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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 61

最近LINEに来る、出会い系?のトーク。
差出人が“皐月”って名前で、思わずププっと笑ってしましました。
今日は類視点から。
では、続きをどうぞ↓

皐月、大丈夫かなぁ。

三条の車で送ってもらう道中、外を見ながら皐月の事を想った。

「ホント、先輩の前では饒舌ですよね、花沢さんって」

「・・・悪い?」

「別に。いいんじゃないですか?先輩も喜んでましたし」

「三条は、皐月の記憶が戻った方がいいと思う?」

「・・・はい。忘れてほしくない事もたくさんあります。私たち2人だけの事ではなく、F4のみなさんや優紀さん、滋さんとの思い出だって数えきれないほどあるんです。花沢さんだって、先輩との思い出ありますよね?」

あるよ。

司も知らない2人だけの時間は、司と牧野が過ごした時間よりも長いと思う。

司がNY行ってからの1年は、ほとんど一緒に過ごしている。

非常階段だったり、ご飯食べに行ったり、牧野の家だったり、俺の部屋に来たこともあった。

バイトで疲れて非常階段で居眠りしてる横で本読んだり、牧野んちでパパさんと弟とババ抜きしたり。

そんな些細な事も忘れてるんだよね。

今の皐月は、牧野であって牧野ではない。

だからかな。

俺は攻めたり引いたりを繰り返してるんだ。

始めは記憶がないんだから、司より先に仲良くなってやろうとか思ってたけど。

今は司とダメになったら結婚してもいいかなとか、そんな程度なんだ。

ずっと側にいたいっていう愛情もある。

触れたいとか抱きたいという熱情ではなく、困っていたら支えてあげたいとかいう友情に近いもの。

きっと皐月と結婚したら、温かい家庭が築けると思うよ。

でもそれは、家族愛であって激しく燃えたぎるような愛情ではない気がする。

セックスは子供を作る時だけで、普段は手を繋いで眠るような。

きっとどこかで物足りなくなる。

そんな関係は嫌なんだ。

「皐月が記憶を戻せば、全ては丸く収まるかな」

「そうはいかないんじゃないんですか?記憶が戻れば養子縁組の解除だってしなくてはいけないんですよ。道明寺さんのお母様がどう出るかわかりません。」

司と牧野の結婚を認めてるとは思うけど、一度利益が絡んだ話から再び無益な結婚になって、あのおばさん納得するのかな・・・

牧野が可哀想な思いしなければ、それでいいんだけどね。


うちの前に静かに停まった車。

「じゃ、どーも。」

降りて部屋に入り、コートを脱いでも考えるのは皐月の事。

幸せになってくれなきゃ困るんだよ。

俺は、皐月が困った時に手を差しだす事しか出来ないから。





司と離れる事に、こんなに不安を感じるのは初めてだった。

笑ってバイバイしたいのに、頬も口角も上がらない。

「皐月、何かあったらすぐ電話しろ。出れるようにしとくから」

『仕事の時は無理でしょう?』

「お前からの着信なら、何をしてても出る。」

『うん、ありがと』

駅で人目もはばからず、司は私を抱きしめキスをした。

帰りたくない

そう言えたなら、どんなに楽だろう。

でもお互いに仕事があるんだから、無理だって言うのはわかってる。

夢のせい!

あんな夢を見たせいだと、自分に言い聞かせた。

発車のベルが鳴る。

繋いだ手は、私が一歩踏み出して離れた。

「ホワイトデー楽しみにしてろよ!」

一昨日チョコを渡した事さえも忘れてた。

大きく頷くと扉が閉まり、新幹線は神戸に向かって走り始めた。




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