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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 39

それはある日の事。

自分の事は自分で、という生活スタイルの俺たちは、人に着替えを出してもらう事もない。

キッチンで朝食の準備をしているつくし。

俺は寝室のクローゼットを開けた。

ウォークインクローゼットの中は、左半分が俺で右半分がつくし。

いつものようにスーツを選んで、シャツを選んでいる時だった。

つくしの服から仄かに香水の香りがした。

香水をつけないつくしからはあり得ない事。

しかも、メンズものだ。

俺のではない。

どこかで嗅いだ事があるような、ないような、そんな香り。

仕事で会った人だろうかと、その時は気に止まらなかった。

数週間経って、そんな事忘れていた俺は、再びその香りを嗅ぐことがあった。

それは、司に会った時だった。

つくしの元彼だと言う司。

そんな事はないと、信じたかった。

つくしに限って、そんな事をするはずがないと。

しかし、月日が経つにつれて、つくしが司の匂いをさせて帰ってくる事が何度かあった。

それは決まって、滋か三条さんと食事をしに行った日だという事も。

今思えば、その日の夜は誘っても断られるんだ。

元々の友人なんだから、偶然会う事も、滋の事だから突然連れてくることもあるかもしれない。

仄かに酔い、お腹いっぱいと言っているつくしは、幸せそうな顔をしていた。

それは自宅に帰ってきたから、安心してそんな顔になっていると思っていた俺は、疑う心をごまかし続けた。

俺が確信に変わったのは、つくしが自分も来ると言いだした道明寺での会議。

今まで佐伯を伴ってきたのに、自ら行くと言いだした。

つくしが司に会うのは気まずいと思って配慮していたが、それは俺の思い込みだったみたいだ。

会議中は司も普段と何ら変わりないし、類たちも立派にジュニアとしての責務を果たしている。

しかし、資料から時々あげるつくしの瞳の中には司しか映っていなかった。

その後、司の部屋でエントランスが空くのを待っていた。

これはつくしが言い出した事。

『偉いからって先に帰るのはおかしいでしょ?
終業時間にあんたらが行ったら迷惑よ。
少し待ちましょ。』

つくしの言葉にみんなが従う。

こいつらの関係が、俺の知らない時間が、羨ましかった。

西田さんとつくしの打ち合わせが終わり、帰ろうとすると類につくしを置いて行けと言われた。

人の嫁と飯を食うつもりか。

まぁ、類につくしとどうこうなろうという気がないのは見ていてわかっていたから、つくしに任せた。

行きたいと言うつくしの意志を尊重した。

今日の会食は、つくしが来ても面白くないだろうし。

行っておいで、なんて簡単に言うべきではなかったと後悔した。

『神楽坂の料亭に行ってきたの。』

帰ってきたつくしからは、微かに司のコロンの香りがしていた。

あいつらがごまかそうとしたのか、類や総二郎、あきらの香りもする。

つくしの事となると、俺もダメだな。

俺の中に閉じ込めておきたいのに、器の大きい男でありたいと思ってしまう。

帰って来てくれるのが俺のところならって思わずにいられない。

なんて情けないんだろう。

つくしに惚れすぎて、俺から離婚なんて言えそうにもない。

なぁ、つくしから言ってくれよ。

俺を捨ててくれ。

そうすれば、つくしを憎んで、嫌いになれるかもしれない。


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