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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 番外編

今回は楓さんのお話を。前に書きたいと思っていたので、ここらでブチ込みたいと思います。
私には珍しい連日更新。いつまで続くかな~

では、続きをどうぞ↓

遡る事約8年前。
司をNYに連れて来てからも牧野つくしの事を定期的に調査していた時だった。
産婦人科に受診した後に英徳大付属病院を受診。
嫌な予感しかしなかった。

妊娠、さらには病気の発覚という事実に頭を抱える。
中絶させた方が司の為にも彼女の為にもいい。
今まで鉄の女と言われてきた私が、なぜここで自分も母親であることを思い出すのだろう。
お腹に新しい命が宿った時の喜びを、そう簡単に奪っていいのだろうか。
もしその事実を記憶が戻った司が知ったら、どうなるのだろうか。
一人では決めかねて、夫にも相談する事にした。

「いいんじゃない?産んでもらえば」
「でも彼女には病気があるのよ?命を落とすかもしれない出産をさせるつもり?」
「・・・楓は彼女が嫌いなんじゃなかったの?」
「嫌いよ。司の周りをちょろちょろして、目障りで仕方ないわ。」
「だったら、彼女が子供を産んで死のうが、中絶させようがどっちでもいいはずだけど。」
なんて冷たい人なんだと思った。
でも、少し前の自分なら同じ事を考えていたはずだ。
会社の利益を一番に、道明寺に不利益な事は一切排除する。
彼女の妊娠も、道明寺にとっては不利益な事なのだと思っていた。
「今の楓は、彼女に産んでほしい、でも病気も治してほしい。そう聞こえるけど?」
「そんな事、私は一言も」
「順序は間違ってるし、司は記憶を失くしたまま。一番混乱してるのは彼女だろう?」
「そう、ね・・・」
「きっと司は記憶を取り戻すよ。その時、僕らが出来る事をしてあげよう。今まで親らしい事1つもしてやれなかったんだ。それくらいね」
椅子から立ち上がり、歩いていく夫。
「司の縁談に頼れないからな~頑張って働かないと~あぁ~じいちゃんか~」
ひとり言とは思えないくらい大きな声で喋りながら部屋から出ていく。
夫が認めたという事は、それは道明寺にとって決定事項だという事。
その為には私にはやるべき事がたくさんある。

椿にもタマさんにも牧野つくしが司の子供を妊娠した事を話した。
驚く2人に、私はもっと驚く事を言い放ったのだ。
「うちで引き取る」と。
「お母様、それじゃつくしちゃんは?母親にはなれないというのですか?」
「彼女には、生きていく力をつけてほしいの。高校中退で子供を産んで、まともな仕事にはつけないわ。大学を出て、資格を取って、仕事を持って、それから迎えに来ればと思ってる。」
「坊ちゃんと赤ん坊を一緒にしても大丈夫でしょうか?」
「その方が、司の為にもいいと思うわ。記憶がなくても父親ですもの。きっと、大丈夫」
「奥様と旦那様の判断を信じましょうか。それで、今つくしは?」
病気の事を話せば、それは悲しそうな顔をした。
「私に立ち向かってきたような子よ。そう簡単に病気に負けるわけないじゃない」
「そうよね。男の子か女の子、どっちかしら?楽しみだわ~」
司には絶対に言わないように、子供を迎える準備を着々と進めていった。


嫌われるのは慣れたもの。
だったら徹底的に嫌われよう。

前もって告げてしまえば、彼女の周りには花沢物産の息子も美作商事の息子も西門の次期家元もいる。
大河原や三条まで出て来てしまえば、逃げられるのは目に見えている。
産んですぐには酷だろうけれど、それが私の役目だ。

初めて見る孫は、本当に司そっくりで可愛らしいという表現しか思い浮かばなかった。
抱きたい気持ちを我慢して頬を撫でる。
椿や司を産んだ時を思い出し、顔が緩みそうになるのを必死で抑えた。
彼女の意志は、今は聞いてあげられない。
自分で育てるものだと思っていただろうけど、それは許してほしい。
お金では納得しないだろうけど、出来るのはそれくらいしかないのだから。

彼女がつけた倖という名前。
呼びやすくて、海外でも通じて、とてもいい名前だと思った。
忙しい間にもなるべく時間を見つけては倖との時間を作り過ごすようにした。
倖が1歳を過ぎたあたりから司も倖の相手をするようになり、安堵したのを覚えている。

倖と過ごす司は、彼女と過ごしていた時のようなイキイキとした顔をしている。
倖を引きとった事、司にとってプラスに働いてよかった。
さぁ、これからは2人がどうにかなる番ね。
うちに就職しなかった彼女は弁護士になった。
司法修習を受け、これから弁護士事務所に就職だ。
ならば、少しだけ操作しようか。

うちの顧問弁護をしている事務所の御曹司が個人で弁護士事務所をやっている。
数年先には吸収する事も決まっているが、求人を出してもらおう。
その求人票を彼女の友人が彼女に薦める。

後は流れに任せよう。
良い報告が上がってくるのを待つだけだ。


私信→以前拍手コメを頂き、今回コメントをいただいた方。
拍手コメは公開していませんし、私がばらすような事を書いたので気にしないでくださいね?
全然不愉快な気持ちになんてなってませんよ~(^v^)




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