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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 37

次回で終わる予定です。

では、続きをどうぞ↓


牧野が引っ越してきてから、倖の笑顔が増えた。
母親だと告白してから、起きている時は基本牧野の側にいる。
牧野も倖の世話が楽しいらしく、甲斐甲斐しく何でもやっていた。
俺が帰ってきたら倖のベッドで一緒に寝ている事もある。
その度に俺たちの部屋に連れていき、一緒に寝ていた。

指輪が完成した。
どこでプロポーズしようか、仕事の合間に考える。
夜景の見えるレストラン?それとも自宅?
いやいや、普段外に出られない牧野を考えてあそこにしよう。
倖も喜ぶな。
手配をする為に、秘書を呼びだした。

『何々?どこ行くの?』
日が暮れ始めた時間、早めに仕事を切り上げ、牧野と倖を車に乗せた。
「着いたらわかる」
頭にはてなマークを浮かべる2人を乗せ、ある場所へと向かっていた。

『ネズミーランド?』
「あぁ。閉演時間過ぎたら貸し切りだ。繁忙期で閉演時間切り上げは無理だって言いやがってよ」
『当たり前でしょ!えーでもすごい嬉しい!来たかったんだ―!』
キラキラ目を輝かせ、窓の外を見ている2人。
人混みにわざわざ行く神経なんてわかんねぇけど。
この2人が喜ぶならそれくらい我慢してやっか。
「お父さん、僕も一緒でいいの?」
急に不安そうな顔で俺を見上げた。
俺の子供だと公表できなかったばかりに、今まで外に出かけた事は数少ない。
でも、それももう終わりだ。
「大丈夫だ。俺達からはぐれるなよ?」
「うん!行ってみたかったんだ、ネズミーランド!」
すぐに表情を変え、牧野と何に乗るか話していた。

2人に付き合う形で園内を歩いた。
ショップで買った耳までつけられ、カメラを向けてきたヤツらを何度睨んだことか。
ポップコーンの甘い匂いに何度もやられそうになり、何回行列に並んだかもわからない。
パレードも見たし、アトラクションも乗った。
お菓子やらぬいぐるみやらお土産だなんだといろいろ買い、SPたちは両手に荷物を持たされた。
キャラクターたちに会う度に写真を撮り、中身は男だろと思う度に嫉妬する。
写真が終わったらすぐに引きはがし、ハグを阻止した。

閉演時間が迫ると、皆がゲートに向かっていく。
だんだん人がはけていくなか、俺たちはシン○レラ城の前にいた。
『すごいキレイ。あたしたちの為にライトアップしてるみたい』
「俺たちしかいないんだから、そうだろう?」
『そっか・・・ありがと、連れてきてくれて』
「楽しいか?」
『そりゃあとっても楽しいよ!もう帰りたくないくらい』

牧野の大きな瞳に、シン○レラ城が映っている気がした。
「倖、ちょっと待っててな」
SPたちに目配せをして、倖を少しだけ離れさせた。
『どうしたの?』
不思議そうな顔で俺を見る牧野の前に片膝をついた。
「牧野、俺にはお前しかいない。倖と3人で家族になりたい。俺と、結婚してください」
ポケットに入れていたケースを取り出す。
蓋を開けて、牧野に渡した。
『・・・はい。よろしくお願いします』
恥ずかしそうに笑いながら、俺を見る。
ケースから指輪を取り出し、薬指にはめた。
俺は立ち上がり、その指輪にキスをする。
数秒見つめ合い、牧野の唇に自分の唇を合わせた。

少し眠そうになってきた倖を連れ、チェックインしたのはネズミーランドのホテル。
着替えた倖はすぐにベッドで眠り、俺と牧野はリビングで寛いでいた。
俺の胸に頭を預け、牧野は薬指を見つめている。
「気に入ったか?」
『うん。デザイン考えてくれたの?』
「あぁ。お前に出会ってから、ずっと考えてたんだよ。それがやっと形になった」
『出会ったって、高校生の時?』
少しだけ体をずらして、顔をこっちに向ける。
上目遣いになって、超絶可愛い。
「昔から結婚するならお前しかいないって思ってた。でも、ビジネスの世界に足を突っ込んでから、結婚ってそう簡単にできねぇなって実感したんだ」
『恋愛は自由だけど、結婚は不自由って言ってたもんね』
「今の俺には牧野以外の選択肢はない。倖がいるからな。それが、どれだけ幸せか。ババァがそう仕向けたんだとしたら、何も言えねぇよ」
牧野の髪を撫で、頭頂部にキスを落とす。
『道明寺のお母さんに言われた事があるの。道明寺が記憶を戻して結婚したいと言えば反対はしないって。子供がいるんじゃ、他の方ってわけにはいかないでしょうって』
「全部、倖のおかげだな」
『ホント。道明寺が言った通り、宝物だね、あの子は』

若くして親になった事。
戸惑いがないと言えばウソになる。
親に愛された記憶がない俺は、倖との接し方に悩んだ時期もあった。
俺のガキだと認めたくなくても、倖は自然と俺に懐く。
倖に親にさせてもらい、一緒に成長してきた。
これからは、牧野も一緒に3人で家族になる。
望めるならば、もう一人子供が欲しい。
2人で妊娠を喜んで、出産を乗り越え、育てていきたい。
牧野の主治医に相談しよう。
腕の中にいる牧野から寝息が聞こえてくる。
「仕方ねぇな」
倖がいるベッドに運んで、布団を掛けた。



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