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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 32

『先輩!』

道明寺の邸に着くと、使用人が勢ぞろいして出迎えてくれる。

ホントにこれだけは嫌だ。

慣れたくもない。

その先頭に立つタマ先輩。

「つくし様、お帰りなさいませ。」

『先輩、そんな他人行儀やめてください。つくしで結構です。』

「そんなわけにいきませんよ。いずれ、坊ちゃんと結婚なさる方だ。粗相のないようにと坊ちゃんからも言われております。」

『道明寺が・・・?』

「今回の事、気に病んでおりましたよ。つくし様が一番の被害者だと。高野にも道明寺にも振り回されて、混乱されてるだろうって。明日からのレッスンに備えて、今日はゆっくり休んで下さいまし。さ、部屋に案内しますよ。」

会長とホテルに来て以来、道明寺とは会ってもいないし、連絡さえも取っていない。

ほんの数日の事なのに、あたしは寂しさを感じずにはいられなかった。

改めて、あいつの優しさに触れて。

あたしの事を一生懸命考えてくれてる事を知って。

好きで、大好きで、愛しくて、あいつの為なら何でもできる。

今度は、手放したりなんかしない。


あたしの部屋は、東にある道明寺の部屋の隣。

渡米するまでは、ここがあたしの部屋だ。

啓太と住んでいたマンションから、あたしの荷物はすでに運ばれていた。

この2か月は道明寺家にうんと甘えることにした。

きっと、拒否したことろで高いマンションを用意されるだけ。

それなら、少しでも道明寺の近くで残りの時間を一緒に過ごしたかった。

部屋の中には、本屋を丸ごと買い取ったとしか思えないくらいの経済学や経営学、心理学の本。

大きなデスク。

座り心地の良さそうなチェア。

あたしにはもったいないくらい。

少しの着替えをクローゼットにしまうと、本棚から一冊の本を取る。

チェアに座り、読み耽る。

一体どのくらいの時間が立ったのか分からない。

凝り固まった体を立ち上がり伸ばしていると、玄関の方が騒がしくなっていた。

帰ってきたのかな?

部屋を出ようとドアに向かっているとノックする音が聞こえた。

『はい』

「俺だ。入っていいか?」

『どうぞ』

帰って来たままの恰好をした道明寺が、ドアを開けて入ってきた。

あたしはタックルするみたいに走って抱きつく。

「うおっ!」

『おかえり、道明寺。』

「あぁ、ただいま。」

顔をあげ、チュッとキスをした。

「こうやって、牧野に迎えられるのも悪くないな。」

『2か月だけだけど。その間は毎日してあげる。』

「また遠距離か。浮気すんなよ?結婚なんて以ての外だ。」

『あたしはこれから道明寺の監視下に置かれるも同然なの。そんな暇あったら勉強するわ。』

「あっちは成績次第でスキップ出来る。お前が頑張れば頑張るほど、結果がついてくるんだ。」

『わかってる。きっと、あんたのお母さんもそれが狙いであたしをNYに行かせるんでしょ?』

「そうだろうな。」

『その期待、裏切らないようにしないと。明日から英会話勉強し直すの。英語ができなきゃ話にならないし。』

「無理すんな。でも、死に物狂いで頑張れ。俺が出来たんだ。お前ならもっと簡単にやれるだろう?」

『やってやるわ。あんたと同じ未来を歩くためだもの。』

「じゃあ飯食うぞ。腹が減ってはなんとかって言うだろ?」

『戦ができぬ、ね。』

これからあたしの戦が始まる。

絶対に負けてたまるか!




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