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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 25

今日もなんとか書けました。


では、続きをどうぞ↓

ベッド横のチェストの上には、道明寺からもらった時計が飾ってある。
好きって言ってくれた。
嬉しくて、幸せな瞬間だった。
問題はたくさんあるけれど、1つずつ乗り越えていこうと思う。
きっとあたしたちなら大丈夫。
そう信じて。

「明日退院しましょう」
主治医に言われ、約10日の入院生活に終わりを告げようとしている。
思ったより長引いてしまったのは、体に疲れがたまっていたからだと言われてしまった。
毎日ほんの少しでもお見舞いに来てくれる道明寺。
忙しいのに、家で倖が待っているのに来てくれて、申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが入り混じる。
「毎日来なくてもいいよ?」
そう言ったって
「俺が来たいんだからいいんだよ。お前は俺に会いたくないのか?」
そう言われてしまえば、断る事なんてできなくなってしまう。

道明寺のオフィスで再会するまで、あたしの記憶では病院で花沢類の女だと冷たくあしらわれたのが最後だった。
病院にお見舞いに来てくれる度に、付き合っていた時の事を思い出す。
言葉はぶっきらぼうでも優しかった。
触れあう肌は温かくて、ドキドキもするけれど安心感も得る事が出来た。
あたしが弱ってるせいか、子供扱いされている気もするけど。
今はそれで十分だと思う。


退院した翌日から出勤しようと思ったのに、断固として反対されたあたしは部屋の掃除をしている。
そりゃあ急な入院だったから洗濯物もあったし冷蔵庫の中もそのままだったから助かりはしたけど、道明寺の心配性なところは変わってないんだなって思った。
あいつは思いつきで行動する所がある。
頃合いを見て倖の話もするだろう。
自分が話すか、道明寺が話すまでは、他の要因でわかるのだけは避けたい。
棚がぽっかり空くのは変かもしれないけれど。
倖のアルバムとビデオを箱に入れてクローゼットにしまった。
一緒に見られる日が来るのを信じて。

夕方買い物に行って、常備菜の支度をしている時インターホンが鳴った。
こんな時間に来そうな人・・・やっぱりとしか言いようがなかった。
オートロックを解除して、もう一度インターホンが鳴ったから玄関を開ける。
『何しに来たの?』
「彼氏様が会いに来たんだから入れろ」
『本当に俺様ね。狭いけどどうぞ』
出したスリッパに足を入れ、あたしの後ろをついてきた。
「狭くねぇか?」
『これが普通なの。あたしは事務所借り上げのマンションだから広い方なんだよ』
昔住んでいたボロアパートに比べたらかなりマシだ。
あたしの部屋の中をキョロキョロと見ている道明寺。
『ちょっとそんなに見ないでよ。あんたにとっては珍しいものばかりだろうけど』
「女の部屋に入るなんて初めてだからおもしれぇな」
何が面白いのかはわからない。
でも、何年経ってもお互いが初めての事があるのが嬉しかった。

『仕事は?』
ソファーに座った道明寺の前にコーヒーを出しながら聞いた。
「まだある。出先からの帰り道だったんだよ」
『・・・っていうかうちの住所どこで知ったの?』
「そんなもん社員のデータ見るくらい簡単だろ」
『人の個人情報なんだと思ってるのよ。個人情報保護法違反で訴えるわよ』
「お前にしかしねぇよ」
それでもダメでしょう。
職権乱用もいいところだ。
ソファーの空いているところをポンポンと叩いている。
座れって言う意味?
あまり近寄るのも恥ずかしいけれど、側にいたい気持ちの方が強い。
隣に座れば、あたしの肩を抱き寄せた。
「なんかいい匂いするな」
『ご飯作ってたからその匂いかも』
「そうか。今度時間ある時食わせてくれよ」
『うん。口に合うかどうかはわかんないけど』
「お前が作ったもんなら何でも食うよ」
甘過ぎる空気に、耳が熱くなる。
昔から優しかったけど、やっぱり普段倖に接してるからか本当に優しい。
「時間だ」
掛け時計をチラッと見て、チッと舌打ちをした。
「行きたくねぇな」
『ダメよ。斉藤さんが困っちゃう』
「一緒に行こうぜ」
『こんな時間に行くわけないでしょ』
「お前の仕事溜まってるぞ」
『・・・明日から頑張ります』
「明日オフィスで待ってる。始業時間ギリギリでいいからな」
『フフ、ありがと』
チュッと触れるだけのキスをした。
「これ以上したら本当にヤバい。行くわ」
立ち上がって玄関まで見送る。
「その格好で外出るなよ。誘ってんのかと思うだろ」
言われて自分の格好を確認してみれば、半そでにショートパンツ。
外では絶対に出来ない格好だから、家の中では手足を出す格好をするのが多いかも。
『別にそういうつもりじゃないし』
「わかってるよ。じゃあな、また明日」
子供にするみたいにあたしの頭を撫で、部屋を出ていった。

部屋にいたのはほんの10分程度。
本当にマメな男だ事。
愛しくて、好きが止まらなくなっちゃうよ。



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お忙しい中更新してくださってものすごく嬉しいです!次は大分先だと思っていたので。。

倖君のこと、いつ触れるのか、いつ親子と分かるのかわくわくドキドキです。

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