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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 8

温かいコメントいつもありがとうございます!

では、続きをどうぞ↓

子供の成長は早かった。
ヨーロッパの支社を回るのに1ヶ月以上家を空ける日もざらで、たまに見ればどんどん大きくなっていく。
ミルクしか飲んでいなかったはずが椅子に座って飯を食いだし、ハイハイをし、気がつけばいつの間にか歩けるようになっていた。

月に一度あるかないかの休日にリビングで新聞を読んでいた。
気になる記事があって読みこんでいると、膝に温もりを感じる。
新聞をよけてみれば、倖が俺の膝を触っていた。
俺を真っ直ぐ見る瞳が、どこか見覚えがある気がした。
まぁ、そっか。
こいつの母親は俺の恋人・・・だった奴。
知らないわけないよな。

無視するのもどうかと思い、声をかける。
「どうした?」
「あーあ、」
「あ“?わかんねぇよ」
「倖、いらっしゃい。この人に言っても無駄よ」
突然現れたババァが、倖を抱っこした。
「今のは抱っこ。少しは相手して覚えなさい。それと、来週この子のバースデーパーティをやるからそのおつもりで。内輪だけのパーティだけど、あなたの友人にも声をかけてありますから」
「・・・は?あいつら来るのか?」
「えぇ。たまに会えばうるさいのよ、倖は元気かって。・・・プレゼント、用意しておくように。恥をかくのはあなたよ」
ババァは倖を連れてどこかに行った。

待てよ、プレゼントって何だよ。
ガキにやるものなんてわかんねぇよ。

っつーか、ババァ家にいたのかよ。
なんなんだよ、俺の知らない間に倖の面倒見てるのか。
抱っこ?
あんなちいせぇガキ抱いた事ねぇし。
溜め息と共に、新聞を読む気も失せて部屋に戻った。

ガキに何を買えばいいのかもわからず、ネットで調べて秘書に買いに行かせた。
邸の部屋に置いてあるプレゼントは、俺の部屋にはすげぇ不釣り合いで気になる。
なるべく視界にいれないようにして、誕生日当日を迎えた。

「よぉ、司。元気にしてたか?」
3人が現れ、会が始まる。
たまたまなのか、ババァの陰謀か。
今日は午後からオフだ。
「倖、お前こんなに大きくなったのか」
「すげぇ司そっくりだな」
「あきら、早くビデオ撮って」
「おぉ。あいつに見せたら喜ぶな」

「・・・なぁ、あいつって誰だよ」

3人が顔を見合わせた後、一斉に俺を見る。
「「「倖の母親」」」
「だから、名前を言え!」
「イヤだ」
「類・・・てめぇ」
「倖の前で怒鳴らないでよ」

「ちょっとあんたたち、部屋移動して。倖の前でやめてちょうだい」
姉ちゃんに言われ、逆らえるわけもない俺らは隣の部屋に入った。

「なぁ、何で誰も名前教えてくんねぇんだよ」
「知ってどうなる?記憶が戻っていないお前が、何もできる事はないだろ」
「そうかもしんねぇけど、気になるじゃねぇか」
「あいつは今、日本で頑張ってるんだ。俺らも邪魔しないように必要以外は会ってないんだよ」
「俺は茶の稽古で週一で会ってるけどな。でも終わればすぐに別の稽古。飯行く時間もない」
「総二郎が教えてるのか?」
大学に行きながら、時々茶会に出る程度の総二郎。
いつも女にかまけているヤツが、女に稽古・・・?
「あぁ。あいつの頼みは聞いてやるさ。それが親友ってもんだろう?」
「そうそう。つい助けたくなるんだよ」
あきらも思い当たる節があるらしい。

「司が何を思ってるかは知んないけど、あいつの事は放っておいてやってよ。倖の母親の代わりに言える事は、もっと父親やってほしい。それくらいじゃない?」
「そうだな。お前が父親なんて想像もつかねぇけど」
「母親がいねぇんだ。俺らの中じゃ司が一番わかるだろ?倖の気持ち」

嫌ってほどわかるよ。
わかるから、母親がいないことに苛立ちを感じる。
何で側にいてやらねぇんだって。




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つくしちゃん、頑張ってるのね。
倖ちゃんの成長を一番傍で見たいはずなのに、そんな気持ちも知らずに司は何でと疑問を投げかける・・・。悲しい・・・。いつかきっと報われる日がくるよね。

でも、ちゃんとお兄ちゃんだちがつくしを見守ってくれているようで。
倖ちゃんの成長もレンズ越しだけど、見れているんだね。

きっと皆の前に現れる時は、押しも押されぬ道明寺家の嫁として恥ずかしくないレディになってるって期待してます。

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