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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 62

季節外れのお話って書くの難しいっす・・・
何があったっけ?って思い出す作業が面倒で、若くないんだなぁと痛感しました(-_-;)
脳内をちょっとハッピーにしたくて、某掲示板で短編を書き書き。。。
皐月とはちょっと違った甘さを醸し出しました。

では、続きをどうぞ↓
時々、司の夢を見た。

その夢には類も、西門さんも美作さんも出て来て、楽しかったり、悲しかったり、苦しかったり。

私は見た事がない制服を着ていて。

すごく怖い顔で、司が私を見下ろしている事もあった。

その時隣には大体類がいて、嫉妬というよりも軽蔑しているようで、司にあんな顔させているのは自分なんだと落ち込む。

今までは起きたら忘れている事が多かったのに、最近の夢ははっきりと覚えていて、夢次第でその日のテンションに差が出た。

夢に振り回されている自分がとても嫌で、でも自分が出てくる夢はどれもリアルで強烈なインパクトを残す。

起きてすぐに溜め息が漏れる朝は、何だかお化粧のノリも悪い気がしていた。




3月14日。

朝から私の部屋にはバラの花が活けられていた。

起きてすぐ香りに気付き、メイドに聞いてみれば司から届けられたものだと。

支度して部屋から出れば、ダイニングやリビング、玄関ホールにも飾られている。

皐月が通るところ全てに、というメッセージがついていたらしく、家中がバラの香りに包まれていた。

「何だかすごい香りがするね」

『司がホワイトデーだからって送ってくれたみたい』

「僕は夜にね、皐月にとっておきのプレゼントがあるから」

『フフ、何かなぁ?楽しみにしてる』

あの日から、お父さんとは今まで通りの関係に戻った。

お父さんに何があったかわからないけど、司との交際に反対するような事はもう言わなくなったし、目線も優しくなった。

まるで何かに取りつかれていたみたいなあの目は、私はきっと忘れられないと思う。

私の為を思っての事だったって、冷静になれた今ならわかるんだ。

あの時は私もお父さんも冷静さに欠けていた。

お互いが自分の意思を通そうとするばかりで、尊重し合う事を忘れていたんだよね。

なんて愚かだったんだって思うよ。




会社の部屋にもバラの花が活けられていた。

秘書の子に聞けば、これもやっぱり司からの贈り物。

写真を撮ってもらい、司に添付してメールを送った。

忙しいのか返事は来ない。

バラの香りは、司の家でお風呂に入る時にいつも入っているオイルの香り。

この香りを嗅いでいると、司を思い出すんだ。

今朝の夢は忘れたいくらい嫌な夢だったけど、バラの香りのお陰で落ち込まないでもいられそう。

こういう事がスマートに出来るって、本当に素敵だと思う。

亡くなった彼女にもこんなことしていたのかな。

・・・こんな嬉しい事してくれた日に、司の過去を思い出すなんて。

諦めというか、仕方ない事だと思って消化したはずなのに。

きっとその人も、幸せな人生だったんだろうなって。

私も人生の終わりまで司に愛してもらえるように、まずは目の前の事から頑張っていこう。

デスクの上に積まれた書類を取り、目を通し始めた。




司からの連絡はないまま、時計はもうすぐ夜の8時を指そうとしている。

「今日はこれで終わりにしましょう」

立川さんが言い、車がエントランスに着いた知らせを受けてエレベーターに乗る。

会社から家までの道中でも、携帯を確認しても何も来ていない。

忙しいんだから仕方ないか、と諦めてバッグにしまい込んだ。

自宅の門をくぐり、玄関前に停まって運転手がドアを開ける。

『今日もありがとう。お疲れ様』

SPが開けてくれたドアの先、メイドが並ぶはずが1人もいなくて。

『ただ・・・いま』

戸惑いがちに言えば、リビングのドアから出てきたクルクル頭。

『え・・・つか、さ?』

「お帰り、皐月」

私を見てニヤリと笑う。

ムカつくけど、すごく会いたかったのも事実。

司に抱きしめられてしまえば、口から出そうだった文句も吹き飛んじゃって。

お父さんにもらった高そうなバッグを床に放りだして、背中に腕を回した。

まさか家で司に出迎えられると思っていなくてビックリしたけど、こんなサプライズならいつでも歓迎しちゃうかも。

啄ばむようなキスから、舌を絡めて息が上がるようなキスになって。

朝からずっとバラの香りを嗅いでいるからか、体が司を求めているような気がする。

「そろそろ夕食の時間にしたいんだけど」

お父さんの声にハッとして、慌てて司から離れた。

自宅だっていう事をすっかり忘れていた。

「皐月、僕からのプレゼント気に入ってくれた?」

『お父さんが司を呼んだの?』

「司くんを長時間拘束するアポを取るの大変だったんだよ。どんなプレゼントを買うより高くついた」

『高くついた?』

意味がわからなくて、首をかしげた。

「皐月は意味がわからなくていいよ。コート脱いで、飯にしよう」

司にエスコートされてダイニングにつく。

なんか、うん、変な感じ。

自宅で隣に司がいる事が、夢のようで現実味がない。

「今日は司くん、皐月の部屋に泊まるから。仕方ないから、それもワンセットね。」

『え、ホントに?』

隣に座る司に視線を向ける。

「あぁ。明日の朝はちょっと早いけどな。」

『そっか』

初めて自分の部屋に男の人を泊める。

それが司で、お父さんも認めてくれて。

私はドキドキして、でもなんて幸せなんだろうと、ずっと心がフワフワしっぱなしだった。




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