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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 28

連日更新が難しくなってきましたねぇ。
来週は何回更新できるやら。

では、続きをどうぞ↓

「そんな緊張するなって」
『久しぶりの人に会うのは誰だって緊張するわよ。それが何年も会っていない息子じゃ余計にね』
休みが合った休日。
牧野を初めて倖に会わせる日がやってきた。
外は快晴だけど、紫外線がダメな牧野は長袖にパンツ、車に乗るまでは日傘も差していた。
助手席に牧野を乗せて、邸に向かっている。
「倖も楽しみにしてるぞ。昨日からずっとどんな人かってうるせぇんだよ」
『あまり期待されちゃうと困るんだけど』
「いいんだよ、お前はそのままで。タマたちもお前の事知ってるんだろ?」
『うん。会うの楽しみにしてたの。もう縁がないと思ってたから』
手を伸ばして、牧野の手を握った。
「縁がないなんて言うなよ。縁は繋いでいくもんだろう?」
『そうだね。そんな事言ってたら先輩に怒られちゃう』
「先輩?」
『昔ね、お邸で働いた事があって・・・』
牧野の話はビックリする事ばかりだ。
俺の専属メイドをやっていた事があるとは。
あの服を着た牧野が・・・
『何かエッチな事想像してんじゃないの?』
「し、してるわけねぇだろ!」
『どうだかね~顔真っ赤にして』
俺の頭の中を見られているのかと思った。
前に牧野の家に入って以来、俺が忙しくてデートなどする暇がなかった。
これが2度目のデート。
早く牧野に倖を会わせてやりたかった。
3人で過ごせたらどれだけいいだろうと、付き合いだしてからいつも考える。
今日はそれが叶う、第1段階。

エントランス前に待機していたSPがドアを開ける。
「お帰りなさいませ」
メイドの声に頭を下げ、そして一点を見つめた。
『先輩!』
「つくし、よく来たね。司様から話は聞いているよ。元気そうでよかった」
タマと手を取り合い、再会を喜んでいる。
タマに気に入られてるなんて、やっぱりすげぇ女だよ。
気難しい婆さん故に、辞めていくメイドだってたくさんいた。
俺にとっては心許せる、数少ない1人だが。
「もうわたしゃあんたの先輩じゃないよ」
『じゃあ・・・タマさんでいいですか?』
「それでいいよ」
『今度お部屋に行かせてくださいね』
「牧野、行くぞ」
『あ、うん!』
いつまでも話していそうだったが、今日の目的はこれじゃない。
「タマ、倖は?」
「リビングでお待ちですよ」
牧野の手を引いて、リビングへと向かった。

扉を開けて入れば、本を見ていた倖。
「ただいま、倖」
「おかえりなさい、お父さん」
「連れて来たぞ」
本をテーブルに置いて、近くに寄って来た。
俺の背中に隠れるようについてきた牧野を前に出す。
『初めまして、牧野つくしです』
「初めまして、道明寺倖です」
会わせろと騒いだくせに、じろじろ見つめるだけで何も話さない。
「会いたかったんだろう?」
「うん・・・」
「どうした、何か言いたそうだな」
倖の目線にしゃがみ、話を聞こうと思った。
「椿おばさんみたいな人だと思ってた」
「姉ちゃん?」
「もっと派手でブランド品とか持ってるのかなって」
「俺はそういう女が一番嫌いなんだよ」
「そうなんだ。優しそうだね、お父さんにお似合いだよ」
「お、そうか?」
息子に言われただけで嬉しくなる。
「お茶のご用意が出来ております」
メイドの一言で、俺らはソファーへと移った。

「倖、牧野は太陽の光がダメなんだ。まぁ、女のドラキュラだとでも思え」
『ちょっとドラキュラって失礼ね』
「そんなようなもんだろ。血は吸わねぇけどな」
『吸うわけないでしょ』
「牙がねぇか確かめてやろうか?」
『結構です!』
ジュースを飲んでいた倖が笑いだした。
2人で倖の方を向く。
「面白いね。仲良しなんだ」
その言葉に、牧野と目が合う。
「仲良し・・・だな。その表現が合ってんのかわかんねぇけど」
『まぁ、いいんじゃない?ねぇ、倖・・・くんでいいのかな』
「倖でいいよ。僕はなんて呼んだらいい?」
『好きに呼んで』
「じゃあ・・・つくしちゃん」
『うん、嬉しい』
俺でさえもまだ名前で呼んでいないっつうのに。
早くお母さんって呼ばせてやりたい。
牧野が打ち明ける気になるまで待つか。
「つくしちゃん、僕の部屋行こう!」
『いいよ』
倖が差し出した手を、その温もりを確かめるように握った牧野。
倖に気付かれないように目尻を抑えるその姿に、俺までたまらなくなる。
「お父さんも」
手を握ると、3人で倖の部屋へと向かった。



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感動!!

7年越しの再会に泣けました。
いつも素敵なお話をありがとうございます。

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良かったです(涙)。倖君親子三人がようやく。。

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