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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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あの雨の日に 26

1週間以上も更新できなくて申し訳ないです。
幼稚園入園に向け、日々ミシンと格闘中です(-_-;)

レイン棒クラブですが、3月13日をもって終了させていただきました。
司のバナーはそのままにしていますが、クリックできません。
動く方はお礼文に繋がります。
たくさんのアクセス、コメント、本当にありがとうございました。

では、続きをどうぞ↓

一日だけNYに滞在する予定だったのが、結局3日間いる事に。
その原因は俺だと牧野に散々責められた。
『あんたは加減ってものを知りなさいよ!あたしにそこまで体力があるわけないでしょ?』と。
昼まで寝てしまえば行くところも限られる。
牧野が行きたい所を行くには、3日もかかったというわけだ。

この3日間が、俺たちが遠距離になるまでの最後のデートだということを、お互い何も言わないけれどわかっている。
始めは1日しかいないと言い張っていた牧野も、3日も滞在した事に何も言わなかった。

西田から帰国のスケジュールの連絡が来た。
「チッ、もう帰国かよ」
『・・・仕方ないよ、ジェットの予定もあるし』
俺が帰国したら、ババァが使って親父が使う。
この親父が使う時に、牧野も一緒にNYに行くらしい。

帰りのジェットの中でも、俺たちは甘い時間を過ごした。
これから遠距離になる俺たちには、今くらいがちょうどいいのかもしれない。
帰ったら牧野はバタバタだ。
仕事を辞め、邸に引っ越しをして、すぐにNYに行かなければならない。

そして計ったかのように、俺も早朝出勤に夜遅くに帰宅するスケジュール。
せっかく短い期間でも同棲ができると思っていたのに、俺が帰れば寝てるし、牧野が起きる前に出勤しなければいけなくてすれ違いだった。
「西田、スケジュールの変更多過ぎないか?」
「そうでしょうか。イタリア視察が延期になりましたので、別案件の方を詰めています。何か不都合でもありましたか?」
「・・・いや、いい」
「土曜日の午後から日曜日の午前中までオフになっております。その為の変更だとお思いください」
日曜日の朝、牧野は出発する。
「お、おぉ、悪いな」
「いいえ。これからお仕事を円滑に進めていくためにはいたしかたないと思われます。」

・・・・・・・・・当たっているだけに何も言えなかった。

ヨーロッパに行く時に俺が買ったスーツケースを広げ、数ある段ボールの中からゴソゴソと何かを探している。
「何やってんだよ」
『ん?探し物。どこだったかな~』
せっかく俺が午後からのオフで家にいるのに、牧野はさっきからこの調子。
「あ、あった!えーと後は・・・」
チョロチョロと部屋の中を往復して、1時間もしないうちに準備は終わったようだ。

俺が知らないうちに会社に出向いて、契約を済ませたと聞いた。
一応秘書課に配属らしく、何人かいる親父の秘書の1人になる。
はぁ。
せっかく秘書になるなら俺の秘書にしたい。
牧野がオフィスにいるだけで、仕事もはかどるし休憩時間に癒しにもなる。
親父にそんないい思いをさせるのは悔しくてたまらない。

でも、それが俺たちを認めてもらう為の試練なのだとするならば、この悔しい思いを糧に頑張らなければ。
親父に課せられたブライダル部門売上前年比150%を達成すべく、すでに広報と打ち合わせをしてメディア戦術はバッチリだ。
勝手に撮られる分には気にもならねぇが、自ら出向くのは気が進まない。
それでも牧野との将来の為だ。
なんだってやってやる。

ソファーになら並んで座っている俺たち。
『やっと準備終わった・・・』
「そうだな」
『終わっちゃったな・・・』
俯き、膝の上で指をいじりだした。

『あたし、女だったんだよね』
「何言ってんだよ」
意味のわからない事を言い出した牧野に、俺は怪訝な目を向けた。
『あんたに再会するまで恋愛とは無縁の生活だったからさ、携帯が鳴らなくても、人の温もりがなくても平気だったの。でも今は全然ダメ。遠距離できるのかすごく不安だもん。ねぇ、道明寺は?』
伺うように見あげられ、俺の心臓は高鳴った。
俺は必死に冷静さを取り戻し、牧野の肩を抱き寄せる。

「俺もお前と一緒にいるのが当たり前になっちまってよ。寝てる牧野の隣に潜り込んで寝て、起きたら腕の中に牧野がいて。それが1年もお預けとか、マジありえねぇって思う。でもよ、1年我慢するだけで、その先何十年は一緒なんだと思うと、たった1年くらいどうって事ないんじゃねぇか」
『なんか、あたしより大人だね、道明寺は』
「そうでもねぇよ。本当は行かせたくねぇし、できるなら俺の秘書にしたいし。俺の秘書なら仕事と託けて真昼間からあんな事やこんな事できるんだぞ?俺の休まる暇がねぇよな」
『あんた・・・何言ってんのよ』
顔を真っ赤にさせて、口をアワアワとさせている。
「年齢的には大人かもしれねぇけど、お前に関してだけはガキのまんまだよ。手に入れたくてダダ捏ねてるようなもんだ。いろんなもん見てきた分、ずる賢くなったんだよ。近道も逃げる道も、遠回りも覚えた。」
『今のあたしたちは・・・?』
「信じて突き進む真っ直ぐな道しかねぇだろ。今までは壁や障害物がゴロゴロあってもそれを乗り越えられる術はなかったけど、俺たちも成長して乗り越える為に戦おうとしてんだよ。俺の知ってる牧野つくしは相当な負けず嫌いで、先頭切って向かっていくけど本当は弱いんだ。俺が受け止められる器の大きい男だから、お前も世界を自由に泳げるんだぞ?わかってんのか?」
『わかってるわよ。器が大きいかどうかは別として、その・・・あたしの弱さを見せられるのもあんたしかいないから』
「そうだな。これからお前の弱いとこ、たくさん攻めてやらないと」
『えぇ?ま、まだ明るいよ!?』
あたふたし始めた牧野を抱えて、ベッドへとゆっくりおろす。

牧野は知らないだろうな。
牧野の全てが、俺の弱みだという事。
潤んだ瞳で見つめられ、牧野から湧きたつ甘い香りに誘惑される。
その唇に俺の唇が重なれば、抜けられない快楽の渦に吸い込まれていった。





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COMMENT▼

あと少しでお別れなのね。
1年間の遠距離恋愛。この二人ならきっと乗り越えてくれますよね。
それなのに、もう残された時間はわずかなのね。
お互い、その温もりを忘れないように、しっかり心に刻み付けるような幸せで切ない時間。
いっぱい、いっぱい、愛し合ってね。

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