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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 20

今回は司視点。

では続きをどうぞ↓

「椿、タマさんの法要に牧野さん親子を招待したの?」
「はい。毎週お参りにも来てくれて、タマさんも喜んでいると思います」
「えぇ、そうね。タマさんは彼女を気に入っていたから。日本に帰る度に、恨み事を言われたものだわ。」
ジェットの中、目の前でババァと姉ちゃんが話している。
明日の法要に来る事は竜から聞いていた。
番号交換してから電話したりLINEしたりしている。
竜から牧野の番号も聞いていたが、敢えて連絡はしなかった。
自分の気持ちが止められないと思ったからだ。
話せば会いたくなる。
抱きしめたくなる。
法要まではと、我慢していた。

年末は忙しい。
法要ギリギリまで仕事をして、その後の会食が終わりかけの時に電話がかかってきて再び仕事に戻った。
邸に帰ってきて青山から報告を受ける。
牧野たちが姉ちゃんに引き留められ泊まることも。
想像通りだ。
帰ってきたのは日付が変わってからだった。
みんな寝てるだろうと思い、タマの部屋に手を合わせに行った。
明日の納骨に気が進まなかった。
故人を送る為には仕方のない事。
タマにとっちゃ、旦那に会えるんだから嬉しいんだろうな。
でも、残される方は悲しいんだ。
この邸にはいつもタマがいて、若いメイドを教育してた。
仕事でいないババァの代わりに、風邪を引いて寝込む俺の側にいてくれた。
俺も酷い事言ったし、タマにたくさん迷惑や心配も掛けた。
呆気なく死にやがって。
祭壇の前で気分が落ち込んでいた時に、牧野がやってきた。

『大丈夫、あたしがいるよ』
我慢していたが、涙が溢れた。
人が死ぬ事がこんなに怖いとは。
大切な人を失って初めて気がついた。
すげぇ小さい時にじいさんばあさんが死んだが、それとは比にならないくらい怖い。
だけど、俺には牧野がいる。
先に逝ったりはしない。
死ぬ時は一緒だよな。
恐怖で震えた手が落ち着いていく。
自分にこんなに弱い部分があるとは思わなかった。
だが、その弱さを牧野は受け入れてくれる。
だからこそ、俺は強くいられるんだ。

結婚していた間、俺は元妻を抱けなかった。
牧野を思えば勃つのに、他の女では反応しない。
離婚してからも迫ってくる女はたくさんいたが、誰1人としてSEX出来なかった。
牧野が特別な技を持っているわけでもなく、言うなればされるがまま。
それでも、恥ずかしそうに上気した顔や遠慮がちに出す声、立ち上る甘い香り、切なそうに俺の名前を呼ぶ姿。
全てが俺を刺激して、興奮させる。
あんな女は世界で1人しかいない。

久しぶりにベッドの上で牧野を見下ろす。
初めて抱く時みたいに緊張して、興奮が止まらない。
何度愛してると言っただろう。
その度に、あたしもと牧野は返してくれた。
突然だったから避妊具など用意もしていなくて、牧野に聞いた。
『安全な日だから大丈夫』
それを聞いて、何度も中に吐き出した。
最後は牧野が意識を手放して終わりを迎える。
お湯で濡らしたタオルで牧野の体を拭きパジャマを着せ、俺もシャワーを浴びてベッドに入った。
昔付き合っていた時と同じ流れに懐かしさを覚える。
心地良い気だるさを感じ、胸に擦り寄ってくる牧野を抱きしめ瞼を閉じた。
今日はよく眠れそうだ。
牧野がいるだけで、俺はこんなにも幸せを感じられるのだから。



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