FC2ブログ

It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

11<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>01

The person of fate 37

6月の晴れた日。

あたしは日本にいた。

隣には司。

啓太の結婚式に出る為だ。

『あたし本当に出てもいいのかな?』

「啓太が出てほしいって言ってるんだ。胸張ってろ。」

『うーん・・・』

元妻であるあたしが出席って・・・

啓太の両親にも、ちゃんと挨拶できてないままだし。

この機会に話せればいいな。

『そういえばあたし、相手が誰かも知らないんだけど』

「でっけぇ財閥のお嬢さんだ。啓太に惚れこんで親を説得して結婚までしたんだよ。」

『そっか。これからはその人が啓太を支えてくれるんだね。安心した。』

「お前は笑顔で祝ってやれ。それがあいつの希望だ。」

道明寺邸で着替えて、2人でメープルに向かった。

入口にはたくさんのマスコミの姿。

元妻が参列ってやっぱりマズいよ!

しかも司と一緒って!

『一緒で大丈夫かな?』

「あぁ。心配すんな。」

司はあたしをカメラから守るようにしてマスコミを抜けた。

その先には、F3と桜子の姿。

『あれ?滋さんは?』

「後でわかるよ。桜子、牧野連れてってくれ。」

「はい。先輩、行きますよ。」

桜子に強引に連れて行かれた先には、新婦控室。

『え?あたし知らない人なのに、入れないよ。』

「大丈夫です、行きますよ。」

ノックをすると、「はーい」と聞こえた。

よく知ってる声に似てる。

桜子がドアノブを捻ると、中には真っ白なウエディングドレスに身を包んだ滋さんがいた。

『滋さん?』

滋「つくしー来てくれてありがとう!」

『え?啓太の相手って滋さんだったの?』

桜「先輩だけですよ、知らなかったの。」

『もう、誰も教えてくれなかった!』

滋「つくし・・・私ね、たまたま落ち込んでる啓太に会った時、心がざわついたの。私が守ってあげなきゃ誰が啓太を守ってあげられるんだろうって。つくしのせいじゃないよ?会社の事もあったし、家族の問題もあったし。
少しは同情してたのかもしれない。パパを説得して、お見合いしたの。啓太は私だって知らなくてビックリしてた。その時の顔は今でも忘れられない。」

滋さんは穏やかに微笑んだ。

滋「啓太のとこが断れないのはわかってた。うちとの縁談なんて願ってもいない話だもんね。私はそれを利用した。元々私は友達というテリトリーに入ってたから、啓太が心を開いてくれるのに時間はかからなかった。まだつくしほど愛してくれてるかはわかんないけど、私が啓太を愛してるの。側で支えてあげたいんだ。」

『滋さん…』

あたしは泣いていた。

滋さんがこんなにも啓太の事を考えてくれていた事に。

啓太がお見合いをすると聞いた時、滋さんだったらいいなと思っていた。

滋さんなら啓太が幸せになれるような気がしたから。

だから、本当に滋さんが啓太と結婚することにビックリだし、嬉しかった。

『ありがとう。ありがとう・・・』

滋「もう、つくしがこんなに泣いてどうするの?私たちの結婚お祝いしてくれる?」

『もちろん!おめでとう、滋さん。幸せになってね。』

桜「おめでとうございます。」

滋「ありがとう。滋ちゃん、つくしたちに負けないくらい幸せになるよ。」

控室を出ると、そこにはF4が揃っていた。

司「お前、泣くと不細工だな。」

『うるさい!前もって言ってくれないからじゃないの』

司「滋が言うなって言ったんだよ。つくしは気にして、自分のせいだって責任感じちゃうからって。勉強の邪魔になるってあいつなりに気ぃ使ったんだよ」

指で涙を拭ってくれた。

『滋さん、キラキラ輝いててすごくキレイだった。』

司「当たり前だ。あれでも俺の元婚約者なんだぞ。でも、お前はもっとキレイになるんだ。
俺の隣で、滋以上に輝くんだよ。」

『司…』

総「ちょっとそこの2人、イチャイチャするのはよそでやれよ」

あ「ここじゃ邪魔になる。」

『あ・・・うん、ごめん』

司「啓太のとこにも行って来い。両親もいる。」

『挨拶…してくる』

司「俺がついててやるから、大丈夫だ」

司に付き添われ、新郎の控室に来た。

ノックをすると、「はい」と懐かしい声。

ドアを開けると。白いタキシードに身を包んだ啓太がいた。

『久しぶり、啓太』

啓「つくし、来てくれてありがとう」

『お父さんもお母さんもお久しぶりです。』

母「まだ私たちをそんな風に呼んでくれるの?」

『あたしは誰も恨んではいませんよ。今日は素直に啓太の結婚のお祝いに来たんです。滋さんがお嫁さんだとは知りませんでしたが、彼女なら高野に新しい風を吹かせてくれます。素敵な方ですから。』

啓「司は?」

『廊下で待ってる。・・・あたしね、自分の無力さを痛感した。
何も出来なくて、結果だけを知らされるのが悔しかった。
今度誰かがピンチになった時はあたしが助けたい。力をつけたいって思ったの。今は、それがあたしの夢であり目標。
言ったでしょ?ビジネスパートナーになりたいって。
あたしNYの道明寺会長の下で頑張ってるから、啓太も頑張って。滋さんを幸せにしてあげてね?』

啓「あぁ。」

『本日は本当におめでとうございます。心から、啓太さんと滋さんのご結婚を祝福いたします。』

父「ありがとう、つくしさん。ありがとう・・・」

これじゃまるで家庭の事情で引き裂かれた2人みたいになってるけど。

知らない方がいいことだってある。

包み隠さず話す事が、必ずしもいいとは思えない。

あたしと啓太は運命の相手ではなかった。

ただそれだけの事。

離婚は周囲が勝手に決めた事だけど、いずれそうなってたから。

誰も負い目を感じる事はない。

それをあたしから言ってあげられないのが、心苦しいけど。

ポケットに手を入れて、壁にもたれるようにしてあたしを待っていた司。

『おめでとうって言ってきた。』

「そうか。そろそろ会場に行くぞ。あいつら待ってる。」

会場へと、腕を組んで歩いた。



ランキングに参加してます。
ポチっとお願いします。


0574 Web Site Ranking
スポンサーサイト



COMMENT▼

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://stormstory849.blog.fc2.com/tb.php/38-8a19842c

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

プロフィール

MAMI

Author:MAMI
原作、ドラマどっちもファンです!
設定が混ざってしまうかもしれません。
お許しください…

不定期にて週2回の更新が今の精一杯です…

たくさんのアクセス、拍手、コメントにいつも感謝してます!

バナーを作ってみました。
さらに、素敵なバナーも頂きましたので好きなのをお持ち帰りください。
当サイトはリンクフリーです。←今さら
好き勝手にペタペタしてくださいませ。


ログイン数

参加中

リンク

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR