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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 3

一週間以上も更新できなくて申し訳ないっす。

では、続きをどうぞ↓

妊娠初期の血液検査。
検査結果の用紙を見て、先生の顔は曇っている。

「牧野さん、大学病院に紹介状を書くので、受診してください。」
『大学病院・・・?』
「詳しい検査が必要です。白血球や血小板の数値が基準値より遥かに低いの。あなた、体がだるいなとか、熱があったりしてない?」
『それってつわりの症状じゃ・・・?』
「その判別が難しいのよ。私は1つの病名が浮かんでます。でもそれは確かな診断ではないから言えないの。精密検査を受けて、きちんと調べてもらって」
『はい・・・』
「会計の時に、受付でもらってね。英徳学園の付属だから設備は整ってるから」
英徳・・・!
あそこだけは行きたくない。
『あの、他の病院ではダメですか?』
「ごめんなさい、提携先っていうのは決まっているの。日本でも有数の大病院だから安心よ」
必死に訴えてみても、受け入れてくれるわけもなく。
病気への不安よりも、道明寺家にばれないかとそっちの方が不安だった。


紹介状を持って、英徳の大学病院を受診した。
先生の言葉が耳に入らない。
あたしはそんな病気知らないし、これから赤ちゃん産んで頑張ろうって意気込んでいた時なのに、何で?

「女性に多い病気でね、妊娠きっかけでわかる人も多いんだよ。厄介なのは妊娠で悪化することだ。今日から欠かさず薬を飲む事。日光を浴びるのもよくないし、少しの体調不良でもここを受診するように。市販薬は絶対ダメだよ。流産や早産の危険性が一般の妊娠に比べて格段と高い。入院する可能性もあるという事を念頭に入れておいてね。次の受診にはご両親を伴ってくれるかな」
『はい・・・』

あたしは大好きな人の子供を妊娠して、幸せ絶頂だったはずなのに。
目の前が真っ暗で見えないよ。

確かに体調は良くなかったよ。
でもそれはつわりだと思っていたし、安定期に入ればなくなるものだって本で読んだ。
食欲がないあたしに、ママは酢の物を作ってくれたり果物切ってくれたり。
どうして、どうしてあたしなの・・・!

神様は意地悪だ。

あたしに貧乏だけでは飽き足らず、病気というオプションまでつけてきた。
でもね、絶対負けてやるもんか。
あたしは雑草のつくしよ。
ちょっとやそっとの事に、屈したりはしない。
必ず元気な赤ちゃん産んでやるんだから!



道明寺がいなくなって、英徳に来るのが寂しくなっていた。
だから、丁度よかったんだ。
退学届もすんなり書けた。

ロッカーの中を片付けていると、名前を呼ばれる。
振り返るとそこにいたのは花沢類だった。
「何で片付けしてるの?」
『あ、ちょっと汚れちゃってたから』
「ふーん」
『ほ、ほら、カフェテリア行かないの?西門さんたちいるんじゃない?』
「片付け終わったら牧野も来てよ?」
『う、うん、・・・じゃあね』

ごめんね。
もう英徳には来ないんだ。
家も引っ越すことが決まっている。
あたしの病気がわかって、パパもちゃんと働かなきゃいけなくて。
病院から離れるわけにはいかないから、今と家賃は変わらないけどちょっと広いとこ。
当たり前のようにボロいけど。
みんなとは関わらないって、決めたから。
ちゃんとありがとうを言えないのは申し訳ないけど。
心の中ではいつも思ってるよ。

学校も辞めて、引っ越しもして、団子屋の女将と優紀には病気の話もしてバイトを続けられる事になった。
時々座る事。
辛い時は我慢しない事を条件に。

あたしのバイト先を知っているF3、滋さん、桜子。
学校を辞めた事を知って会いに来てくれた。
携帯への連絡も一切取っていないからかな。
隠し切れていないお腹を見て、みんな絶句する。

「あの時・・・の?」
滋さんは今にも泣きそうな顔をして、あたしに聞いてきた。
『・・・うん。でもあたし、後悔してない。誰のせいでもない。自分で決めた事だから』
「そっか・・・」
「何かあったら俺らに言えよ?」
口をそろえたように、出来る限りは何でもするから遠慮なく言えと言ってくれた。
本当に、あたしにまで愛情を注いでくれる大切な友人たち。
でもね、あたしが言うわけないでしょ?
あなたたちの手は一切借りたくない。
道明寺に知られてしまうんじゃないかって、怖いんだ。



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