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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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あの雨の日に 6

公園は実在しますが、行った事がないので全て想像です。
どんな場所か行ってみたい~

では、続きをどうぞ↓

俺と距離を置く事に、やっぱりイライラする。
半ば無理矢理、手を繋いだ。
腕を引こうとするのを力で抑えつけると、観念したのか大人しくなる。
病院を出て、待機していた車に乗り込むと静かに走り出した。

どのくらい乗っていたのか、運転手がドアを開けたから降りる事に。
「こちらは弁天島海浜公園といいまして、夕陽がとてもきれいに見えるスポットでございます。」
「行くぞ」
『・・・うん』
無言のまま、俺の三歩後ろを歩く牧野。
ヤシの木の側にあるベンチに腰掛けた。
1人分開けて座る。
視線は互いに海へ真っ直ぐ向かっていた。
時間にしても数分だと思う。
俺たち以外にもこの公園に人はいるのに、聞こえるのは波の音と牧野の呼吸音。
くっついているわけではないけど、牧野がいる右側が少し温かくも感じた。

『ねぇ』
「ん?」
『婚約してる人いるんでしょ?まずいんじゃないの、こんなの知られたら』
「・・・はぁ?誰が婚約してるって?」
『だから、道明寺が○○コーポレーションの令嬢と・・・』
「お前、週刊誌に載ってる俺の記事読んでたのか?」
『え、あ、いや、たまたま!美容室行ったらたまたま週刊誌が目に入って、それで・・・』
慌てる様がおかしくて。
少なからず、俺を気にかけていた事が嬉しかった。
「へぇ~。婚約なんかするわけねぇだろ。ババァの命令で食事に行っただけだ。向こうが勝手に一人で喋ってただけで、顔も名前もはっきり覚えちゃいねぇな」
『クスクス、相変わらずなんだね、そういうとこ。興味の無い事は記憶にも残らない。』
「別に、一生独身でもいいって思ってるくらいだしな。」
『え?それはまずいんじゃないの?跡取りとか・・・』
「どっかから養子取ってもいいんだよ。俺は、お前以外とは考えられない」
『な、何言って・・・』
「本気だぜ、俺は。・・・さ、戻るか。飯でも行こうぜ。雲行きも怪しくなってきた。」
さっきまで綺麗な夕日が見えていたのに、一気に雲が立ち込めてきた。
生暖かい風が、雨を予感させていた。

車が見えて来て、もうすぐだというところで雨粒を感じた。
降り始めから降雨量は多く、運転手が傘を慌てて用意する姿を捕える。
そんなの待っていられない。
脱いだジャケットを牧野の頭にかぶせ、背中を押して車まで走った。
「申し訳ございません、傘を用意してなくて・・・」
「もういい。タオルよこせ」
「はい、どうぞ」
受け取ったタオルを牧野に渡す。
『ありがと』
「寒くないか?」
『大丈夫。傘持ってない時はいつも濡れて帰るから』
「はぁ?風邪引くだろ?」
『それでもいいの。雨は冷たいからさ。いろんな事忘れられるんだ・・・』
「何を忘れるんだ・・・?」
『あんたには教えてあげない』
そう言って、タオルで服を拭き始めた。
「メープルに向かってくれ」
「かしこまりました」
『な、何?あたし明日も仕事なんだけど』
「バーカ。俺だって仕事だ。西田の話聞いてたんだろ?飯食いに行くだけだよ。」
『あ、そう、そうだよね・・・』
「・・・それも込みにするか?」
『バカな事言わないでよ!』
「わかってるよ、そんなムキになるな」
牧野をからかうのって、やっぱり楽しいな。
真っ赤になって再び拭き始める牧野を、クスクス笑いながら見ていた。



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