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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 23

今日も更新しまーす。

では続きをどうぞ↓

目が覚めると、ママの顔が見えた。
窓の外はすっかり暗くなっていて、どのくらい寝ていたんだろうと考える。
「つくし、体はどう?」
『うん、なんか楽・・・嘘みたいに楽になってる』
「薬が効いたみたいね。熱計ろうか」
ママが渡してくれた体温計を脇に挟む。

あたしの手には道明寺の手のぬくもりが残っている。
それを忘れたくなくて、両手をギュッと握った。
「さっきまで花沢さんも西門さんもいたんだけど。仕事があるからって帰っていったわ」
『道明寺・・・は?』
「ママが来て少ししたら帰っていった。ゆっくり休むように、有給扱いにしてくれるって」
『そう・・・』
そのうちピピっと音が鳴って体温計をママに渡す。
「あら、本当に下がってる。珍しいわね、こんなに回復が早いなんて。道明寺さんのおかげかしら?」
『な、何言ってるのよ』
「美作さんが言ってたわよ。つくしが倒れた事、誰よりも心配してたし責任感じてたって。オフィスから病院まで、大事そうにお姫様抱っこしてたみたいよ~ママもされたいわ~」
恥ずかしくて顔から火が出そうだった。
道明寺にお姫様抱っこされたなんて・・・
もう少し痩せておけばよかった。

「つくし、」
『ん?』
「道明寺さんの事まだ好きなんでしょ?」
『・・・どうだろう』
「道明寺さんの話してる時、女の子の顔になってる」
親にそんな顔見られるなんて、恥ずかしすぎる。
「好きなら好きでいいじゃない。誰かを想うのはタダよ!」
その言葉に笑ってしまった。
そうだね、お金もかからないし、迷惑もかけていない。
何年経ったって、その人の子供が欲しいと思うくらい、好きな気持ちは変わらない。
きっと、一生変えられないんだ。


特別室に入院していると気付いたのは、夜遅くにトイレに起きた時。
昔花沢類にも無理矢理入れられた事がある部屋。
確かにトイレやシャワーに気を使わないのは楽なんだけどね。
あたしのお金じゃないってのがどうしても気になる。
今回は道明寺。
電話をした方がいいのか、でも忙しいのに邪魔したら迷惑かなと一日中迷っていた。

夜、面会時間も終わってもうすぐ消灯時間という時。
コンコンとドアをノックする音が聞こえた。
看護師さんだと思ったあたしはすぐに返事をして、ドアの方を見る。
すると入ってきたのは、道明寺だった。
「よぉ。具合どうだ?」
『支社長、お疲れ様です。あの、昨日よりだいぶ楽になりました』
「そうか、それは良かった」
近くにあった椅子に座ると、あたしに微笑んだ。
『あの、入院費お返しします。支社長に払っていただくなんて申し訳ないです』
「気にするな。労災だと思え」
『労災?意味わかって言ってます?』
「わかってるよ。お前が俺に教えたんだろ?早く治せよ。オフィスに俺一人になるだろ」
『昨日はゆっくり休めって言ったくせに・・・』
「お前がいないのは寂しいんだよ」
ズルイよ。
あたしの目を真っ直ぐ見て、そんなセリフを吐くなんて。
あたしがいなくて寂しいなんて、そんな事言われちゃ期待しちゃうじゃない。
記憶なんか戻ってもいない癖に、昔みたいな甘い雰囲気出さないでよ。

「牧野、今日はお前に渡したい物があるんだ」
そう言って出したのはあたしでもわかるような有名ブランドの箱。
『こんな高そうなもの受け取れません』
「開けてから言え」
苦笑いの道明寺に、そりゃそうだと思い箱を開けた。
少し多きめの箱の中には、シンプルな腕時計が。
『可愛い・・・』
なんで、あたしの事忘れているはずなのに、あたしが好きなデザインを選んできたんだろう。
シンプルで、ブランドも主張しすぎてなくて、仕事でもプライベートでも使えそうな時計。
「男が女に時計を送るには意味があるんだ」
『意味?』
「同じ時を歩んでいこう」
『そんな、プロポーズみたいな言葉・・・』
「プロポーズする時はこんなとこじゃなくて、ちゃんとした指輪買ってから言う」
手には腕時計を持ったまま、あたしは困ってしまった。
どう返事をしたらいいのだろう。
記憶を失くした道明寺が、あたしを選ぼうとしている。
断る理由なんてあたしにはない。
ずっと変わらなかった、好きな気持ち。
またあの腕に抱きしめてもらえるなら、どれだけ幸せだろう。

『・・・あたしでよければ』
椅子からベッドへと移ってきた道明寺。
伸びてきた腕があたしを抱きしめた。
え、ちょっと待って
『ちょっと、あたし昨日からお風呂入ってないから臭いです!』
ジタバタもがいても、ビクともしない。
「気にすんな。お前は臭くない。」
『あたしが気にするんです!』
あたしを抱きしめたまま、道明寺はクスクス笑っている。
笑ったまま体を離すと、おでこをくっつける。
「普通なら先にスッピンを気にするもんじゃねぇの?」
『あ、そっちも!』
もう気にするのを諦めよう。
お風呂に入っていなくても、スッピンでも、隠しようがないんだから。
「お前はどんな姿も可愛いよ。どうしようもねぇくらい好きなんだよ・・・」

重なった唇に、懐かしさと愛しさが溢れた。



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本日も更新ありがとうございます!

倖君もつくしも会えるといいですね!

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