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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 2

退学届。

目の前にすると、書くのをためらってしまう。

学費は道明寺が4年分先に払ってしまった。

寄付金付きで。

通わないともったいないとは思う。

けどここには思い出がありすぎて、今のあたしは前を向いて歩けない。

意を決して書いて、事務局に提出した。

「牧野さん?お金の心配ならないはずですが…」

受け取った事務員まであたしのこと知ってるのか。

『残りの学費は寄付として受け取ってください。失礼します。』

あたしらしくない答え方。

だけど、今さら道明寺に返す事も出来ない。

これで良かったんだ。

自分に言い聞かせて、アパートに向かった。




少しばかりの貯金で、引っ越しもした。

海沿いの小さな町に。

誰にも知られないようにこっそりと。

知らない人ばかりの環境が、今のあたしにとっては好都合だった。

誰も道明寺の彼女だった事は知らないから。

『おはようございまーす』

地元の水産加工会社で事務員として働き始めた。

男性15人と、女性はあたし入れて2人。

みんなに可愛がられて、娘のように扱ってくれる。

家族に会いたい。

パパやママにさえ行き先を告げずに来た街で、少しだけ寂しさを感じていた。

「牧野さん、これお願いしていいですか?」

今年営業として入社した高野啓太さん。

大卒で一つ年上だけど、あたしの後輩になる人。

『あたしに敬語なんて使わないでください。唯一の同世代じゃないですか』

20代はあたしたちだけ。

みんな結婚してるし、すごく年上なんだ。

そんな環境のせいもあってか、あたしたちは惹かれあい付き合い始めた。

心のどこかでくすぶる道明寺への想い。

見ないように気付かないように心の奥深くに隠した。

彼からのプロポーズの言葉も、すんなり聞けた。

今は愛されてるって実感できるから。


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