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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 31

久しぶりの更新です。
では、続きをどうぞ↓

「マリ?」
どんどん俯いていくマリ。
俺のレッスンに付き合うとか言いながら、考え事をしているらしい。
「マリ!」
「・・・え?何?」
「もう終わった。飯の時間だってよ」
「あ、ごめんね。ボーっとしてた」
本当はもっと時間があるが、マリがこんな調子だから講師が切りあげた。
俺がマリの話を聞いた方がいいのか。
それとも道明寺さんか、家族より他人の滋さんとかの方がいいのか。
「時差で疲れてるんだろ。早めに寝たらいいよ」
「うん、ありがと」

廊下を歩いていると、マリが腕を組んできた。
「竜は優しいね」
「どこがだよ」
「んーどこだろ」
「なんだそりゃ」
「竜も家族になるんだよね。家族だけだよ、人の顔色伺わないで話せる人」
「めんどくせー世界だよな。でも、興味ある。マリの父さんが生きてる世界、俺も生きてみたいって思った」
「・・・竜、マゾなの?」
「なんでそうなんだよ!」
マリは掴みどころのない女。
真剣な話してると思えば、こうやってド天然かましてくる。
今でも腕を組まれるのは恥ずかしい。
でも、マリとは嫌じゃない。
女の子と手を繋いだ事はある。
キスだって。
彼女がいた事もあるのに、心の中は誰とも付き合った事がないみたいにドキドキしてる。
それを隠す為に、俺は少しクールを装ってるんだ。
俺は普段そんなにペラペラと話すタイプではないし、家では母さんの話を一方的に聞いてる事の方が多い。
マリといれば、暮らしてきた環境が全く違うのに、くだらないこともずっと話していられた。
日本には何度も来た事があるのに、知らない事が多いマリに教えることもある。
俺もマリにNYの事を教えてもらう事もある。

この感情を何と言うか、知っているけど認めたくない。
まだ、会って3回目。
もうすぐ義理の兄弟になる。
母さんを悲しませたくない。
結婚を、妊娠をあんなに喜んだ母さんを、悲しませる必要がどこにあるのか。
俺が我慢すればいいだけ。
兄弟として、一生一緒にいられる方が幸せだろう。

「竜、私これ嫌いなの。食べて」
「はぁ?食えよ。ガキか」
「いいじゃん、これくらい」
「これくらいって自分で思うなら食えよ」
「プゥー」
むくれるな。
可愛いだろ。

口にはできないから。
心の中で、俺は呟く。
いつか限界が来るだろう、その日まで。


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