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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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あの雨の日に 31

えーと・・・
1ヶ月ぶりの更新になってしまい申し訳ありませぬ。
子供が幼稚園に通い始めたら時間が出来ると思っていたんですが、意外にお話を書く時間が持てませんで。
日々アクセスしていただいたり、過去作に拍手をいただいたり、本当にありがとうございます。
これからはなんとか時間を作って更新したいと思います。
とか言いながらスパンが開いてしまったらごめんなさい。

もうすぐ最終話。では、続きをどうぞ↓

1年という時間は、大切な物を見つめ直すいい機会にもなった。
今、俺の隣で眠る牧野の顔を見ていると、この穏やかな愛情がずっと続けばいいなと思う。

あの雨の中、俺の心の中にも雨が降った。
食事の楽しさ、睡眠で得られる安らぎ、瞳に映す物全てから色を奪ったが、牧野への想いだけはそう簡単には消えなかった。
俺を振った女だと、憎もうと思えば憎めたはずなのに。
それが出来なかったのは、牧野から教えられた事が大きかったからか。
心から笑う事、相手を思って怒る事、悲しくて泣く事、当たり前の事なのに俺は知らなかった。
牧野と一緒にいることで、俺は俺らしくいられる。
ためらいなく感情を表に出して、ぶつけられる相手がいるんだから。

昨日渡した婚約指輪。
嵌めている薬指に、キスを落とす。
今度は結婚指輪を作らないといけないな。
牧野の事だから、シンプルな物がいいとか言うに決まっている。
仕方ないから、それだけは条件として飲んでやろう。
その代わり、材質には最高級な物を使って作ってやる。
これから牧野の両親に挨拶に行ったり、結納したりで忙しい。
早く入籍したい。
結婚へ一歩ずつ近づいている事に、これ以上ない喜びを感じていた。

寝ている牧野を起こさないようにして、静かにベッドを降りた。
今日も俺は仕事。
会社に行けばデスクの上には決裁待ちの書類がある。
シャワーを浴びて、クローゼットの中からスーツを選び着替えた。
まだ眠り続ける牧野の額に唇を落とし、俺は部屋を出た。


西田が用意した昼食を摂りながら、牧野は今頃何してんだろうなと思いを馳せる。
飯食ったら電話でもしてみっかと思っていると、ドアをノックする音。
「代表、西田です」
「入れ」
俺が食事中だと知っていながら来るっていう事は、緊急な事かと思い箸を置いた。
口の中の物を流そうとお茶を含み、西田に視線を向けると吹き出しそうになる。

「・・・っ!!」

慌てて飲み込んだ。

「な、何やってんだ?お前」
『え?言ってなかったっけ?』
そこにはスーツを着た牧野がいた。

「本日より日本支社、秘書課に配属されました事をご報告に参りました。」
『荷物の関係で午後からの出社になってしまい、申し訳ございません。本日より1年間の契約ですが、お世話になります。よろしくお願いします』
「ちょ、ちょっと待て。1年間の契約とはどういう事だ?」
慌てる俺に、牧野はニヤリと笑っている。
『・・・総帥から何も聞いていませんか?』

「私の元へ届きました資料によりますと、1年間代表の秘書を務めた後にご結婚するようにと。牧野さんには主に内勤のお仕事をしていただきますので、外出の際は私が就きますし今までと変わらないかと思われます」
「・・・牧野が、俺の秘書?」
初めて聞く事に、頭の中がパニックだ。

「代表、今までとほとんど変わりはないと思われます。パーティでのパートナーくらいですかね、牧野さんが代表と行動を共にするのは」
「は?それだけ?」
「今までとほとんど変わらないと申しております。牧野さんは定時に退勤した後に、道明寺邸にて習い事のスケジュールが組まれています。急な残業や出張はしないという契約ですので、それだけはご承知ください」

俺の頭の中で繰り広げられていた牧野との上司と秘書プレイ。
人がいないオフィスで残業する牧野と・・・
移動中の車の中で、お互いの体を触りあって・・・
それが脆くも崩され、上がりかけた口角が落ちた。

『総帥との約束で、道明寺の仕事を勉強しながら花嫁修業をするようにって』
「花嫁、修業…?」
『あ、うん。NYでもずっとやらせてもらってたんだけど、1年じゃ全然合格点にまで行かなくて。会長からもあと1年頑張りましょうって』
ババァが牧野にあと1年頑張りましょうって言ったという事は、俺たちの結婚を認めているというのか・・・?
「そういう事ですので、午後から牧野さんは秘書室にて勤務を開始いたします。無駄に呼びだしたりしませんようにお願いいたします」
俺の行動を先読みしたかのように西田に釘を刺され、2人は部屋を出ていった。

残っている食事を摂ろうにも、牧野が秘書課にいる。
その事が頭に浮かび、半分ほど満たされた腹が満腹になった気がした。
蓋をして、少しドキドキしながら受話器を持ち秘書課をコール。

『秘書課でございます』
少し緊張気味の牧野の声に、笑いがこみ上げそうになるのを我慢する。
「コーヒーを頼む」
『かしこまりました』
オフィスで牧野の顔を見られる。
これ以上の喜びはないだろう。
いつノックの音がするのか気になって、入り口を睨みつけるように見ていた。

コンコン
『牧野です』
「入れ」

デスクの上に置かれたコーヒーから湯気が立つ。
親父の元で学んだ成果か、1年しか経験していないのにどの秘書よりも様になっている。
『まだ、休憩中?』
「あぁ。あと10分くらいは」
『・・・ごめんね。あたし言ったと思ってた』
俺の横に立ったまま、トレーを抱えている。
その姿が可愛くて、腕を引き寄せ膝の上に乗せた。
『ちょっと、誰か来たら』
「来ねぇよ。それに勝手に入ってくる奴もいない」
『・・・そうかもしれないけど、ここオフィスだし』
「お前が秘書になるのは嬉しいけど、結婚先延ばしになったな」
『それもごめんね。あたしがまだ先にしてほしいって言ったの。あんたと結婚したくないとかじゃなくて、もっと普通のお付き合いもしてみたいなぁ、なんて』
言われてみれば、俺たちは再会してから付き合いだしてすぐに遠距離になった。
まともに一緒に過ごした時間はフランスにいた間だけか。

「同じ部屋に帰るんだから結婚しても変わんねぇ気もするけどな」
『気持ちの問題かな。もう少し、牧野でいたい。80で死ぬとしても、50年以上は道明寺なんだから1年くらいどうってことないでしょ』
このドヤ顔。
こいつにとことん惚れてる俺は、何を言われても逆らえない。
これが惚れた弱みってやつか。

「しゃあねぇな。花嫁修業頑張れよ。未来の嫁さん」

ほんのり頬を染めた牧野が可愛くて、戸惑うのを無視してキスをした。



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