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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 17

こんな時はちょっと長め。

では、続きをどうぞ↓

会食を終え、竜にそろそろ帰ろうかと言おうとした瞬間。
道明寺の電話が鳴り、席を外した。
「パパ、また仕事かな・・・」
寂しそうな顔をしたマリちゃん。
「法要の時間ギリギリまで仕事してたの。最近は特に忙しそうで、体大丈夫かな・・・」
『お父さんの事、大好きなのね』
「世界一カッコいいパパだから。見た目だけじゃなくて、全部がカッコいいの」
・・・わかるよ。
あたしも、世界で一番カッコいい男だと思ってるから。
「2人とも、ちょっといいですか」
電話を終えた道明寺が、両親に向かってそう言った。
途端に2人ともビジネスの顔つきになり、椅子から立ち上がる。
「牧野、時間があるならゆっくりして行けよ。マリの相手してくれると助かる。寂しがり屋だからな」
「もう、パパったら」
『・・・うん、じゃあ少しだけなら』
「本当に?嬉しい!」
「悪い、時間がない。姉ちゃん、後は頼んだ」
「OK」
時計を見ながらバタバタと出ていった。

「じゃあ、とりあえず着替えましょうか」
『いや、あたしたちは・・・』
竜と顔を見合わせる。
「お買い物に行きましょう!」
『え?いやいや、そんな』
「久しぶりね、つくしちゃんとお買い物!竜くんにも買わないと。男の子ってどこのブランドがいいのかしら」
「あそこは?向こうでも人気よ」
「あぁ、○○ね。良いわね」
お姉さんとマリちゃんで勝手に話が進んでいく。
もう買い物に行く事は避けられない。
しばらく帰れない。
小さくため息を吐きながらも、タマさんがいない寂しさを紛らわせるのには良いのかもしれないと思う自分もいた。


引く程の紙袋が車に積んである。
少しカジュアルな服から仕事に着ていけそうな服、果てには卒業式に着ていくスーツまで。
次々と試着させられ、値段も見ずにカードを切るお姉さん。
帰ってから値札を見るのが怖い・・・
竜はいろいろ買ってもらって嬉しそうだった。
おしゃれに目覚めてきた年頃だし、そこまでお小遣いをあげられるわけでもないし。
申し訳なくて、もういいですと何度言ったことか。
この年になって人に買ってもらうなんて。
「お金を持っている人がお金を使わないと、経済が回らないでしょ?日本の為よ」
・・・あたしは言葉が出なかった。

「つくしちゃんはこっち、竜くんは隣の部屋を使って」
お姉さんに案内され、部屋を借りて着替える事に。
たくさんある紙袋の中から、ニットのワンピースを選んだ。
タイツと5センチくらいのヒールも。
脱いだ服をしまうと、部屋を出てお姉さんたちが待つリビングへと向かった。

結局、あれからお茶をして、夕食まで頂いた。
『本当にご馳走様でした。そろそろ帰りますね』
「もう帰っちゃうの?泊まっていけばいいじゃない」
『いや、そこまでは・・・』
「あ、ねぇねぇ、ワイン開けましょう!マリの生まれ年なんかどう?」
・・・あたしの話なんか聞いちゃいない。
メイドさんに次々指示を出し、ダイニングからリビングへと場所を移した。
それからは帰るなんて言い出せず、気がつけば終電間近。
竜だって、ちょっと眠そうな顔をしてる。
明日は日曜日だし、泊まらせてもらおうかな。
『お姉さん、着替えに借りた部屋、そのまま泊まらせてもらえますか?』
「えぇ、もちろんよ。足りないものがあれば何でも言って」
『竜、部屋行って寝なさい。すいません、パジャマお借りできますか?』
近くにいたメイドさんに聞くと、下着も一緒に準備してくれると言う。
「椿さん、マリ、母さん、おやすみなさい」
『おやすみ』
「おやすみ、竜くん」
「私も部屋に戻るね。おやすみなさい」
マリちゃんも竜を追うようにリビングを出ていった。

あたしとお姉さんだけになったリビング。
「私はね、」
真剣な顔でお姉さんが切り出した。
「あなたと司は、きちんと話すべきだと思うの。あなたたちの別れが司の本意じゃなかった事、それ以外道明寺を救う術がなかった事、お互いがあの時何を思っていたのか、全て話すべきだわ」
『そんな今さら…』
「そうね、今さらね。でも、これだけの時が経ったからこそ、冷静に話せる部分もあるでしょう?2人の未来が重なるか重ならないかではなく、心の中にあるわだかまりを失くしてほしいの。お節介なのは十分承知よ」
『お姉さん・・・』
「さぁ飲みましょう!夜は長いわよ」
カチンと再びグラスを合わせて、ワインを飲み始めた。



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