話を変えようと同級生の話をした。
俺が忙しくてなかなか遊びに行けなくて、少し疎遠になりかけてる友達の話を。
「竜元気にしてるかなって、気にしてたよ。あ、今連絡してみる?」
共通の話題は小さい頃の思い出と、同級生。
今のさやを俺は何も知らない。
「ねぇさや、さやの事教えて。何でもいいから話して」
「何でもって言われても・・・」
「じゃあ、おじさんとおばさんは元気?」
「元気だよ。お父さんね、ちょっと髪の毛薄くなってきて・・・」
さやの話を聞くのは楽しい。
どう話していいのか時々止まるところも、身振り手振りが多いところも可愛いし。
さやの話が少し落ち着いたところで携帯が鳴った。
「さや、ご飯だって。ダイニング行こう」
「うん」
2人で俺の部屋を出た。



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