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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 71

今日から9月ですね。
最近は週に2~3回の更新の為、約半年に渡って連載しています。
長いなぁ。

って昨日書いて、更新しようとして出来なかった私(-_-;)

では、続きをどうぞ↓

電話を耳に当てながら、公園を出ていってしまった道明寺。

あいつの他の女を抱く宣言に、あたしの心は鉛のように重くなる。

あの優しい目で見つめたり、肌に触れて、抱きしめて、キスして、そして・・・

あたしって意外に独占欲が強いみたいで、我儘だけど、あたし以外に触れてほしくないって思う。

あいつのあんな顔、他の女に見せたくない。

獣みたいにギラギラした目を見せるけど、手から伝わる愛情や優しさは計り知れないし、あたしを幸せな気分にしてくれる
の。

失いたくないよ・・・

ブランコから立ち上がって、ヒールのまま走り出した。

まだ近くにいるかな。

そんな希望を持って。

もう外は暗くなっていて、あたしのヒールの音だけが響いている。

さっき歩いていて、ここら辺はあの長いダックスフンドは入ってこれないから大きな通りまで歩いているはず。

角を曲がり、車に乗り込もうとしている道明寺の背中を捕えた。

『どうみょうっ、・・・!』

呼んだ途端にヒールが折れて、転んでしまった。

パンストが破けて膝から血がにじむ。

立ち上がろうとしても、足首を挫いたみたいで力が入らない。

『嫌だよぉ・・・』

涙が次から次へと溢れてくる。

なんであの時、嫌だってはっきり言えなかったんだろう。

我儘だってなんだって、あいつは受け止められる器を持っている男なのに。

『どうみょうじぃ・・・』

「ったく、何やってんだよ」

上から聞こえてきた声に、顔をあげた。

「俺がお前以外抱けるわけねぇだろ!バーカ!」

『バカって何よ!どうせバカだよ、・・・え?』

今、あたし以外抱けないって言った?

「行くぞ」

『ぎゃぁぁあああ!!!』

肩に担がれ、バッグもヒールも持ってくれている。

『お、降ろしてよ!ゆっくりだったら歩けるから』

「すぐそこなんだから大人しくしてろよ。住宅街で騒いだら通報されるぞ?」

『うぅ・・・』

そう言われてしまえば、大人しくなるしかなかった。

運転手が開けてくれたリムジンの座席に、道明寺が優しく降ろしてくれる。

「病院行くぞ」

『・・・うん』

あたしは大人しく言う事を聞いた。



車内は沈黙のまま、道明寺系列の病院へ。

今度は肩に担がれなかったけど、お姫様だっこされている。

『歩けるって!!』

「うるせーなぁ。おい!女医呼べ!」

近くにいた看護師に命令して、あたしを勝手に近くの処置室に連れていった。

飛んできた女医さんに、『すいません・・・軽傷なんですけど・・・』と何度謝ったか。

レントゲンまで撮って、結局は捻挫。

注意事項を聞いて、湿布を貰って、来週また受診する事を約束した。

また有無を言わさず抱きあげられ、車に乗せられた。

「サポーター買いに行くぞ」

『サポーター?』

「捻挫はちゃんと治さないと癖になるんだ。自分の足に合ったサポーターしないと歩きにくいだろ。」

『へぇ、そうなんだ』

「オーダーじゃ間に合わないから、お前の足に合うものを探させる。」

『で、どこ行くの?ドラッグストアじゃないの?マツキヨとか』

「あぁ?どこだよそれ。メーカーに直で行くに決まってんだろ」

メーカー?

サポーターのメーカーってどこ?

考えてるうちに着いたらしく、再び抱っこされる羽目に。

『だから、歩けるって!』

「折れたヒールでどうやって歩くんだ?裸足か?」

『それは・・・あ、あんたもしかして、わざと靴屋さん行ってないんじゃない・・・?』

「チッ、バレたか」

『ここ終わったらすぐ靴屋さんに行って!!』

「はいはい」

玄関で待ち構えていたであろう重役たちに、恥ずかしい思いをしながらも応接室に通された。

普段は事務をしているようなおばちゃんがあたしに合うサポーターを付けてくれて、少し歩きやすくはなったと思う。

『あ、お金』

「いえいえ、そんな頂かなくても十分宣伝効果がございます。ご入用の際はいつでもご来訪ください。」

タダでくれると言われちゃうと、断れない性格。

『じゃあ・・・ありがとうございます』

何だかお姫様だっこされるのにも慣れちゃって、今度は靴屋さんに。

道明寺が店員に指示を出して、ヒールの無い靴が目の前に並べられる。

『これにします。カードで』

逢坂皐月の名前のブラックカード。

今日で使うのは最後にしよう。

今度はあたしをエスコートするように、ゆっくり側を歩いてくれる。

再び車に乗せられて、あたしは思い切って切りだしてみる。

『ねぇ、道明寺』

「話は聞いてやる。メープルに着いてからな」 

今度は冷静に話をしよう。

他の女は抱いてほしくないから。



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つかつくは…

悲恋が似合う!って思うのは、私だけでしょうか?σ(^_^)
はじめまして、せんくまと言います。
一気に読みさせていただきました!
あちこち読み漁ってますが、つくしの記憶喪失は初めてで、胸がキュンと締め付けられながら、読み耽りました。

完結まで、もう少しとの事…
楽しみにまってます。

ステキな作品をありがとうございました。

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