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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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傷痕さえも愛しくて 2

新連載、たくさんの拍手ありがとうございますm(__)m
あまりハイスピードでの更新はできませんが、ゆっくり続けていきまーす。

では、続きをどうぞ↓

船を降りて、たくさんのマスコミの数に驚いた。
なんとなく、あたしの胸がザワザワしてる。
嫌な胸騒ぎは止まなくて隣に立つ男の顔を見上げるが、道明寺はマスコミの多さに眉間に皺を寄せただけ。

・・・そして、悲鳴と共に辺りは騒然となった。



『記憶、喪失・・・』
「あぁ。大切に思いすぎて、そこだけ記憶を失くしたらしい。牧野が一発見舞ってやれば戻んじゃねぇの?」
『本当にそんな簡単にいくかなぁ』
暴漢に刺されて生死を彷徨った道明寺。
奇跡的に一命を取り留めて、意識を回復した途端にあたしの事だけを忘れるという部分的記憶喪失というものが判明した。

みんなはあたしを気遣って慰めてくれたりするけど、あたしはどこか冷静になってもいる。
きっと、あたしがもっと近づきたいって無理言ったからかなとか、道明寺と離れるいい時期なのかもとか、いろんな事が頭をよぎる。
初めてを捧げられたんだから、良しとしよう。
道明寺と過ごした数か月間、その時その時はとても幸せだった。
あたしの初恋は終わり!!
あたしの知らない間にNYに旅立ってしまった道明寺は、大好きな人のまま記憶の中に残ってるから。


高校に来るのにもやる気がなくなっちゃって。
でも、成績だけは落とさないようにと授業だけは真面目に受けていた。
道明寺が旅立って2か月。
非常階段でボーっとしている時間が増えた気がする。
一緒にいる花沢類はいつだって昼寝してるか読書してるか。
道明寺がいなくなって、燃え尽き症候群みたいになっちゃった。
平和で静かな日々を望んでいたはずなのに、道明寺に出会ってからは波瀾万丈すぎてすごく濃かった。
道明寺と過ごした日々が真っ赤に燃えたぎるような世界だとしたら、今は薄ピンクののほほんとした緩やかな世界。
心にぽっかりと穴が開いたようで、寂しさを隠せずにいた。



体のだるさ、微熱、突然来る吐き気。
思い当たる節があって、あたしは産婦人科を受診した。
あの日、あたしたちはあまりにも必死で避妊なんて一欠片も考えてなかった。
あれから一度も来ていない生理。
震える手を何とか抑え、先生からの診断を煽った。

「妊娠されてますよ。今10週目。心拍の確認も取れました。」

あたしを忘れた恋人との、愛の結晶。
堕胎なんて、微塵も考えられなかった。


「つくし、どういうことかわかってるの?」
『わかってる・・・』
「わかってないわよ!道明寺さんだって、あんたの事忘れてるんじゃどうしようもないじゃない!うちには赤ん坊育てられる余裕なんてないのに・・・」
頭を抱えてしまったママ。

小さなちゃぶ台を囲んで、家族で話し合っている。
夕食が終わった後、あたしが切りだした。
隠しようがない事実。
打ち明けるなら、早い方がいいと思ったんだ。

『ごめん・・・どうしても、産みたいの・・・』
まだ膨らんでいないお腹をさする。
『なるべく迷惑はかけないようにする。ギリギリまでバイトもするから』
あたしの必死な説得に、ママは溜め息を一つついた。

「・・・無理はしないように。体温めて、子供の事を第一に考えなさい。もう、こんな年でお婆ちゃんになるなんて早過ぎよぉ」
渋々だけど認めてくれた。
今のあたしには、これで十分だ。
『ありがとう、パパ、ママ』
「つくし、親になるっていうのは簡単なことじゃない。でも、覚悟は決めてるんだろ?」
『うん。妊娠がわかってから、いろいろ考えた。生半可な事じゃない、あたしの人生のすべてだと思う。一生かけてこの子、大切にするから』
「つくしが決めた事だから、パパとママは全力で応援するよ。」
「僕も!姉ちゃんの子供だもんね、絶対可愛いよ」
『ありがとう』
溢れる涙は止まらない。


ねぇ、道明寺
あんたはこの子の存在を知らなくてもさ。
あんたのパパはすごい素敵な人なんだよって、教えてあげたいんだ。
だからこれから道明寺をもっともっと盛り上げて、ずっと自慢できる人でいてほしい。
たとえ、あたしの側にいなくても。



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