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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 32

では、続きをどうぞ↓

SPが邸の玄関を開ける。
そこで待っていたのはメイドではなく、白いモコモコのパジャマを来た牧野だった。
『おかえり』
「ただいま」
駆け寄って抱きしめる。
お腹には俺たちの新しい命がいるから、力を入れ過ぎず、それでも今まで離れていた分も。
愛しくて、愛しくてたまらない。
髪から香るシャンプーの香りを嗅ぎ、パジャマ越しに牧野の体を撫でる。
たった2か月。
されど2か月。
20年も離れていたはずなのに、この2か月がとてつもなく長く感じた。
「体冷やすから部屋行こう」
牧野の肩に腕を回し、部屋へと向かった。

『少し大きくなってきたよ』
パジャマのせいもあってわかりにくいが、牧野のお腹は少し膨らんでいた。
「ここにいるんだな」
『うん。もうすぐ安定期に入るから、流産の心配もなくなる。この年の妊娠って、気が気じゃないよ』
「悪かったな、側にいてやれなくて」
『え?あはは、大丈夫。竜も頼りになるから』
俺が本気で悪かったなと思ってるのに、牧野は何とも思ってないらしい。

部屋に入った途端、いつもと香りが違う。
牧野は香水をつけるタイプではないから、きっと牧野の香り。
部屋の中にもところどころ牧野の跡があって。
それが全く嫌じゃない。
『あんたが送ってくれた膝掛け、温かくていつも使ってるよ』
ソファの背もたれにかかっている膝掛けは、牧野の妊娠がわかってすぐに送ったもの。
軽いのに温かい、肌触りの良いものを3枚送った。
職場や車の中でも使えるように。
カフェインレスの飲み物、ヒールのない靴、特注のボディクリーム、妊娠中の牧野が過ごしやすいようにと考えて、たくさん買ったな。

俺が脱いだジャケットやネクタイを、牧野が受け取ってハンガーに掛けていく。
いつもシャワーしている間にメイドがやっていた事を、牧野がやっているのがたまらない。
これが、結婚するって言う事なのか。
それとも牧野だからか。

ベルトを外そうとした時、牧野の腕が後ろから俺の腰に回った。
これは甘えているんじゃない。
俺たちにとってはとても大事な事。
牧野だって、相当な覚悟がいるはずだ。
ベルトを外そうとしていた手を止め、牧野の手を掴み体を反転させた。
そしてそのまま抱きしめる。
「もうこの手を離しはしない。すげぇ勇気いったよな。あの時はマジで悪かった」
『・・・ううん。あたしなりの、けじめ、かな』
「これからはいくらでも抱きついて来い。ガキと2人分、抱きとめてやる」
『フフ、うん。ありがと。これからもっと重たくなるよ?』
「上等だな」
クローゼットの中で何やってんだか。
それでも、幸せだ。
俺の目線の先には牧野の服が並んでいる。
1つのクローゼットを2人で使う事が嬉しいとか、俺は相当牧野にやられてるな。
20年分の想いがやっと叶って、今がある。

「風呂入ったのか?」
『うん。メイドさんたちがね、毎日いろんなバスオイル入れてくれるの』
そりゃそうだ。
それも俺がやらせてる事に全く気付いてないな。
風呂に入ってリラックスできるようにと始めた事。
「もう一回入るか?」
『な、何言ってるの、早く入ってきて』
俺の背中を押し、バスルームへと向かわせる。
こんな日がこれから続くのかと思うと、口角が上がるのを止められなかった。



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