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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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真夏の通り雨 3

つくしと司が接点を持ちます。
やっぱり私はこの人が好きなんです。

では、続きをどうぞ↓

シングルマザーになったあたしは、実家の近くに引っ越した。
残業で遅くなる日や飲み会の日に竜を預かってもらう為に。
休みの日は竜と公園に行ってサッカーしたり、遊具でいっぱい遊んだりして体を動かした。
動いてる方が性に合う。
じっとしていたら余計な事考えちゃうから、何も考えられないように。


竜が中学3年生の頃。
あたしの携帯に一本の電話がかかってきた。
知らない番号だから無視しようとも思ったけど、なんとなく気になって出てみた。
『もしもし』
「金石様の携帯でよろしいでしょうか」
『はい・・・』
離婚してからも名字はそのまま。
「私、道明寺家の執事をしております青山と申します」
今さら道明寺家があたしに何の用があるんだろう。
「当家で使用人頭を務めていたタマを覚えていらっしゃいますでしょうか」
『あ、はい!タマさんに何か・・・?』
「心臓に疾患が見つかり、現在入院しております。年齢もあり、先も長くないと診断されました。タマのたっての希望で金石様に会いたいと申しております。会ってはいただけないでしょうか?」
『私でよければ、行きます』
二つ返事で承諾した。
もう関わる事がない人だと思っていた。
けど、たくさんお世話になったし、心配も迷惑もかけた。
1回会ってお礼を言おう。
竜も連れて行って、会わせてあげたいな。
「では、英徳大学病院心臓外科、○○○号室です。ぜひ、お子様もお連れしてみてはいかがでしょうか」
『いいんですか?』
「はい。金石様のお子様なら、お喜びになるでしょう」
次の休みに行ってみよう。
お見舞いに花でも買っていこうかな。
久しぶりに会える事に、あたしは嬉しくなっていた。

「誰?俺知らない人なんでしょ?」
『あたしが昔お世話になった人よ。竜を紹介したいの』
「ふーん」
ちょっと反抗期な竜を連れ出し、近所のお花屋さんに寄ってから病院に向かった。

タマさんの意向かどうかはわからないけど、教えてもらった部屋は特別室だった。
ノックして返事を聞いてから部屋に入る。
『タマさーん』
背もたれを起こして座っていたタマさん。
「つくし・・・かい?」
『はい。わかります?』
「随分とキレイになったじゃないか」
あたしの手を握り、目にうっすらと涙を浮かべる。
「青山も仕事が早いね」
『ビックリしましたよ、急に電話かかってきて』
「急につくしに会いたくなったんだよ。もう先が長くないからね、会える時に会っておかないと」
『何言ってるんですか。あ、紹介します、うちの息子の竜です』
「どうも」
『ちょっと、もっとまともな挨拶できないの?ごめんなさい、タマさん。今反抗期なんです』
ぺこっと頭を下げただけの竜に、タマさんは笑っていた。
「あの子に比べたらマシだよ。ついてくるだけ偉いじゃないか」
『そうですけど・・・』
「立たせたままで悪かったね。座りな」
椅子を勧められ、あたしと竜は座った。

『竜、ジュースでも買ってきな』
あたしは竜に1000円渡し、部屋から追い出した。
「何か聞きたい事でもあるのかい?」
『今さらあたしが聞くのもどうかと思うんですけど・・・道明寺、は元気にしてますか?』
ドキドキしながらタマさんに聞いてみる。
今あたしが道明寺の事を聞けるのはタマさんしかいないから。
逢ってすぐに聞くのも失礼かもしれない。
でも、聞かずにはいられない。
「元気だよ。世界中飛び回って、時々日本にも帰ってきてる。もうすぐ大旦那様と楓奥様が引退されるからね、全権を任されるのに忙しいんだ」
『あいつもとうとう総帥になるんですね』
「若いと言う人もいる。でも、任されるだけの努力はしているし、才能は群を抜いているよ」
『幸せ・・・なんですかね』
「それは本人しかわからないよ。聞いてみればいいだろう?」
『会う機会なんてありませんよ。もう別世界の人です』
「つくし・・・」
『別れてから20年近く経ちます。知りたくなくても、新聞やテレビで目にすると見ちゃうんです。いい加減スルーできるようになりたい・・・』
タマさんはあたしの頭を、手を伸ばして撫でてくれた。

結婚して子供も産んだのに、未だに引きずっているなんて誰にも言えなかった。
別れてから初めて言えた本音に、心が解放された気分だった。
そこに竜が戻ってくる。
あたしにはいつも飲んでいる紅茶を、タマさんには温かい緑茶を買ってきた。
お釣りもちゃんと渡してくれる。
『ありがと』
「ありがとう。私の分までいいのに」
「・・・母さんの金だから」
照れてそっぽを向いた竜。
その姿を見て、あたしとタマさんは笑った。

あまり長居しては疲れさせるからと、帰る事に。
『また来てもいいですか?』
「いつでもおいで。竜坊ちゃんも」
「はい」
あたしたちは、病院を後にした。


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