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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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感謝を君に

司の生誕記念に、短編を書きました。
時を超えてのその後です。
楽しんでいただけたら嬉しいです。
そして、数日後に真夏の通り雨も更新しますね。
では、お話をどうぞ↓

いつからだったか、俺の誕生日パーティをしなくなったのは。
それもそのはず。
俺の誕生日を祝おうと1週間以上も前から張り切っている人たちが、邸で待っているんだから。


新と紫は小学2年生、葵は幼稚園の年長になった。
レッスンのない時間には飾り付けを作ったり、毎年恒例の絵と手紙を書いたりしているとつくしから話は聞いていた。
あいつらが寝てから部屋を覗きに行ってみれば、テーブルの上には折り紙やハサミや糊、クレヨンが置いてある。
細長く切った折り紙をわっかにして繋げるのをつくしが教えてから、何かあればいつも作ってるな。
昔の自分ならこんなゴミって思っていただろう。
でも今なら、子供たちが自分の為に準備してくれていると思うと、マジで涙が出そうになる。
他にも部屋はたくさんあるのに、1つの部屋にベッドを並べて寝ている子供たち。
特注で作った大きな丸いテーブルには椅子が10脚あり、どこに座ってもいいようになっている。
それでもこの3人は、いつもくっついて座ってるみたいだけどな。
面倒見の良い新が、我儘な紫と自由奔放な葵の面倒を見ている。
風呂もいつも一緒で、レッスンも一緒。
すげぇ可愛い。
可愛くてたまらない。
自分が子供にそんな感情を抱くとは思ってもいなかった。
全てはつくしのおかげだ。
我が家の太陽みたいな存在のつくしがいたから。

『どこに行ってるかと思えば』
子供たちに布団を掛け直していると、入口から声が聞こえた。
愛しい奥さんの声だ。
『司には内緒にしてるんだから、見つからないでよ』
俺に注意しながらも、声は楽しそうだ。
テーブルに散らかった折り紙をまとめている。
「ここ数年は、誕生日が楽しみで仕方ない。昔はビジネスの場になるからすげぇ嫌だったのによ」
部屋を出て、廊下を歩きながらつくしと話す。
『子供たちがね、3学期が始まるとすぐに司の誕生日の話を始めるの。それがもう可愛くてさ。パパはこの色が好きだからこうしよう、こっちの方が好きだよって。自分の方がパパの事を知ってるんだっていう自慢みたいで、ちょっと妬いちゃう』
「お前しか知らない俺もあるだろ?」
ニヤッと笑えば、つくしは顔を赤くした。
『今年も早く帰ってこれそう?』
「あぁ。西田が調整してる」
『あたしも頑張ってご馳走作るから、楽しみにしててね』
腕を組んで甘えてくる。
最近やっと素直にこういう事をするようになった。
子供たちも可愛いが、一番可愛いのはやっぱりつくし。
後は寝るだけの俺たちが、部屋に戻ってする事はただ一つ。
「つくし、愛してる」
『・・・あたしも』
俺たちの夜はまだまだ長い。


誕生日当日。
この日、週末でない限り休んではならない。
なぜなら、子供たちの準備があるから。
「パパ、7時に帰ってきてね!」
子供たちより早く出社する俺に、子供たちが玄関で見送りをしてくれる。
いつもなら“早く”としか言われないが、今日は時間指定までされた。
「それは西田次第だな」
斜め後ろにいる西田に視線を向けてそう言ってみた。
すると、子供たちは西田の前に並ぶ。
「西田さん、お願いします」
「お願いします」
「おねがいします」
3人に頭を下げられ、いつも無表情の西田に焦りが見える。
「皆さんお顔をあげて下さい!お父様を必ず7時までに送り届けますので」
「「「やったー」」」
喜ぶ子供たちの後ろで、つくしはあきれ顔をしている。
『西田さんまで使うなんて』
「その方が時間は正確だろ?7時までには帰ってくる。約束だからな」
「パパやくそくだよ」
子供たち1人ずつハグをして、つくしに行ってきますのキスをして迎えの車に乗り込んだ。


時間通りに仕事を終え、タマが玄関で出迎えてくれた。
「お時間通りですね。着替えていらしてください。リビングで皆さんお待ちですよ」
着替えてリビングに向かう。
扉を開けると、クラッカーの音がした。
「「「パパ、お誕生日おめでとー」」」
そのまま子供たちが、走り寄ってきた。
「おぉ、ありがとな」
3人の頭を撫で、葵のマシンガントークから聞いていく。
自分はこれを作った、こうして作る、今度教えてあげるね、一緒に作ろうね、などと3人分。
すげぇパワーを感じながら、全てを聞いた。
子供たちが俺を囲み、でも左手はつくしの手を握っている。
こんな広いリビングを飾るのも大変だっただろう。
つくしがいなかったら出来ない事。
『さ、ご飯食べよう!』
つくしの一言にみんなでダイニングに移動する。
毎年趣向を凝らしたメニューで、俺の誕生日を祝ってくれる。
シェフと相談して決めているらしい。
口いっぱいに頬張りながら食べる子供たち。
「ママのご飯が一番美味しい!」
『ありがと』
「パパも?」
「あぁ。ママのご飯が世界で一番うまいな」
愛情が籠ってて、食べたら温かい。
もう俺の体は、つくしのご飯でできてるようなもんだ。

夜も更け、子供たちが寝た頃。
風呂を出たつくしが何かを持ってベッドに入ってきた。
『はい、誕生日プレゼント』
「おぅ、サンキュ」
箱の大きさから見ても、何が入っているかがわかる。
包みを開けて、箱を開けるとネックレスが入っていた。
『初めてオーダーメイドってのしてみたんだ。楽しいね、あれ』
「え、つくしがデザインしたのか?」
驚いて、ネックレスを取りだす手が止まった。
『うん・・・変・・・かな?あたしあんまりセンスないからさ。デザイナーさんと相談して決めたんだ』
誕生石であるガーネットをあしらったデザインは、二つの輪が重なっている。
『こっちにね、実はタンザナイトがあるんだよ』
片方の輪にはガーネット、つくしが指差すもう片方の輪にはタンザナイトが見える。
『あたしの誕生石も入れちゃった。それでね、ちょっと待ってて』
自分のドレッサーの方へと歩いていき、細長い箱を持ってきた。
まさか、とは思ったがそのまさか?
『同じの作っちゃった』
開けて見せられたネックレスは、俺より少し小ぶりになっている。
ずっと土星のネックレスをしていて、新しいのを買うかと言ってもうんとは言わなかったつくし。
確かに俺らにとって大切な思い出があるネックレスだ。
だけど、いつまでもそのままでいいのかとも思っていた。
「すげぇ嬉しい。お前が作ったのか・・・」
『デザインしただけだって。ずっと司の事考えながらデザインして、出来上がるの待つのもワクワクした。司があたしにオーダーメイドで作る気持ちが少しわかったかも。本当に楽しかったんだ』
ニコニコしながら、二つを並べて眺めている。
「お揃いだな」
『うん。フフ、嬉しい』
肩を抱き寄せ、髪にキスをする。
「つくし、ありがとな」
『どういたしまして。すっごい贅沢しちゃった!ま、誕生日くらいはね』
「お礼に俺の愛情たっぷり返してやるよ」
『へぇ?』
手に持っていたネックレスをベッドサイドに置く。
「4人目作ろうぜ」
『いや、もう子供はいいって』
「ダメだ、今日はそういう気分」
その日の晩は、つくしを寝かせなかった。

つくしからも子供達からも愛されていると実感できた今日。
俺も愛情を返すとともに、感謝する事を覚えた。
俺を愛してくれたつくしに。
俺たちを選んで生まれてきた子供たちに。
そして、俺を産んでくれた両親に。
すべてのみんなに、ありがとう。



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