FC2ブログ

It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

11<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>01

空を見上げた時 55

次の更新は早くて火曜日になりそうです。
では、続きをどうぞ↓

テレビを見ながらウトウトしていた。

そんな時に鳴った電話。

無視しようかとも思ったけど、出なければいけない気がして自然と指が動いていた。

牧野が事故に遭って行方不明になってから、連絡を取り合えるようにとみんなで番号交換したのを覚えてる。

どこで接点を持ったかわからないけど、皐月の名前を出されてしまえば俺はいつでも飛んでいくよ。

・・・牧野の為なら、あの女もここまでするんだな。

うちから司の家まで車で15分。

「急いで司の家行って」

運転手を急かして、早く着けと願った。



門の近くに止まっている高級車。

車から降りて、窓をノックしたら皐月が顔をあげた。

運転手が降りて来てドアを開ける。

隣に座った俺に、皐月は縋るような視線を向けるとコートの裾をキュッと握った。

『私は、いらないの、かな・・・』

昨日食事に行った時は、本当に幸せそうな顔をしていたのに。

これから会える司に想いを馳せ、その笑顔を見ているだけで俺も温かい気持ちになれた。

俺たちは昔からそういう関係だったんだ。

幸せそうな牧野を、一番近くで見守るのが俺の役目なんだ。

「何があったか話せる・・・?」

コートを握る手に、俺の手を重ねた。

今俺がここにいる理由にも頭が回っていない程、ショックな事があったんだろう。

『見なかった事に、したい・・・。司の意志とは関係なくても、私以外の人とキス…なんて・・・』

・・・大河原のバカ女。

皐月を傷つけたって、司はあんたになびかないよ。

気付きなよ、そのくらい。

『司が悪くないのはわかってる。でも、会えないよ。顔を見る事が出来ない。』

「じゃあ今日はこのまま神戸まで帰ろうか。品川まで送ってくよ」

『ん・・・?これ、桜子の家の車じゃないの?』

「あ、そうだったね。もうすぐ荷物持ってくると思うよ」

『ねぇ、そういえば、何で類がいるの?桜子と知り合いなの?』

「聞いてないんだ。三条も英徳の出身だよ。高校の時から知ってる。」

『そうなんだ。でも、なんで私と類が知り合いだって知ってたのかなぁ』

「皐月は自分が目立つ存在だってわかってないんだね」

『目立つ?』

「港町で逢坂を知らない人はいないでしょ。そこの令嬢なんだから、有名企業や三条みたいな旧家の人間はみんな知って
るよ」

『そうなんだ・・・』

コンコンとドアをノックする音が聞こえる。

三条が皐月のコートとバッグを持っていた。

真ん中に皐月を挟んで乗ってるのも、変な感じ。

「皐月さん、道明寺さん後で電話するって言ってました。今日は私と一緒に食事に行きましょう。新幹線の時間までには駅
にお送りしますので」

『・・・類も、一緒でいい?』

「はい、もちろんです。花沢さんのおごりで美味しいもの食べましょう」

「・・・皐月の分だけね」

「レディに出させるなんて男の恥ですよ」

「皐月、何食べたい?俺熱燗飲みたいなぁ。」

俺と三条の会話を聞いて、フッと笑った皐月。

『ありがとう、2人とも。お父さんとたまに行く料亭があるの。そこに電話してみるね』

皐月にほんの少しでも笑顔が戻って、ホッとした。



3人での食事は、独特な雰囲気だった。

皐月を中心とした会話。

司や大河原の事は一切触れず、他愛のない事ばかりを話題にして。

『あのね、桜子。司の家に送ってくれる?』

「・・・いいですけど、ご自宅に帰られないんですか?」

『明日の始発で帰る。このまま帰ったら、後悔しそうだから。』

「わかりました。滋さんには、私からよく言っておきます。」

『類も桜子も本当にありがとう。東京にこんな素敵な友人ができるなんて思ってもいなかった。きっと2人がいなかったら、
私は・・・ここまで司を信じようって思えなかったかもしれない。』

「今回の事は滋さんが悪いんです。それだけは、忘れないでくださいね」

『うん。大丈夫。』

皐月は強くなった。

司と生きていくことを決めたからだろうか。

誰かに守られる事を嫌がっていた牧野。

でも皐月は、素直に甘える事が出来るし守られるのを嫌がらない。

それが女であると教えられ、牧野から皐月へと侵食していく。

男からすれば、この方が可愛いよ。

どんな男でも、好きな女は守ってやりたくなるんだ。

司は本当に幸せな奴だと思う。

自分が好きな女に、2度も惚れられたんだから。

こんな奇跡は、2度と起こらないだろう。

だから、皐月を泣かせるな、司。




ランキングに参加してます。
ポチっとお願いします。


0574 Web Site Ranking
スポンサーサイト



COMMENT▼

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://stormstory849.blog.fc2.com/tb.php/272-6d9c70ed

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

プロフィール

MAMI

Author:MAMI
原作、ドラマどっちもファンです!
設定が混ざってしまうかもしれません。
お許しください…

不定期にて週2回の更新が今の精一杯です…

たくさんのアクセス、拍手、コメントにいつも感謝してます!

バナーを作ってみました。
さらに、素敵なバナーも頂きましたので好きなのをお持ち帰りください。
当サイトはリンクフリーです。←今さら
好き勝手にペタペタしてくださいませ。


ログイン数

参加中

リンク

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR