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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 31

月曜日の朝っぱらからあんなキスをされて、自分でもこんなに道明寺を欲していたんだと気付かされた。
あの時水上コテージで、道明寺に近づきたいと思った事を思い出す。
あたしが触れたいと思うのも、触れてほしいと思うのも道明寺だけ。

『・・・金曜日、うち来る?』

口から出た誘いの言葉に、自分で一番驚いた。
「8時ごろになるけどいいか?」
『うん。任せる』
「飯、食わせてくれよ」
そう言われ、あたしは頭の中で何がいいだろうかと巡らせた。

倖に『金曜日、お父さん借りるね』と連絡をした。
「いいよ。この間は僕がつくしちゃん独り占めしちゃったから。お父さんと順番こ」
なんて大人なんだろう。
道明寺が7歳の時なんて、きっともっと子供だっただろうに。
これが、親から受ける愛情の差なのかな。
道明寺の愛情が、倖に真っ直ぐ届いている。
『日曜日、遊びに行ってもいい?』
「いいよ!」
道明寺は仕事でいないけど、倖に会いに行こうと思った。



金曜日。
隣のデスクで仕事をするあたしの彼氏は、時々ニヤニヤしながらパソコンの画面を見ている。
エッチなサイトでも見てるんじゃないかと疑いたくなるその顔、他の社員には絶対見せないでほしい。
あたしでさえも引いているくらいだ、
変態。
今の道明寺にはその言葉がよく似合う。

『じゃあ、先帰るから』
「おぉ。後で行く」
帰り道、あれしてこれしてと考えながら電車に乗った。

部屋の掃除は昨日までにした。
ご飯の支度も、後は焼くだけの工程になっている。
あとは・・・
クローゼットの下着の入っている引き出しから、一組の下着を取り出した。
滋さんと桜子に連れていかれたランジェリーショップで、見た目の可愛さに思わず買ってしまった下着。
1ヶ月の食費以上するそれは、シルクに上質なレースがあしらわれている。
いつも買う安物とは比にならないくらい履き心地も良く、ブラも谷間ができるくらい盛ってくれた。
いつか訪れる大切な日の為に。
そう思ってクローゼットにしまっていた。
あたしは今日が、その大切な日だと思う。
道明寺が来るまではまだ30分以上もある。
先にシャワーして待ってるなんて、やる気満々みたいで笑えるけど。
スッピン見られても平気だし、浴びてしまおう。
俗に言う勝負下着を持って、バスルームへと向かった。

インターホンが鳴ったから玄関を開けた。
「よっ。土産だ」
ケーキ屋さんの箱を渡されたから、素直に受け取る。
『ありがと。でも道明寺は食べないでしょ?』
「だからお前の分だけだ。選ぶの大変だったんだぞ」
性格からして、ショーケースに並んでいるケーキ全部買ってきそうなのに。
渡されたのは2つ入るくらいの小さな箱。
何を考えて選んだのかな。
その姿を想像するだけで、頬が緩む。

ケーキを冷蔵庫にしまって、道明寺が脱いだジャケットとネクタイをハンガーにかけて。
『もうすぐだから少し待ってて』
先にビールを出して、あたしはキッチンに入った。

「いただきます」
『お口に合うかわかりませんが、どうぞ』

道明寺が一口二口と口にご飯を運んでいくのをじーっと見る。
「美味い」
『ホント?』
「あぁ。正直、何食ってるかわかんねぇけど美味い」
『昔からそういう男だったね、あんたは』
倖の事を話しながら食事をする。
これを当たり前にしたい。
「ごちそうさま」
『お粗末さまでした』
キレイに空になったお皿を見て、笑みがこぼれる。
「今度は倖も一緒だな」
『うん。ハンバーグとか、海老フライとか好きかな』
「お前の作るもんなら何だって食うさ」
『ホントかな~』
お皿を片付けながら、話をして。

道明寺はワインとチーズ、あたしはさっき買ってきてくれたケーキと紅茶。
『美味しい!』
大きな苺が乗ったショートケーキを頬張る。
『ねぇ、苺なら食べるでしょ?』
フォークに刺した苺を道明寺の前に差し出した。
「クリームいらねぇ」
『ワガママね。じゃああたしが食べる』
クリームがついた甘い苺を半分かじった。
「味見」
口の中に苺が残っているのに、あたしの後頭部を抑えた道明寺が唇を割って舌を入れてくる。
少し噛み砕いた苺をお互いの舌で転がして、その甘さを分け合った。
あたしが口の中に入れる度に、道明寺の舌が入ってくる。
あたしの食べかけなんて汚ないと思ったけど、そんな事は途中から気にならなくなった。
今まで隠れていた女の部分が、ムクムクと顔を出す。
最後の一口を口に入れたら、あたしは道明寺に抱えられベッドへと寝かされていた。



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