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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 12

約一カ月ぶりの更新になってしまいました。
なかなか治らぬ風邪菌にやられてましてね。
拍手やコメント頂いていたのにお待たせして申し訳ないです。

では、続きをどうぞ↓

あたしは出席単位ギリギリで進級する事が出来た。
あたしの数え間違いだったのかなと、不思議に思うくらい。
在学中に司法試験に受かる事が目標のあたしは、講義が終われば図書館に通い勉強する日々。
西門さんも美作さんも花沢類も大学を卒業して、ジュニアとして忙しくしている。
勉強と習い事に没頭する日々。
道明寺が父親らしくなったって聞いて安心できたからか、検査しても数値は安定していて、集中して試験勉強できているんだ。

とにかく勉強して、司法試験予備試験を受けて。
合格したのがわかると、今度は司法試験を受ける。
在学中に受かる事を目標にして今まで予定を組んでいた。
最短で倖を迎えにいく事だけを考えて、今まで来たんだ。
失敗はできない。
緊張する心を落ち着かせ、試験に挑んだ。

あたしは、在学中に司法試験に合格したのだ。

勉強に集中しすぎて優紀でさえ疎遠になってしまったあたしは、誰に連絡するでもなく1人で喜びを噛みしめた。
叫びだしたいけれど、近所迷惑だからそれは控えよう。
でも、今日だけはちょっと贅沢してもいいかな。
滅多に買わない牛肉を買って、あたしは1人ですき焼きにしようとフライパンをコンロに置いた。

最近鳴る事がないチャイムが鳴った。
出てみれば花沢類に、西門さん、美作さん。
『え?みんなどうしたの?』
「牧野おめでとう。司法試験受かったんだって?」
『どうして、それを・・・』
「内緒。お祝いしようよ、行くよ」
『えぇ?』
「ほら、荷物持ってこい」
『あ、うん・・・』
急かされて、すき焼きにしようと思っていた材料を冷蔵庫にしまうと急いで鞄を持ち玄関に向かった。

「俺1人でいいって言ったのに、総二郎とあきらも行くって言いだしてさ」
「いいじゃねぇか。今日は牧野のお祝いだぜ?」
「そうそう。めでたいんだから、そんなに拗ねるなよ」
『ねぇ、なんであたしが受かったの知ってるの?』
「・・・司の母ちゃんだよ」
『道明寺の、お母さん・・・?』
「電話来てさ、店抑えてあるから連れて行けって。」
「俺もあきらも超ビビったよ」
「牧野の為だ。急いでオフにしてきた」
『なんだか、ごめんね?みんな忙しいのに』
「それよりも、言ってくれりゃいいじゃん。俺らは司の母ちゃんに言われなくたって、牧野が司法試験に合格したなら真っ先にお祝いするっつうのに」
「あんたの頑張り、みんな知ってるよ。いつか、倖にも教えてあげようね」
優しい眼差しであたしの頭を撫でる花沢類。
試験に受かった安心感と、みんながあまりにも優しい言葉を掛けてくれるから。
あたしは、涙が止まらなかったんだ。

入るのも気が引ける高級そうなレストラン。
案内された部屋には、優紀に滋さん、桜子までいた。
「つくし~!!!」
息が出来ない程に滋さんに抱きしめられ、それを桜子が止めてくれる。
「つくし、おめでと」
優紀に声をかけられたら、さっき引いたはずの涙が再びあふれてきた。

倖に会いたい気持ちを必死に抑えてここまで頑張ってきた。
まだ終わりではない。
これからが始まりだという事を、痛いほど噛みしめて。

「牧野、マナーが様になってるな」
『もう教室に3年以上通ってるんだもん。これくらいできなきゃ怒られちゃう』
「倖、あいつも綺麗に飯食うぞ。まるで司みたいに」
『・・・そう』
「牧野は悲しい?そこに自分がいない事に」
『え?』
花沢類の質問に、あたしはしばし考えてしまった。

道明寺が父親になっていく事。
あたしの知らない所で、倖と関わっている事に喜びを感じているのは本当だ。
でも・・・、あたしは母親らしい事何もしてあげられていない。
病気の事があるにしたって、今でも思ってしまうのだ。
あたしが育てられる方法があったんじゃないかって。
そしてその考えは道明寺の記憶へと繋がり、結局は答えが出ないまま悩むのをやめてしまう。
一緒に育てられたなら、どれだけ幸せだろうといつも考えていた。
両親と滅多に会えない環境で育った道明寺を思えば、片親で本当にいいのかと。
全ては大人たちの事情だけで、倖が振り回されているだけなのに。

『悲しい・・・とは違うかな。寂しいけど、道明寺が優しい人だってわかってるから安心してるよ。預けた事に後悔もしてない』
「牧野が迎えに行く頃に昔の司みたいになってたらどうする?手のつけられない悪がきになってるかもよ?」
『その時は、あたしが根性叩き直してやるわよ。1人やるのも2人やるのも変わらないからね』
「さっすがつくし!私も体が鈍ってるのよね。記憶が戻ったら司に一発見舞ってやりたいわ!」
「お前、関係ないだろ」

『・・・いつか、』
あたしの言葉に皆が振り向いた。
『3人で家族になれたらいいなぁって思ってるよ。そうなったら、どれだけ幸せなんだろうなって』
「牧野の夢、叶うといいね」
花沢類の微笑みに頷き、再び乾杯をしてレストランでの食事は盛り上がった。



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COMMENT▼

つくしちゃん、おめでとう~❤
良かったね。努力が報われた。
でも何故か切なくて涙が出そうになりました。
皆が応援してくれる。あの楓様も率先して動いてくれる。
でもそこには一番側に居て欲しい2人がいないんだよね~。
う~(涙)
いつか、司の胸に抱かれて嬉し涙を流すつくしに出会えますように❤

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