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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 54

ちょっと遅めの更新になってしまいました。
では、続きをどうぞ↓

まったく、彼女がいるのに仕事だからって自宅に女を呼ぶ道明寺さんの神経も疑うし、彼女がいる男の家に仕事だからっ
てノコノコ行ってる滋さんの神経もおかしいんじゃないの。



滋と食事の約束をしている桜子は、道明寺邸に滋を迎えに行っている。

今朝まで晴れていた空はいつからか曇り、車に乗る時は肌に突き刺さるくらいの寒さを感じた。

雪でも降るのだろうか。

買ったばかりのコートが濡れそうで嫌だわ。

桜子はそんな事を考えながら、過ぎゆく景色を見ていた。



どこからが敷地かさえもはっきりとわからない道明寺邸の門が見えてきた。

そこから明らかに軽装だとわかる人が走ってくる。

使用人?・・・なわけないか。

まさか、皐月さん?

「止めて!」

慌てて運転手がブレーキをかけ、車を止めた。

急いで降りて、向かってくる皐月さんを受け止める。

「皐月さんでしょう?どうかされたんですか?」

『桜子・・・』

涙を流し、寒さもあって頬が赤い。

「とりあえず車に乗ってください。上着もバッグも持たずにどうされるんですか?」

『あ・・・ごめ、』

「ここで待っていてください。私が取ってきます。タマさん、でしたっけ?あの方に伺えばよろしいですか?」

頷き、そのまま俯いてしまった皐月さん。

・・・絶対滋さんが何かやらかしたんだ。

道明寺さんも何やってるのかしら。

寒空の中、皐月さんの為なら仕方ないと諦めて道明寺邸の玄関に向かった。

その途中、番号は知っているけれど一度も掛けた事がない人に電話をかけた。

「もしもし、桜子です。今よろしいですか?」

「何?眠いんだけど」

「皐月さんの事です。」

「何かあったの?」

「詳しくはわかりませんが、道明寺さんと何かあったようです。滋さんを迎えに道明寺さんのお宅へお伺いしたところ、泣き
ながら出てきました。今はうちの車に乗って待っていてもらっています。私は道明寺さんと滋さんにお話を窺いますので、皐
月さんをお願いしてもよろしいですか?」

「・・・どこ?」

「門の近く、東の方です。路駐していますので、急いでいただけますか?」

「すぐ行く」

お礼を言わずして切られた。

この反応で、私の疑惑が確信になった。

やっぱり、皐月さんは先輩だ。

門をくぐり、玄関から誰かが走ってくるのが見える。

「道明寺さん!」

「三条!?何でお前ここにいるんだよ!」

私の顔を見て、足をとめた。

「お話があります。中に入りましょう」

「今それどころじゃねぇんだよ!」

「皐月さんなら、うちの車に乗っています」

「はぁ?」

「もうすぐ花沢さんがいらっしゃいます。皐月さんはお願いしてありますので、お話聞かせてください。もちろん、滋さんも一
緒に。」

「・・・チッ、わかったよ。入れ」

玄関へ折り返す道明寺さんの後ろをついていく。

案内された応接間には、ソファーの上で体育座りしている滋さん。

「何やったんですか、滋さん。」

私の声に顔をあげた滋さんの顔には、涙を流した後があった。

「道明寺さん、皐月さんは先輩ですよね?」

「えぇ?」

滋さんが大きな声で驚いている。

「少し調べさせていただきました。先輩が事故に遭った日に行方不明になった。治療された病院もわかりました。外科部長
さんが逢坂社長と旧知の仲だそうですね。事故の逢った日から約1ヶ月、全ての記憶を失くした身元不明の女性が特別室
に入院していて、逢坂社長が頻繁にお見舞いに来ていたこと。退院する頃には逢坂皐月という名前がつけられたそうです
。」

「よくそこまで調べたな。」

「今はいろんなところに伝手がありますから。」

「どういう事?司の彼女はつくしって事?」

「そうです。全ての記憶を失くして、別人として生きている牧野先輩です。私も信じられなくてちょっと疑っていたんですけど
、花沢さんのリアクションでわかりました。道明寺さんも始めからわかっていたんですか?」

「当たり前だろ。俺があいつを見つけられないわけがない。牧野が運ばれた病院、総二郎の兄貴が勤めてるとこだったん
だよ。治療にも立ち会っていて、証言もある。逢坂社長は子供が出来ない人なんだ。だから、養子が欲しかった。そこで、
たまたま出会ったのが事故に遭った牧野だ。記憶を失くした牧野は、助けてくれた逢坂社長しか頼る人がいなかった。実
の両親が悲しむかもしれない。だけど、恩は返したいから自分の記憶が戻るまで逢坂に入りたいって言ったんだ。」

「そうだったんですね・・・それで、再会されてお付き合いを始めたのはいいんですけど、今日はどうしてこうなったんですか
?」

「お前のせいだろ、猿女。てめぇが皐月がドア開けた瞬間にキスするから」

「だって!・・・私はつくしだから司を諦めたの。今の彼女が記憶を失くしたつくしだって知っても、納得できないよ。」

「てめぇが納得しようが俺には関係ねぇんだよ。せっかくあいつが昨日泊まりに来たのに、台無しにしやがって」

「私に紹介するとか言うから!別にそんな事してほしくないもん!」

「てめぇの為じゃなくて皐月の為だよ!ったくお前のせいであいつはいらない心配はするし、逢坂社長怒らせるし、ろくな事
しねぇな」

「何よ、司が悪いんじゃない・・・」

「好きな女紹介して何が悪いんだ。記憶がなかろうと、俺は牧野しか愛さない。あいつを泣かせる奴は、誰であっても承知
しねぇからな」

「私は悪くない!」

「滋さん、子供じゃないんだからいい加減にしてください。先輩は先輩です。中身は何も変わっていませんよ。いくらお嬢様
の鎧を着けていても、中身は以前のままです。会えばわかります。」

「私は会いたくないもん」

「・・・好きにしてください。道明寺さん、今日は皐月さんに会われない方がいいと思います。荷物は私が届けますので」

「・・・悪いな。後で電話するって言っといてくれ。」

道明寺さんはソファーに深く座り、腕で顔を隠した。

「滋さん、今日は食事に行けそうにありません。では、失礼します。」

部屋を出て、皐月さんの荷物を受け取ると急いで車に向かった。



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