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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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あの雨の日に 18

リビングの3人がけのソファーの端で、膝を抱えて丸くなっている牧野。
髪で顔は見えないが、何かを考え込んでいるのだけはわかる。

牧野はいつも、目の前の現実を見ろと言う。
道明寺は先の事ばかりで、全然現実味がないと言われた事があった。
でもな、牧野。
俺はお前との将来を考えて、今を生きている。
俺の人生の中心はお前なんだよ。

「・・・姉ちゃんから聞いた」
少しだけ顔をあげたが、すぐに同じ体勢になった。
「俺の知らない所で進めてる縁談に乗るほど落ちぶれちゃいねぇよ。俺が欲しいのはお前だけだし、万が一牧野と結婚できなかったら一生独身だろうな」
『・・・一生独身なんて無理でしょ』
「無理じゃねぇよ。別に後継者なんぞ優秀な部下から選んだっていいんだから。」
『そんなのあんたのお母さんが納得するわけないじゃない』
「俺の人生好きなように生きる。誰にも文句は言わせねぇよ」
『好きなようになんか出来るわけない!あんたが好きなようにすればするほどあたしは苦しいの!結局何もわかってない!あたしがあの時・・・』
これ以上は言わせないように、強く強く抱きしめた。

「お前だけに苦しい思いさせて悪かった。ババァの好きなようにはさせねぇよ。ちゃんと考えてるから、俺に任せられねぇか?」
『任せるって何よ・・・』
「牧野も、牧野の家族もダチも、誰にも迷惑かけないようにする。それがお前の望みだろう?」
こくりと頷いた。
「ババァにも承諾させる。牧野と結婚する為だったら何だってしてやるよ。」
俺の胸に手を当て、顔をあげた牧野。
『本当に出来るの?』
「あぁ。だから、お前の全てを俺にくれ。過去も今も未来もひっくるめて、お前を愛してる」
『道明寺・・・』
牧野の目尻から、ツーっと涙がこぼれた。

『あたし・・・戦えるかな・・・』
「お前は雑草のつくしだろ?踏まれても蹴られても立ち上がるんじゃなかったのか?」
そう言えば、口角が少しだけ上がった。
「俺が牧野を支える。俺も、牧野に支えてもらう。俺らはもう何も知らなかったガキじゃねぇ。そうだろ?」
『うん・・・』

泣きながら笑って、涙を拭う。

「俺、牧野の口から聞きてぇな。愛の告白っていうもんを」
『な、な、何言って・・・』
「だってよ、ババァに立ち向かうって事は、結婚を前提とした付き合いだよな?俺はさっきお前に愛してるって言ったし、その返事聞いてねぇし」
『あ、あ、あたしの口からそんな事、』
「言ってくれねぇのかよ。つまんねぇの」

こういう言葉を言うタイプではない事くらいわかってる。
ちょっとからかってやるつもりだったんだ。
そしたら・・・

『あたしだってずっと言いたかった。道明寺が好き・・・別れたあの日からもあたしの気持ちは何も変わってないよ』

真っ赤な顔で告げられ、思わず俺の顔も赤くなる。
牧野の言葉がすとんと俺の心に落ちてきて、温かくて安心する。

顔を近づければ牧野は目を瞑った。
今までで一番、牧野との心の距離が縮まった気がした。



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