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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 4

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もいつ更新するかわからない当サイトをよろしくおねがいします。

今回はタマさん視点です。
では、続きをどうぞ↓

道明寺家に仕えてもうすぐ70年が経とうとしていた時、健康診断で心臓に疾患が見つかった。
この年まで健康でいられた事に感謝して、素直に病気を受け入れた。
体に限界が来て、老人ホームにでも入ろうと思っていたが大旦那様に引き留められ、今でも道明寺家に住んでいる。
家族がいない私にとって、身寄りは道明寺家だけ。
それだけに、大旦那様の話はありがたかった。
治療費も何もかもを出してもらい、今私は生きている。
生かせてもらっているうちに、つくしに会いたかった。

坊ちゃんと別れたのはもう20年前。
デートだったはずなのに、暗い顔して帰って来た坊ちゃんを見て、使用人は声を掛けられなかった。
すぐにジェットを用意させてNYに飛び立ってからは時々帰国してきた時に会うだけ。
この間は娘のマリお嬢様を連れていた。
恋人みたいに仲が良く、微笑ましかったのを覚えている。

夜深く、私の部屋に来た坊ちゃん。
聞きたい事はわかっていたが、あえて気付かないふりをした。
どっちにしろ聞かれたって私も知らない事。
こっちが聞きたいくらいなのに、答えようがない。
「あいつ、元気にしてっかな」
『あいつとは、どなたのことでしょうかね』
「・・・わかってるくせに聞くのかよ」
『私だって会っていませんよ。でもあの子なら、どこでだって生きていけるでしょう』
「そうだろうな。俺がいなくたって、笑ってるだろうよ」
本当にそうだろうか。
坊ちゃんにとってつくしがすべてだったように、つくしにとっても坊ちゃんがすべてだったように思う。
もう40も超えて、結婚して子供もいるかもしれない。
それでも、また・・・と願ってならないのは、あの頃の2人を側で見ていたから。
「坊ちゃんが辛気臭い顔していれば、マリお嬢様が心配されますよ」
「辛気臭いってなんだよ」
「その顔ですよ。今を、これからを生きる坊ちゃんには、いろんな道があります。大切な物を見失わないようにしてくださいまし」
「大切な物?」
聞き返されたが答えなかった。
翌日、ジェットに乗ってNYへと帰国。
今日まで会ってはいない。

つくし達が来た翌週。
竜坊ちゃんが1人で訪ねてきた。
「おや、どうしたんだい?」
「母さんに聞いても、誰なのかちゃんと教えてくれないんだ。お婆さんは、何で母さんの知り合いなんですか?こんな部屋にいるって事は、金持ちなんだろう?」
つくしが話していない事を私が話していいものか悩んだ。
けれど、竜坊ちゃんには知っていてほしかった。
つくしが昔、愛した男の話を。

「父さんの事、本当に好きだったのかな・・・」
話し終えた後、竜坊ちゃんが呟いた。
「つくしは中途半端な事は出来ない子だよ。それは、竜坊ちゃんが一番わかっているだろう?」
「・・・うん。いつも一生懸命で、正義感に溢れてて、俺と真っ直ぐ向き合ってくれる」
つくしのいいところをよくわかってる。
本当に良い子に育ったじゃないか。
「道明寺さんは、今でも母さんが好きなの?」
「それは、本人にしかわからないよ」
「・・・会ってみたいな。母さんが好きになった人」
「私もいつ来るかわからないんだよ。昔から思い立ったらすぐ行動の男で、散々振り回されたもんさ」
どこが反抗期なのか分からない程、素直によく話す子だった。
「また来るよ。俺が来た事、母さんには言わないでよ」
「はいはい」
それ以来、私の部屋には竜坊ちゃんがよく来るようになった。



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