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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 29

今日でサイトを開設して3年が経ちます。
ここまで続けられたのも、皆様のおかげでございます。
感謝感激雨嵐!
って事で、これからもよろしくお願いします。

では、続きをどうぞ↓

「ねぇつくしちゃん、これ見て」
「つくしちゃん、一緒にこれやろう」
「つくしちゃんは僕の隣でご飯食べてね」
「つくしちゃん、つくしちゃん・・・」
我が息子ながら、キレそうだった。

始めは微笑ましいと思い見ていられたが、だんだん腹立たしくなった。
いつもはお父さんお父さんってべったりのくせに、牧野が来たらこれかよ。
「つくしを取られてご機嫌斜めでございますか?」
「うわぁ!!タマ、驚かせんな!」
突然後ろから聞こえてきた声に飛び上がった。
「倖坊ちゃんは随分とつくしがお気に入りのようですね」
俺の隣にタマが腰を下ろす。
「あぁ、まるでわかってるみたいだよな」
「親子にしか見えません」

「つくしちゃんの番だよ」
『はい、次は倖ね』
「えぇ~そこはずるいよ」

オセロでこんなに盛り上がるものかと思うが、2人はすげぇ楽しそうだ。
「早く言えばいいのによ。後になった方が言いにくくねぇか?」
「倖坊ちゃんがつくしを受け入れてくれなきゃ、何も始まらないよ。結婚も、家族になる事も」
「わかってるよ」
「つくしは今まで傷つくこともたくさんあったんだ。これからは、幸せだけを掴んでほしいね」
「タマは何を知ってるんだよ」
「全てを知ってますよ」
フォフォフォと妖怪みたいな笑い声を上げながら部屋を出ていった。

「寝るまでいて」
そんな倖の我儘に、牧野は最後まで付き合っていた。
夕食を食べ、俺と倖が風呂に入っている間はタマの部屋で待っていたらしい。

「つくしちゃん、僕のお母さんになったらいいなぁ」
風呂の中で倖が言った。
「マジでそう思うか?」
「うん。つくしちゃんの手ね、大人なのに小さいんだよ。お父さんの手は大きいでしょ?」
自分の手を倖に頭に乗せる。
確かに、倖の頭を掴めるサイズだとは思うが。
牧野の手が小さい事が、何なんだ?
「つくしちゃんもお父さんみたいに頭撫でてくれるんだ。メイドさんたちもしてくれるけど、つくしちゃんのが一番嬉しい」
子供の本能はすごいと思った。

本来倖は人見知りをする。
懐き過ぎないようにとシッターが何人もいたせいか、初めての人間には近づかない。
護身の意味で小さい頃から教えられていたのもあるだろう。
だが、牧野相手にはそれがなかった。
あんなに人に懐くものかと驚き、牧野を受け入れた事に安堵した。
子供の事だ、これで慢心してはいけないと自分に言い聞かせる。
今まで気が変わる事もしょっちゅうあった。

「牧野以上の人が出てくるかもしれないぞ?」
ちょっとイタズラに聞いてみる。
「お父さんはつくしちゃん以外に好きな人いるの?」
「バカ、いるわけねぇだろう!」
「バカって言っちゃいけないんだよ、つくしちゃんが言ってたもん」
「・・・悪かったよ」
もう牧野に影響されてんじゃねぇか。

「お父さんの好きな人がつくしちゃんだけだったら、僕の1番もずっとつくしちゃんだよ」

子供は素直で、その素直さに向き合うのが時々嫌になる時がある。
でも今回だけは、その素直さを信じてみよう。
「俺には牧野だけだよ。ずっとな。さ、出るか。牧野待ってるぞ」


「つくしちゃん!」
『倖、待ってたよ。髪まだ濡れてる。道明・・・寺、タオル・・・』
俺の方を向いて、顔を赤くして固まっている牧野。
「どうかしたか?」
『早く何か着てよ!』
その反応が可愛くて、もっとからからかいたい気持ちもあるが倖の前だからやめておく。
倖が寝てから、俺だけを構ってもらおう。

タオルを牧野に渡すと、倖の髪の毛を拭いている。
その幸せそうな顔を、これからも見ていたい。
早々にプロポーズをしよう。
俺の決意は固まった。

『寝たよ』
「悪いな、付き合わせて」
『ううん、楽しかったからいいの』
倖の部屋から戻ってきた牧野。
普段なら一人で寝るクセに、今日は最後まで牧野に甘えてた。
時間があるからとデスクで読んでいた書類を置いて、ソファーに座る。
やっと俺だけの牧野になった。
恥ずかしそうにする牧野の髪を撫で、唇にチュッとキスを落とした。
『今日、いつ言おうか迷ってたんだ。もう言っても大丈夫なんじゃないかって』
「倖なら大丈夫だ。風呂の中で言ってたぞ。牧野がお母さんになったらなって」
『ホントに?』
「あぁ。そんなもん嘘ついてどうすんだよ」
『ちゃんと、親子になれるかな?』
「大丈夫。牧野なら大丈夫だよ」
俺の肩口におでこを寄せた牧野。
『あんたに大丈夫って言われたら、自信つくよ。ありがと』
そのまま抱き寄せ、後頭部を撫でる。

さぁ、これからは大人の時間だ。
付き合い始めてからずっと思い描いていた。
俺の記憶では初めての体験。
けど・・・まさかとは思うが。
耳元から聞こえてくるのは寝息。
「寝てやがる」
がっくりと落ち込むが、一日中子供の相手をしていたんじゃ仕方ないか。
そのままベッドまで運び、布団を掛ける。
「おやすみ、牧野」
おでこにキスをして、読みかけの書類を読もうとデスクに向かった。



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三周年おめでとうございます!今日も更新ありがとうございます。
今回、とっても幸せそうで良かったです。そして、まさかの寝落ちw.面白かったです。

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