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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 40

道明寺とのプロジェクトも順調で、新店舗を、なんて話が出ていた時だった。

朝食を終え、そろそろ支度をして出社する時間だ、と思っていた時に鳴った携帯。

朝から誰だと思えば、親父。

兄貴による談合、不動産の闇取引、個人情報流出。

こんなの兄貴ができる事じゃない。

きっと誰かがバックに就いている。

今は一刻も早く詳細を知って、騒ぎを収めなければならない。

つくしを実家に預け、会社へと向かう。

マスコミの数に驚いた。

車から降りると、否応なく焚かれるフラッシュ。

矢継ぎ早の質問。

事の重大さを痛感した。

緊急取締役会で、兄貴の解雇はもちろん、これからの事を話し合う。

真っ先に挙がったのは、道明寺への支援要請だった。

秘書に言ってアポを取り、個人的にも電話をした。

司の声は穏やかだった。

「ニュース見た。大丈夫か?」

司が人を気遣う奴だとは思わなかった。

「明日うちの会長も帰国する。話はその時だ。それと、」

司は、まだつくしが好きなんだと思わされた。

「牧野をメープルに匿う。お前らのマンションにマスコミが来るのは時間の問題だ。牧野に用意させるから、運転手にお前の着替えを渡すように言っておく。しばらく缶詰めになるだろうからな。」

そこまで気が回らなかった自分が、恥ずかしくなった。

つくしの夫である俺が、そんな事にも気付かないとは。

「あぁ、悪いな。」

そんな返事しか言えない自分に、腹が立った。

翌日、うちの社長室に道明寺会長と司が来た。

昨日の電話から24時間。

会長の対応の早さに感謝した。

楓「ニュース、拝見いたしました。お話とは何ですの?」

昨日親父と寝ずに話した内容を、会長に告げた。

楓「リストラをしない?今の状況を理解して仰っているのかしら?」

啓「ですが、このままでは社員の生活が・・・!お願いします!助けてください!」

俺と親父は必死になって頭を下げた。

司「会長、啓太の離婚を条件に、承諾してはいただけませんか?」

楓「離婚・・・?」

啓「ちょっと待ってくれ、つくしは関係ないだろ?」

司「お前、自分の立場わかってるのか?後ろ盾がないからこんな事になってんだろ。兄貴がいなくなって、後継者はお前しかいなんだ。これから何をすべきか、わかるよな?」

啓「わかってる。でもつくしだけは・・・」

楓「啓太さん、社員の生活を守りたいなら仕方ない事です。あなたが離婚に同意なさるなら、そちらの案でいきましょう。」

父「啓太、諦めなさい。今はわがまま言ってる場合じゃないんだ。」

啓「・・・はい。よろしくお願いします。」

楓「彼女の弁護士はこちらで用意します。身元引受人は私です。彼女の今後はこちらで決めさせていただきます。今、お住まいはどちらに?」

啓「賃貸でマンションに。」

楓「そう。すぐに引き払ってください。彼女の荷物はうちに届くように。しばらくはうちに住まわせますから。」

父「なぜ?」

楓「彼女には、渡米して経営学を学んでいただきます。その後、道明寺グループで獲得。彼女には経営者になる素質があるの。大人しくしていられる子ではないと、司も啓太さんもよくご存じでは?」

司「あぁ、そうだな。あいつは俺にも対等でいたいという女だ。今も、啓太を助けたいってヤキモキしてるんじゃねぇか。」

啓「つくし・・・」

楓「今のあなたに感傷に浸っている時間はございません。社員の生活を守りたいなら、自分の身を削ってでも奮起しなさい。彼女はあなたを思って離婚を受け入れるでしょう。彼女の為にも、ご自分がやるべき事に集中しなさい。これは命令です。」

啓「はい。ありがとうございます。」

楓「それでは私は失礼します。司、後の事は任せましたよ。」

司「はい。」

会長は先に秘書を連れて帰って行った。

その後、司と資本提携の話を親父を交えて進めていく。

具体的な話も終わり、司も帰る頃。

司「啓太、牧野に連絡してないのか?」

啓「昨日からバタバタしてて、電話掛ける暇もない。今の気分じゃしばらく電話できそうにもねぇな。」

司「そうか。会長は牧野に接触するはずだ。その時話してもいいか?」

啓「あぁ。俺の口からは言えそうにもない。」

司「落ち込んでる暇があったら仕事しろ。そんな姿見たら、牧野が悲しむ。」

啓「おう」

俺よりもつくしを心配している司。

将来つくしは司と結婚するのか?

あの会長が、自宅に住まわせてもいいというのはそういう事なのか。

でも、つくしが俺と別れた後に生活に困らないのには安心した。

道明寺がついていれば誹謗中傷も避ける事が出来る。

悔しいけど、司に任せて俺は会社再建の為に頑張る事にする。

警察から事情聴取され、会社と実家に家宅捜査が入った。

ここでも、司の判断は正しかったと思い知る。

つくしを実家に置いておかなくてよかった。

食事はコンビニ、睡眠は応接ソファーで仮眠程度。

1週間もそんな生活をしていると、体の疲れが取れる事はない。

つくしが作っただし巻き卵が懐かしい。

そんな時、道明寺会長から電話がかかってきた。

楓「あなた、つくしさんにお会いにしていないの?」

啓「はい。時間がなくて。」

楓「明日、弁護士が彼女のところに参ります。その前にお話しして、関係を終わらせておくように。」

啓「わかりました。」

メープルのスイート。

このフロアには2部屋しかないのに、片方はつくしが1週間も泊まっている。

ドアを開けてくれたつくしの顔を見ただけで、涙が出そうになった。

ソファーに座り、堪えていた涙があふれ出す。

気丈に話すつくしが、涙をこらえてる事くらいわかる。

短かったけど、夫婦だったんだ。

愛していたんだよ。

別れの言葉は、切なくて。

あっさりと終わってしまった俺たちの関係。

つくしはこれから司と幸せになるんだろう?

辛いけど、これが現実なんだよな。

受け入れるよ。

俺の運命だと思うから。


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