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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 16

今回はベタベタな展開で行きたいと思ってます。
そこに倖との再会を含んで、ハピエンにしたいですね。
・・・うまくいくかなぁ。

では、続きをどうぞ↓

道明寺社長がNYに帰った後も、あたしは何度も道明寺HDのオフィスに通った。
役員フロアに設けられたあたし専用の部屋は、あたしにはもったいないほど広いし窓からの眺望も良い。
出向という名目をつけられ、あたしの仕事は全て道明寺に関する事だけ。
給料も破格で申し訳ないほどだし、有給だって多い。
部屋の備え付けの棚には道明寺に関する書類で埋め尽くされ、読まなければならない。
秘書がいないあたしの為なのか、小さなバーカウンターまで作られていて、お手洗い以外部屋から出る必要もない。
時々お手洗いで秘書課の面々に遭遇する事もある。
表面上はすごくにこやかに挨拶してくれるけど、あたしが角を曲がった瞬間にそれが悪口になる事も知っている。
そんなのは高校時代いいだけ経験してるから慣れたものだ。

あたしが道明寺の下で働く事。
それはあたしたちに接点ができるという事だ。
数年ぶりに会うであろう道明寺に、あたしは不安でいっぱいだった。




久しぶりに帰国した日本は、景色がかなり変わっていた。
それは俺が“父親”というものになったからだろうか。

同じジェットで帰国したにも関わらず、俺はマスコミに追われる為に倖とは別の車で直接オフィスへと向かう。
日本支社長というポストは、俺が念願かなってやっと手に入れた。
ビジネスマンとして認められた気がして、辞令を下された時は人知れずガッツポーズしたものだ。

俺の帰国に合わせて倖も一緒に連れてきた。
英徳学園に入学する事が決まっている。
ただ、俺の子供だという事は伏せられている為、俺が学校行事に参加する事は許されない。
親戚をうちで預かっているという事にして、行事はシッターが行くだろう。
下手したらタマが行くかもな。
20代半ばにして、女っ気もなく生活の中心は倖になっている俺。
こんな人生も悪くねぇなって思うようになった。
倖の誕生日に必ずNYに来ているヤツらも、俺に女がいないか毎年確認しやがる。
何だっつうんだ、倖の母親の事聞いたって答えねぇクセに。
どんな女なのか、いつも気になるが考えたってどうしようもない。
目の前に倖がいるんだし、新しい母親っつうのも考えられないし。
倖がいる限り俺自身が結婚を焦る必要もない。
ビジネスに100%の力を入れられるのは、助かってもいるんだ。

車から降りてエントランスを歩く。
支社長室に入り、NYから連れてきた斉藤から日本で事務処理を担当する第2秘書の柴田、そして顧問契約をしている弁護士事務所から来た道明寺HD常駐の弁護士を紹介された。
・・・何だこの冴えない女。
隣にいる第2秘書は自分キレイでしょと言わんばかりのケバケバしい感じが俺に不快感を与える。
若い女弁護士は真っ黒い髪を一つに束ね、地味なスーツに身を包んでいる。
化粧も薄く、白人かと思うほど肌も白い。
ただ、この瞳。
真っ直ぐ人を見るこの瞳が気になった。
たぶん、そこに媚が含まれていないからだろう。
ビジネス上で信用できそうだと思った。

柴田の作る書類がどうも気にくわなかった。
会議の議事録もまともに作れないくせに、俺担当になった理由がわからねぇ。
そこで俺は、時々持ってくる牧野の書類がわかりやすい事を思い出す。
『なんで私がこんな事しなければいけないんですか?』
と言いつつも、部屋から持ってきたノートPCを応接セットのテーブルに置いて書類作りを始めた。

俺が決裁書類を見ている為、部屋には俺が紙をめくる音と牧野がPCのキーを押す音とマウスをカチカチする音だけが響く。
部屋に倖以外がいて気にならねぇのは初めてだ。
数冊渡したファイルをめくり、考えながら書類を作っている。
すると突然立ち上がり、俺の方へと向かってきた。
『ちょっと自分の部屋に戻ります』
「どうした?」
『・・・喉乾いたんです。飲み物取ってきます』
「今秘書に持ってこさせる」
『結構です。すぐに戻ります』
内線を取ろうとする俺を制し、そそくさと部屋を出ていった。



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