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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 76

なんか、もうすぐ終わりそうな雰囲気です。
っていうか、終わらせたいですね。長すぎです。
私のせいなんですけど。

では、続きをどうぞ↓

道明寺の隣にゆっくりと腰を下ろした。

こんな朝早くにお父さんがここにいるって事は、神戸を出てきたのは夜明け前。

きっと迷惑も心配もたくさんかけた。

寝てないような顔してるし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

「元気そうでよかった」

『心配掛けてごめんなさい』

頭を下げた。

「頭をあげなさい」

その言葉に素直に頭をあげる。

「今司くんと話していたんだ」

道明寺を見ると、真面目な顔して頷く。

きっと、大丈夫。

そう信じて、あたしは全てを聞き入れようと思った。

「戸籍の問題は民事裁判になる。お前や両親が訴訟を起こさない限りは、罪に問われる事はない。後は、事故現場から勝
手に行方不明者を連れ去った件に関して事情聴取されるだろう。でも、あくまで参考人ってだけだ。これですべて片付く。」

『・・・え?それだけ?』

「法律は俺の為にあるんだよ。警視総監に電話すりゃ、こんな事どうってこともない」

「司くんには参ったよ。全部、“君”の為だ」

“君”・・・

大事な話をしている最中だけど、どうしても気になった。

『お父さん、今まで通り皐月って呼んで』

「でも、もう記憶は戻ったんだろう?」

『それでも、あたしはお父さんの娘だもん。あたしは君って名前じゃないの。ちゃんと呼んで』

「・・・皐月」

『うん。お父さんには皐月って呼んでもらう方がしっくりくる。何があっても、ずっとそう呼んで』

「わかったよ」

『で、ごめんね、話の腰折っちゃって』

「話に腰も腹もあるかよ」

「『・・・』」

相変わらず日本語に弱いみたいで、慣用句を知らないにも程がある。

お父さんまでビックリして口開いちゃってるじゃない。

『とりあえず、続けて』

「後は、牧野が仕事をどうするか。就任したばかりだから、すぐに辞めるわけにはいかない。というのが逢坂社長の見解だ
。」

『それは・・・うん、わかってます。せめて1年くらいは、とは思ってるけど・・・』

「1年と言わず、ずっと続けてくれても構わないよ。養子縁組の解除は退職するまで公表するつもりもないし。」

『でもそれじゃ示しがつかないでしょ?』

「支店を任せられる人材が育つまでは、皐月にやっていてほしい。僕は皐月だから信用して任せられるんだよ。本来なら、
甥以外の20代の子になんか任せたりしない。」

「忙しいのは困るが、仕事をするのは悪くない。どうする?」

『お父さんがそう言うなら、やらせていただきます。仕事自体はやりがいもあるし楽しいし。』

「名前の件も、了承を得ている。仕事中は逢坂皐月。旧姓で仕事してる奴なんか五万といるからな。」

『お父さん、本当にありがとう。あたしを助けてくれた人が、お父さんで本当に良かったって思ってる。』

「皐月、それは僕のセリフだよ。君が娘で本当に良かった。これからも、よろしく頼むよ」

『はい。』

「一緒に朝食でもいかがですか?部屋に用意させます」

「あぁ、じゃあ頼もうかな」

そう言って、立ち上がったお父さん。

窓際に立ってポケットに手を入れて佇む姿は画になっている。

ルームサービスに電話をしている道明寺の声を聞きながら、あたしの目からは一筋の涙が出た。

お父さんの背中が小さく見えて。

一緒に歩けば年上の恋人にも間違われるほどの若さと、人を引きつける魅力に溢れている。

そんな人が5年間も恋人を作らずに、あたしに一身の愛情を注いでくれたのだ。

ソファーから立ち上がり、その背中に抱きついた。

・・・あたしはここにいるよって、どこにも行かないよって伝わるように。

あたしの手にお父さんの手が重なって、そのぬくもりが嬉しくて。

後ろから道明寺が睨んでいようが構わない。

血が繋がっていなくても、戸籍を抜いても父親に変わりはない。

大好きな人だから。

インターホンの音がして、その手が離れた。

振り返ったお父さんはあたしの頭を一撫でして、ダイニングについた。



3人で摂る食事は、あたしには楽しくて仕方ない。

大好きな人に囲まれて、食事も一層おいしく感じる。

『美味しい~』

あたしが笑えば、2人も笑う。

ずっと続けばいいと願わずにはいられなかった。



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