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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 14

揺らぐつくし視点です。
では、続きをどうぞ↓

あんな疲れた声してるあいつに、怒る気が失せた。
この間の帰りの電車で、あいつと付き合うなんて無理だと思ったはずなのに。
声を聞いただけで様子がわかっちゃって、どうにかしてあげたいって思うあたしもどうかしてるのかな。

付き合っていた頃、月に一度くらいあたしの膝枕で眠る日があった。
疲労の限界が来ると、あたしの部屋に来てシャワーを浴びた後ベッドに呼ばれる。
「ここ座れ」
道明寺がいつも来るから枕が2つあるあたしのベッド。
1つ避けてそこにあたしを座らせた。
まだ乾ききってない髪のまま、あたしの太ももに頭を乗せる。
『え?』
「なんか話してくれ。お前の声聞きたい。何でもいいから」
『急に話せって言われても・・・あ、今日優紀がね、』
急に何を話せばいいのだろうって思ったけど、話したい事ってたくさんある。
楽しい事も悲しい事も、2人で分け合いたいんだ。
道明寺の髪の毛を梳きながら、近況を話し始めた。
始めは相槌を打っていた道明寺から次第に寝息が聞こえてくる。
大きな子供みたいな姿にクスッと笑った。
きっと、小さい頃お母さんにこんなことできなかったんだろうな。
あたしだけに甘えてくれるのかと思うと、すごく嬉しかった。

今日の電話は、昔を彷彿とさせた。
疲れていると、あたしの声を聞かせろって言う道明寺。
海外出張中も、電話で言われた事があった。
だからあたしは、どうでもいい話を延々と続けられる術を身につけられたのである。
・・・全くもって他に使いようがないけれど。

あたしの手の中にある竜のスマホ。
履歴から道明寺の番号を表示させる。
掛けないとは思うけど。
念の為、ね。
自分のスマホに登録した。
道明寺って、誰かに見られるわけにもいかないから。
照れ隠しもあって、“あいつ”って名前にした。
あいつの番号知ったからって、何で今さらドキドキしてんのよ。
これからどうこうなんてないのに。
『竜―電話返すー』
部屋から出てきた竜にスマホを渡した。
『あんまり使いすぎんじゃないわよ』
「はいはい。・・・あ、母さんの番号、道明寺さんにLINEしといたから。そのうちかかってくると思うけど」
『はぁ?何勝手な事して』
「母さんから掛けたい時は俺の貸すから。じゃ、ご飯できたら呼んで」
部屋に戻っていった竜。
道明寺の子分みたいになっちゃって。

あたしは何がしたいんだろう。
あいつに優しさを向けるのは違う気がするのに。
冷蔵庫から取り出した野菜を切りながら、再会してからの事を考えていた。
どんどんあたしたちの生活に入ってくる道明寺。
もう悲しい思いはしたくないと思っていても。
あたしの心は、決意をどんどん崩していく。



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