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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 69

同業者さんのサイトにお邪魔して、どっぷりハマって、創作意欲が湧いてきました。
なんか・・・自分の首を絞めるような展開に持っていってしまった気がしてます。
では、続きをどうぞ↓
目が覚めて、視界に入ったのは見覚えのある天井。

微かに香る消毒液から、病院なんだと思った。

車の中で意識を手放して、運転手は私をここに運んだのだろう。

山木先生がいる、この病院に。

どのくらい眠っていたのか、窓から見える景色はすでに日が傾いていた。

やけに頭がスッキリしている。

それもそのはず。

事故現場を目の当たりにして、激しいめまいと頭痛により意識を失って、目が覚めたら全ての記憶が戻っていた。

こんな事になるなんて思ってもいなくて。

逢坂皐月として生きてきた約5年間を、走馬灯のように思い出していた。

今のあたしには、後悔しかない。

なぜあの時、あんな判断をしたんだろう。

あたしをここまで養育してくれたお父さんには感謝しか浮かばないけど。

男関係といいい、友人関係といい、どうして?って思う事ばかりだ。

道明寺は、あたしだけを想って、ずっと探し続けてくれていて。

再びあたしを惚れさせようと、今になって思えばあいつの我儘も俺様も少し身をひそめていた。

あたしを死んだ事にして、皐月が2人目だって。

それって、結局はあたしだけってことでしょ?

それなのに、あたしは道明寺以外に3人も付き合って、肌を重ねている。

自分が恨めしい。

ずっと、何があっても道明寺だけだって。

別れる事があっても、道明寺しか好きにならないって思っていたのに。

確かにあの時は好きだった。

それが余計に許せない。

起き上がり、膝を抱えた。

・・・あたしには、もう道明寺に触れてもらう権利なんかない。

こんな自分が嫌だ。

幸いあたしは、服のまま寝かせられていた。

バッグも傍らに置いてある。

着てる服も、バッグも、お父さんと生活している上で覚えたブランド物。

こんな物に染まっている自分に、笑いがこぼれる。

なぜ、視界が歪むの?

袖で乱雑に涙を拭き、履いていたヒールは廊下を歩く時に音が鳴るから手で持って行こう。

扉を開け頭だけを出し、左右に振って廊下に誰もいないを確認する。

病院内の構造は何となく覚えている。

廊下の突き当たり、非常階段まで行ってしまえば人に見つかる事もないだろう。

一目散に走って、誰にも見つからないように階段を駆け降りた。




皐月の運転手からの連絡で、車に乗っていて気を失い病院に運んだと聞いた。

今すぐ駆けつけたいけれど、これから始まる会議は抜けられない。

仕事への責任も自覚している。

だからこそ、皐月を優先出来なかった。

「司、どうしたの?」

「あぁ、何でもない」

目の前は会議室。

開けられた扉の向こうに、行くしかなかった。



長かった会議も終わり、後のスケジュールはキャンセルしてもどうってことないと思い、意識はもう皐月の元へ。

滋との会食だって、別に今日じゃなくたっていいだろう。

「滋、俺これから用事あるから飯行けねぇわ」

「え?困るよ、パパも来るんだから。今日の為にスケジュール調整してくれたの。次なんていつかわかんないよ?」

「はぁ?そんなの聞いてねぇよ」

滋の親父さんを無碍にはできない。

滋に気付かれないように溜め息を漏らし、皐月は大丈夫かと意識はそっちにばかり持っていかれていた。



「司くんは、滋をどう思っているんだい?」

どうも何も、何とも思っていねぇよ。

「ビジネス上の良きパートナーだと思っています」

「ほほう、そうか。じゃあ、今度こそ滋を人生の伴侶にしてみないかな?」

「何をご冗談を」

「冗談で娘の結婚相手を決めたりしないよ。君も知っているんだろう?滋はまだ君を想っている事」

嵌められたと思った。

ここで断って、プロジェクトは今まで通りに進むだろうか。

そんな心配ばかりが頭をよぎる。

「もし僕が断ったら?」

「それは君もわかっているだろう?」

含みを持たせる言い方に、傍で見ている滋の方がドキドキしているようだ。

「生憎ですが、僕には婚約者がいます。彼女以外には考えられません。滋さんとの結婚は、出来かねます」

「そうか。司くんの返事はそうなんだね。」

「はい。気持ちは変わりません」

「じゃあ、それ相応の事はさせてもらうよ」

「覚悟の上です。」

「随分と大見栄切っているじゃないか。・・・確か君の婚約者というのは逢坂のお嬢さんだったかい?」

「それがなにか?」

「身元がわからない子を養子にしたそうだね」

その見下すような表情がムカつく。

「そこらの令嬢より礼儀も作法も完璧です。言語も堪能、博識で聡明で自分にはもったいないくらいだと思っています。」

滋をバカにされたと思っているんだろう。

そう思えばいい。

滋と結婚する気なんか、更々ない。

「今日はお時間取っていただきありがとうございました。急ぎの用事がありますので、これで失礼いたします。」

早く皐月の元に行きたかった。

店の廊下に出て、携帯が震えている事に気付き表示を見る。

逢坂社長から?

背中に冷や汗が流れた。

何か嫌な予感する。

ごくりと唾を飲み込み、通話ボタンをタップした。




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