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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 9

司が竜に近づいたのはつくしを手に入れる為だけでなく、他にもあります。
それは後々わかる事・・・かな。

では、続きをどうぞ↓

フィッテングルームから出てきた竜。
スーツの見立ては完ぺきだったが、髪型が野暮ったい。
「ヘアメイクを呼んでおります」
西田が機転を利かせ、呼んだヘアメイクは道明寺専属。
奥の個室を借り、10分程度で出てきた竜を見て俺はニヤリと笑った。
今日はカットする時間がない為にセットのみ。
それがセットだけでこんなにも化けるとは。
父親譲りだろうか。
涼やかな目も通った鼻筋も、牧野譲りの色白の肌も。
うん、悪くない。
「これ・・・」
スーツを着せられ、髪をいじられ戸惑っている竜。
「TPOに合わせて着替えるのは当たり前の事だ。これから行くのはビジネスの場。お前はいるだけでいい。大した話もしないだろうしな」
姉ちゃん絡みだ。
何か裏があるだろうとは思っていたけど、牧野が来ることを知っていて俺を残そうとしたって事か。
「竜、携帯は?」
「持って・・・ません」
西田に目配せすると頷き、すぐに電話をし始めた。

車に乗り、指定された料亭に着くとすでに相手は来ていた。
気心知れた相手だ。
竜を連れていようとも気にする事もなく、ビジネスの核心をずらしながら話をした。

竜は箸使いが綺麗で、まるで高校時代の牧野のように目を輝かせながら飯を食っていた。
「うまっ」
小さく聞こえる声に、俺も相手もクスッと笑う。
「司くんのとこは御嬢さんでは?」
「えぇ。いずれ、息子になりますよ」
「・・・そういうことか。椿ちゃんは知ってるのかい?」
「すべて、姉の手中です」
竜は何の事かとキョロキョロしながら、新たに運ばれてきた料理にすぐに反応する。
「美味いか?」
「はい。母にも食べさせたいです」
「フッ、そうだな。今度連れて来よう」
「・・・竜くんだったかい?君のお母さんはどんな人かな?」
「うちの母は・・・」
相手に怯むことなく堂々と話している。
普通なら緊張して話せないぞ?
素質は十分にあるっていう事だな。

「今日は楽しかったよ。椿ちゃんにもよろしく」
「はい、急な事にも柔軟に対応していただきありがとうございました」
「いずれ、椿ちゃんの甥になるんだろう?嫌われないようにしないとな」
どれだけ姉ちゃんの事好きなんだよ、と呆れたくもなる。
料亭の前で見送ると、車に乗り込んで竜に住所を聞いた。
「社長、これを」
新しいスマホを西田から受け取る。
「社長と私の番号は登録してあります」
俺と同じ機種。
番号を表示させ、電話帳に登録した。
「お前んだ」
隣に座る竜に渡すと驚いている。
「え、俺に?」
「もうすぐ高校生だろ?ないと困んだろうよ」
「別に今まで持ってなかったから困りませんけど・・・」
「いいから持っとけ。用があればお前に掛ける」
「あの、お金は?」
「気にするな。今日付き合わせた礼だ。牧・・・母ちゃんになんか言われても、俺が無理矢理持たせたって言っとけ」
なくても困らないとか言ってたわりには、持ったら嬉しそうにいじっている。
「月々の料金も気になさらないでください。」
「え、でも・・・」
西田の言葉に戸惑いながら俺を見る。
「子供なんだから遠慮するな。甘やかしてくれる大人には甘えとくもんだ」
「いや、絶対母さん怒る」
牧野の怒る姿が簡単に想像できる。
昔と変わっていないだろうか。
俺はMではないが、牧野になら怒られてもいいと思う。
俺を怒るのはきっと、今も昔もあいつだけだ。


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