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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 57

今日は司視点。
いつ記憶戻そうか悩み中です。
では、続きをどうぞ↓

メイドに皐月が戻ってきた事を知らされた時は、無意識に足が動き出した。

あんな現場を見られて、三条には今日は会わない方がいいと言われ。

飯も食う気になれず、部屋で項垂れていた時だった。

エントランスまで走り、部屋まで招いたはいいが何を話そうか。

とりあえず、謝るとこか?ここは。

俺が謝るなんて、牧野にしかしねぇんだぞ。

「悪かった・・・な」

されたのは俺の本意ではないからか、謝罪の言葉も素直に出ない。

『・・・何それ。謝るようなことあったの?』

「はぁ?」

牧野ではなく、皐月の口からこう返されるとは思ってもいなかった。

次会いづらくなるから、会いに来た。

その言葉に、俺が怒るのは間違いだと思った。

だんだんと自分を卑下するような事を言い出す皐月に、それ以上は言わせたくなくて。

立ち上がり腕を掴むとそのまま座り、皐月を膝の上に乗せた。

・・・本当は、今回のプロジェクトには乗り気ではなかった。

滋と過ごす時間が多くなるのは目に見えてたし、あいつがまだ俺に気があるのもわかっていた。

このプロジェクトの話が出た頃は、まだ牧野と再会する前だった。

どんどん話が進み、年明けからと決まった時には牧野と再会した後で。

頭の中にふと顔がよぎったんだ。

社運が懸かったビッグプロジェクト。

成功すれば、この先何十年と利益が見込める。

必ず成功させなければいけないのは当たり前だけど。

滋が何かやらかすんじゃないかと、それだけが不安だった。

そのせいで皐月を傷つけるのだけはさけたい。

俺は、皐月がいるから仕事を頑張れるんだ。

皐月がバタバタしなくなったから、胸に顔をうずめた。

俺の好きな香り。

道明寺司という鎧を、唯一脱げる場所。

「お前が嫌なら、このプロジェクトを白紙にしてもいい」

『え?何言って・・・』

「そうすれば、滋に会う事もなくなる。」

『ダメだよ、社運が懸かってるって言ってたでしょ?』

「俺は、皐月が嫌がる事はしたくない。皐月が嫌だと言えば、辞めてもいいんだよ」

『何そんな無責任な事言ってるの?会社はどうなるの?社員は?・・・もし思っていたとしても、言えるわけないじゃない』

「・・・俺は、皐月以外いらないんだよ。仕事なんてなくたっていい。皐月の婿養子でもいいんだから。」

滋に会わずにプロジェクトを進められるのが一番の理想だけど。

大河原の親父は未だに俺と結婚させようとか思ってそうだし。

だから今回も滋を代表にして、常に俺と行動させようとしてる。

そんな事で俺が滋になびくとでも?

バカにすんなっつうの。

俺は、今目の前にいる女だけで十分なんだよ。

物分かりのいいフリして、本当はいろんな事我慢してるような意地っ張りな女が。

俺の頭を撫で、ガキに話しかけるみたいな話し方をしやがって。

『私に甘えてるくせに。でも、こんな事するのも私だけでしょ?それだけで十分だよ』

あぁ、そうだよ。

お前だけだよ。

ババァにさえもした事ねぇよ。

嫌がらずに受け入れてくれた事が、すげぇ嬉しいよ。

皐月にどれだけ支えられてるか。

お前が好きで、好きで、どうしようもない。




仲直りのキスは、優しくて甘かった。

皐月が食ってきたデザートのせいもあるんだろうけど。

滋とのキスは事故だ。

皐月も口にはしないけど、そう思っているだろう。

なかった事にしよう。

それでいい。



ダイニングで、俺の隣でデザートを頬張る皐月。

さらにフルーツの盛り合わせまで食べて、本当に飯食ってきたのかと疑いたくなるくらい食べていた。

その食べている時の幸せそうな顔に、俺までもが幸せな気分になれるし、給仕するメイドも笑っている。

「誰も取らねぇからゆっくり食えよ」

『そこまで食い意地張ってないもん』

「ホントかよ。クリーム付けといて」

口の端にちょっとだけついたクリームを、指で拭ってその指を舐めた。

「甘っ」

『デ、デザートなんだから当たり前でしょ』

顔を赤くして、再びデザートに向かう。

すげぇ可愛い。

どうしようもなく可愛い。

また今晩も一緒にいられると思うと、叫びたくなるくらい嬉しい。

明日の朝は早いから、早めにベッドに入って・・・

『司?』

「あ・・・あぁ、どうした?」

『食べ終わったから、部屋戻ろう?』

「そうだ・・・な」

『御馳走さまでした』

皐月がメイドたちと話している時、タマが俺に意味ありげな目線をよこしてくる。

「タマ、俺の部屋には誰も近づけるなよ」

「わかっておりますよ、坊ちゃん。フォフォフォ・・・」

その不気味な笑い、どうにかしろよ。

呪文でも使うんじゃねぇかって、気味悪い。

ダイニングを出て、皐月が俺の腕に手を回しくっついてきた。

このままの勢いで何でもやってやろう。

「一緒に風呂入ろうぜ」

『えぇ?無理無理!』

「いいから行くぞ」

背中とひざ裏に手を入れ持ち上げそのままバスルームへ。

皐月の叫び声が、邸中に響いたのは言うまでもない。



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