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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 30

誰にも打ち明ける事の出来ないまま2日が過ぎようとした時、部屋のインターホンが鳴った。

ドアを開けるとそこには道明寺と道明寺のお母さんが立っていた。

楓「今日はあなたにお話があって参りました。」

『・・・どうぞ』

招き入れるしかないこの状況。

どうしたらいいの?

逃げたい!

楓「啓太さんから連絡は?」

『いえ、ありません。』

楓「そう。私の口から全てを告げてもよろしくて?司」

司「あぁ。啓太には許可を取ってある。」

『全て…?』

楓「まず、高野コーポレーションは道明寺グループの傘下に入り、資本提携を結びました。
うちからコンサルタントを派遣して、改善を図ります。規模の縮小は避けられないでしょう。
笹岡グループは婚約破棄の提訴をしてきました。それはうちで対処いたします。
あなたと啓太さんですが、離婚していただきます。」

『今…なんと・・・?』

楓「高野には後ろ盾がないんです。社長夫人もあなたも一般家庭の出身。このような事が起きるとすぐに崩れてしまっては社員が路頭に迷ってしまいます。
ですから、啓太さんはあなたと離婚して、バックアップしてくれる企業のお嬢さんと再婚してもらわなければなりません。」

『啓太はなんて・・・』

楓「始めは渋っていましたが、承諾いたしました。うちの傘下に入ったからといって、再建は難しいでしょうからね。」

あたしはそのあと言葉にならなかった。

どうしてあたしたちの事をこの人から聞かなければならないのだろう。

怒りと悲しみと、悔しさと。

心の中がグチャグチャだ。

楓「手続きは一刻も早く行います。それと、私がここへ来た本来のお話をしましょう。」

これだけじゃないの?

この人は何を言おうとしてるの?

楓「あなたを道明寺グループに迎え入れたいと思っています。無職のあなたに拒否権はありません。身元引受人は私ですから。」

何を言っている?

これ以上あたしを混乱させて、楽しいのか?

楓「あなたは英徳大学を休学扱いになっています。復学し、籍をNYの司が卒業した大学に移します。NYに渡り、残り2年の勉強と、大学院に通いMBAを取得していただき、その後道明寺グループで働いていただきます。私のブレーンとして。」

『会長の…下で?』

楓「司があなたの学費を払ったと聞いてから、成績やレポートは全て報告を受けていました。ぜひ道明寺グループに欲しい人材だと思い、その為に習い事をさせていたのです。
休学の期限は4年。それまでにチャンスがなければ諦めようと思いましたが、今チャンスがやってきました。司と結婚したければ、構いません。その代わり、MBAを取得してからにしていただきます。」

司「急な話で悪い。
こんな時に一気に聞いて驚いてるだろう。
実際俺も昨日聞いてブチギレた。
だけど、俺はこのチャンスに賭けたい。牧野とずっと一緒にいたい。
お前は、どう思う?」

『ちょっと考えさせて。頭の中、パンクしそう。』

楓「NOという返事はございません。後日、啓太さんとお話しする機会は設けます。私はすぐにNYに帰りますので話があるのなら電話してきてください。」

一枚の名刺が、テーブルの上に置かれた。

『はい、わかりました。』

楓「司、あなたも職務に戻るように。失礼するわ。」

秘書とSPを連れて、颯爽と去って行った。

『道明寺、仕事は?』

「ここ数日は高野にかかりっきりだ。」

『そう。啓太は、どうしてる?』

「かなり憔悴してる。兄貴の穴がでかいな。」

『本当は迷ってた。言おうかどうしようか。』

「何をだ?」

『一昨日、お義兄さんから電話がかかってきたの。』

「本当か?」

『うん。居場所は教えてくれなかった。
弟の啓太を超える事が出来ないって焦りを感じて、悪い事に手を染めてしまったって。
もう後戻りできないんだって。前にお義兄さんと話した時は全然そんな様子なかったのに、突然すぎる。』

「牧野、俺は兄貴の気持ちよくわかるよ。
周囲の期待に実力が伴わない時の焦りは、犯罪とわかっていても、手段を選ぶ余裕をなくすんだ。あとで後悔するのにな。
そんな時、誰が傍にいてくれるかですげぇ力にもなるし、引き返せなくなる時もある。
俺の心の中にはいつも牧野がいた。お前に顔向けができるよう努力してきたつもりだ。
ただ兄貴には、悪事を吹き込む奴らしかいなかった。それだけだ。」

『あたしが受け入れなきゃいけない覚悟って、この事なのかな?』

「あぁ。考える余地をやりたいが、答えはもう決まってる。受け入れるしかないんだ。」

『そっか。そうなんだ。離婚・・・か。』

「啓太と別れる事は出来ないか?」

『んーん、違う。本当は、あたしが啓太に言うつもりだったから。先に言われちゃうと、調子狂うね。けじめつけて、それから道明寺ときちんと向き合おうと思ってたのに。』

「牧野、俺との事、考えてたのか?」

『当たり前でしょ?あのままでいいなんて思ってないもの。自分に素直に生きるって決めてから、あんたがいなきゃダメだって思い知ったんだし。』

向かいのソファーに座っていた道明寺が、立ち上がりあたしの隣に座る。

そして、あたしを力強く抱きしめた。

「お前の未来は俺のものだ。何も気にすることなくついてこい。俺の未来もお前にくれてやる。牧野だけ特別だ。」

『ありがとう、道明寺』

仕事に戻る道明寺は、あたしの唇に触れるだけのキスをして部屋を後にした。



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Re: タイトルなし

み…様
おはようございます!
書いてる私も、展開が急じゃないか?と思ったんですが、
その方が踏ん切りがつく事もあるかなと。
お人よしのつくしが次に進む為のステップになればと。

押せ押せな司…それもいいなぁ。

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