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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 6

今回は司視点です。


では、続きをどうぞ↓


タマが亡くなった。
病名を聞いた時から嫌な予感しかなく、見舞いに行く時間も取れないまま帰らぬ人となった。
100近い年寄りだ、いつ逝ってもおかしくない。
そう思っていたのに、目を開けないタマを見るのは辛かった。
最後に会ったのが、約3ヶ月前。
夜に茶を飲みながら牧野の話をした。
家族にも親友にも言えない俺の本心を、少しだけ漏らしてしまった。
それだけ俺にとって心許せる大きな存在。
危ないと聞いてから仕事もセーブして、いつでも帰国できる体制を取っていた。
しかしいざ亡くなったと連絡を受けると、心が沈む。
身寄りがないタマの葬儀は道明寺家が取り仕切る為、家族全員がジェットに乗って帰国した。

通夜の焼香で、弔問客の姿を見ていた。
その中に学生服を着た奴がいて、タマにこんな知り合いがいたのかと気になっていた時、隣にいた女を見て驚く。
牧野だった。
いくら年を取っても、見間違える事はない。
それはババァも姉ちゃんも同じで、その姿に体をびくつかせた。
あの学生は牧野の息子・・・
なんだ、俺の知らない所で繋がっていたんじゃねぇか。
知らねぇってとぼけてたくせによ。
少しだけイラっとした。

通夜が終わり、道明寺家だけを別室に案内する青山。
タマの遺言書を開封する為らしいが、なぜ今なのか。
「他にも立会人が必要なので、今呼びに行っていただいております」
席に座るとタマの弁護士がそう言った。
「誰だよ」
「金石様です」
金石?
そんな知り合いいたのか。
誰だか知らねぇけど、早く来いよ。
俺たち家族を待たせるなんて、どんな奴なんだよ。
そう思いながら、扉を睨みつけるように見ていた。
そこに入ってきたのは、牧野とその息子だった。

タマの手紙に泣いた牧野は、渋々ながらも遺産を受け取る意志を示し帰っていった。
牧野の連絡先を見つめながらニヤニヤしている姉ちゃん。
「司も知りたい?」
「・・・別に」
「あ、そう。タマさん、つくしちゃんに会いたくて青山に探させたんですって。それで病院にお見舞いに来てくれて、再会したそうよ。何を話したのかしらね。私もそこにいたかったわ」
「さっきの人、パパも知り合いなの?」
マリが聞いてくる。
「司の元カノよ」
「姉ちゃん!」
あっさり答えた姉ちゃんを咎める。
「へぇ~パパにもそんな人いたんだ」
興味がある、と目をキラキラさせてこっちを見るマリ。
「昔の話だ。もう20年も前の」
「そっか・・・そんなに経つのね。この縁を繋いでくれた、タマさんに感謝しなければいけないわ」
あの別れ以来、初めて牧野に会った。
少し化粧っ気があるくらいで、昔と何も変わっていない姿に嬉しくなったのは事実だ。
体型も変わらない。
髪型だって、俺の好きだった長い黒髪のまま、艶も失われていない。
1つ違うのは、子供がいた事だけだ。
中学生の息子は、黒髪と白い肌が牧野そっくりで、身長が170くらいはありそうだった。
部屋に入る時も出る時も、牧野を支えていた。
タマの手紙にも優しい息子だって書いてあった。
すげぇよ、お前は。
また会いてぇな。
お前の息子とも、話してみたくなっちまった。


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